腕時計は天井知らずの世界とはいえ、10万円もかければ周囲よりもワンランク上のこだわりを演出できます。ただし、ひとくちに10万円の腕時計といっても種類はさまざまです。

価格に見合った製品を選ばなければ、お金をかける意味がありません。ここでは、10万円クラスの腕時計を選ぶ際のポイントを紹介するとともに、おすすめのブランドと代表のモデルについて解説します。

20~30代には10万円ほどの時計もおすすめ

腕時計がビジネスマンとしてのステータスを表すことは、誰もが知る事実です。”デキる男性”ほど腕時計にこだわっているでしょう。

腕時計のランクには上限が無いため、身の丈以上に高価なものを求めても仕方がありません。しかし、20代30代の社会人男性であればあまりに安すぎるものは避けたいところです。ある程度のステータス性を示す場合、10万円ほどの価格帯の腕時計が理想でしょう。

注意点としては、腕時計だけが高級でも意味がないということです。10万円の腕時計を巻いていてもスーツなどの服装が明らかに安物ではスマートには見えません。

特に大事なのが革靴で、腕時計と同じぐらい革靴はステータス性が表に出やすいアイテムです。合皮やセメントソールの革靴では、10万円の腕時計との釣り合いが取れません。

腕時計にこだわる場合、最低でも3万円以上の、グッドイヤーウェルト製法かマッケイ製法で製造された本革の靴を履きましょう。

また、10万円前後の製品を購入する場合、腕時計のどの部分にこだわるのかも重要です。

たとえば、より本格的な腕時計を求める場合、クオーツムーブメントではなく機械式ムーブメントを選ぶべきでしょう。機械式ムーブメントは定期的なオーバーホール(メンテナンス)を施すことで、何世代にもわたって愛用することができます。

製品によっては文字盤や裏蓋から鑑賞できるなど、機械ならではのロマンを感じられるのも魅力です。

一方でクオーツムーブメントは製造費用が安くなるぶん、デザインや機能などにコストをかけられます。機械式時計よりも安い価格で、文字盤やケースの仕上げにこだわったものや、クロノグラフ機構を備えたものを入手できるでしょう。

また、よりハイランクのブランドの腕時計を求めるなら中古市場の製品を探すのもひとつの手段です。「ムーブメント」「デザイン」「ブランド」のどこを重視するかによって、同じ10万円という予算でも選ぶものが変わってきます。

おすすめの10万円以下のメンズ時計とブランド

10万円以下で購入できるおすすめのブランドと、代表的なモデルを解説します。

ビジネスで使えるデザインであることはもちろん、価格設定以上のクオリティを秘めた製品をピックアップします。

ロンジン

ロンジンは、1832年創業という長い歴史を持つスイスの時計ブランドです。懐中時計の時代には、アインシュタインも愛用していたことで有名で、幕末期の日本へも懐中時計は渡り、あの西郷隆盛も愛用していたとされています。

腕時計では世界初のフライバック機能を備えたクロノグラフを製造するなど、時計開発の発展に貢献してきました。

基本的に15万円から30万円以上の価格帯のロンジンですが、並行輸入品であれば10万円ほどの値段で購入することも可能です。

ダイバーズモデルの「ハイドロコンクエスト」もそのひとつで、クオーツモデルながら本格的なクオリティで高い人気を誇ります。リューズガードや逆回転防止ベゼルなど、ダイバーズウォッチならでは意匠を味わえるのが魅力の1本です。

シンプルさを求めるなら「グランドクラシック」もおすすめです。余計な装飾を排除した白文字盤のドレスウォッチで、ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンで着用できます。

ワンポイント
並行輸入品なら10万円前後で購入可能
ドレスウォッチからダイバーズウォッチまで幅広いラインナップ!

ハミルトン

19世紀後半にアメリカで発祥したハミルトンは、高品質な鉄道時計やミリタリーウォッチを手がけることで一流時計メーカーとしての地位を確立しました。

現在では時計製造のメッカであるスイスに生産拠点を置き、魅力的な製品を展開しています。また多くのハリウッド映画などにもハミルトンの腕時計が採用されていることで有名です。

個性的なモデルを数多く展開するハミルトンですが、特に人気が高いのが「カーキフィールド」です。ミリタリーウォッチをベースとしながら無骨さは控えめで、ベルト次第でスーツスタイルにもマッチします。機械式ムーブメントながら5面円台で購入できるのも魅力だといえるでしょう。

クオーツモデルの「ジャズマスター」もハミルトンを代表するモデルです。カーキフィールドと同様の価格帯で、よりドレスライクな印象を演出する1本です。

7万円程度のクラスであれば「バリアント オート」もおすすめです。自動巻きムーブメントを備えながら文字盤やケースの仕上げもこだわっており、質実剛健な名品です。

ワンポイント
価格が5〜10万円
ひと目でわかる有名なモデルを取り揃える!

ユンハンス

ユンハンスは、1861年にドイツ・シュランベルクで創業した時計メーカー。ドイツ最初のクオーツ腕時計や世界最初の電波時計など、革新的な時計開発で名を馳せます。

このブランドでは、「マックスビル」というモデルが圧倒的な人気を誇ります。この時計の背景にあるのが、”バウハウス”と呼ばれるシンプルで機能的なデザイン哲学。モデル名のマックス・ビルはデザイナーの名前で、バウハウス最後の巨匠と呼ばれる人物でした。

マックス・ビルがデザインしたこの腕時計は、1962年に登場して以降ほとんど外観を変えることなく現代まで愛され続けています。

自動巻きムーブメントを搭載した「マックスビル オートマティック」が7万円台、クオーツムーブメントのマックスビルが5万円前後で購入可能です。

ワンポイント
価格が5万円~10万円台
時代が変わっても飽きの来ないデザインが魅力!

スカーゲン

スカーゲンは、1989年にコペンハーゲンで誕生した時計メーカー。このブランドには、”デザインの美しさや品質の高さは、必ずしも価格と比例しない”という哲学が創業時から掲げられています。

そのため本格的な品質にもかかわらず、そのクオリティに見合わない良心的な価格設定が大きな魅力です。

特に「ワールドタイム」がおすすめで、モデル名のとおり世界の主要都市の時間表示が可能。さらに日付カレンダーやアラームなど多くの機能を備えています。

機能的でありながら、北欧的なミニマルデザインも秀逸です。これだけの魅力を備えながら2万円台という価格は、圧巻のコストパフォーマンスだと言えるでしょう。

ワンポイント
価格が1〜2万円台
高級時計に引けを取らないデザインと機能性!

セイコー

日本を代表する時計メーカーのセイコーは、国産ブランドならではの安心できるクオリティで人気を博しています。時計愛好家はもちろん、腕時計にあまり関心がない人まで誰もが認めるブランドなので、営業職の人などにもおすすめです。

また、品質の高さは世界的にも有名なので、海外出張の多いビジネスマンにも最適です。

非常に多くの製品を展開するセイコーですが、10万円クラスのモデルであれば「プレサージュ」がおすすめ。インデックスのフォントや時分針のデザインが非常にクラシカルで、落ち着きのある雰囲気を演出します。

高級感溢れる琺瑯(ほうろう)ダイヤルも秀逸です。最初期の国産腕時計に使われていた琺瑯文字盤は、ハイクラス時計に採用される七宝焼やエナメル焼と同様の製法で作られています。

3針+デイト表示のシンプルモデルが7万円前後、スモールセコンドやパワーリザーブインジケーターを備えたモデルが9万円前後となります。

ワンポイント
価格が1万円~50万円台
10万円クラスなら琺瑯ダイヤル+自動巻きムーブメントのプレサージュがおすすめ!

中古の高級時計という選択も(タグホイヤーやオメガなら10万円ほどで豊富など)

必ずしも新品へのこだわりがない人には、中古の高級時計という選択肢もあります。機械式時計はメンテナンスさえ行えば半永久的に使用できるため、中古市場が非常に盛んです。

10万円の予算なら、中古であればオメガやタグホイヤーといった誰もが知る名門ブランドの製品も手にすることができます。

ただし品質や型番、販売店によって価格は大きく変動するため、購入の際はじっくり見極めてから判断しましょう。キズなどの状態によっても、同一製品で価格が異なることが多いです。

オメガの場合、シーマスターのアンティークモデルなどであれば10万円以下でも購入が可能で「スピードマスター」や「シーマスター プラネットオーシャン」などの人気モデルの場合は、中古市場でも15万円〜30万円が相場となります。

タグホイヤーの場合は、「カレラ」や「アクアレーサー」といった看板モデルも中古市場なら10万円以下で購入できます。

ワンポイント
中古なら10万円以下でオメガやタグホイヤーが購入可能
品質の状態や年式などに注意!

10万円代で買える時計についてのまとめ

  • 10万円という予算があれば、腕時計の選択肢もかなり広がります。20代から30代の男性が着用する腕時計としては、申し分のないランクだと言えるでしょう。
  • デザインやムーブメントなどに自身の好みを反映しながら、幅広いシーンで着用できるものを選ぶのがおすすめです。
  • もちろん腕時計だけでなく、スーツや靴なども時計のランクに見合ったものをチョイスするようにしましょう。

ワンポイントアドバイス

10万円クラスの腕時計は、「ムーブメント」や「仕上げ」など重視するポイントを先に決めておく!