腕時計ブランドといえば、スイスの高級ブランドや最近人気が上昇している国産ブランドを思い浮かべるでしょう。腕時計ブランドの中でも、ビジネスマンにおすすめしたのが、ドイツのブランドです。

ここでは、ドイツの腕時計ブランドがおすすめの理由やドイツブランドを復興させた時計師について、おすすめのドイツ腕時計ブランドをご紹介します。気になるブランドが見つかります。

機械式腕時計に欠かせないゼンマイはドイツ発祥

ゼンマイ

機械式腕時計は、いくつかの歯車を組み合わせて回すことによって、またはリューズを手巻きで巻くことでゼンマイを巻き上げています。腕時計に欠かせないゼンマイは、実はドイツが発祥といわれています。

1511年のドイツのニュルンベルグで、時計職人だったピーター・ヘンラインが動力ゼンマイを発明したというのが通説です。

ゼンマイは、中心軸に板状の金属を巻きつけて、それが伸びていくときに力を中心軸に伝え動かく仕組みになっています。ゼンマイの開発当初は、錠前に使われていました。時計職人は錠前職人も兼ねていた当時の歴史的背景が影響しています。

そして、ゼンマイの登場により、小型ものでも動力を生み出す仕組みを内蔵できるようになり、1600年までに多くの懐中時計がつくられるに至りました。

ちなみに、ピーター・ヘンラインが1511年にゼンマイを用いて制作した携帯型時計は、「ニュルンベルクの卵」といわれました。

ドイツの時計産業が衰退した理由

日本に通じるものづくりには定評があるドイツでは、ゼンマイの登場で時計産業が盛んになります。ドイツの時計は、ヨーロッパ中で愛されました。

しかし、宗教革命に続き、1618年から30年続いた30年戦争の影響で、さすがのドイツの時計産業も衰退していきます。その時には、多くのドイツの時計職人がスイスへ流出したともいわれています。

 

ドイツ時計を復興したアドルフ・ランゲ

ドイツ

衰退の一途をたどったドイツの時計産業に、変化が起き始めたのが1845年のことです。天才時計師と評され、ザクセン王国の宮廷時計師でもあったフェルディナント・アドルフ・ランゲが、グラスヒュッテに時計工房「A・ランゲ・ドレスデン」を開きます。

これをきっかけに多くの時計工房がグラスヒュッテに集まりだし、一大高級腕時計の産地として成長していきます。その後、1867年には、アドルフ・ランゲの息子であるエミール・ランゲが、「ランゲ・アンド・ゾーネ」と屋号をかえていました。

しかし、グラスヒュッテでドイツの時計産業が復興したところで、今度は第一次、第二次世界大戦があり、グラスヒュッテの時計工房はどんどん国営化されてしまいます。

世界のマーケットからドイツの腕時計は姿を消してしまうことになったのですが、軍事用に生産は続けられていました。この国営化の期間にも、ドイツの時計産業は、技術力を磨いていく期間になっていたのです。

ベルリンの壁の崩壊を機に資本が流れ込んだドイツでは、軍需で高まった技術力にも資本がどんどん集中、再び世界のマーケットで注目を集めることになります。

A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)

現在のドイツの時計産業を代表するブランドが「A.ランゲ&ゾーネ」でしょう。

アドルフ・ランゲから数えて4代目になるヴァルター・ランゲは、1948年に西側に亡命し、時計師として企業で働いていました。

ベルリンの壁崩壊後に、ドイツの時計産業の復興を考えていたIWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の社長と、偶然にもヴァルター・ランゲが出合います。

そして、かつてのグラスヒュッテの工房が1990年に「A.ランゲ&ゾーネ」として再登記と商標登録がされました。

「A.ランゲ&ゾーネ」は、完全マニュファクチュールとして有名で、ムーブメントを含めてすべてを自社で一貫して作っています。

そこには、ドイツの伝統的な時計作りの技法が生かされ、マイスターによる美しい仕上げ、ステンレスモデルは生産しないなどのこだわりを持ったブランドとして人気があります。一目でわかるデザインは、シンプルで機能的です。

A.LANGE&SOHNE ランゲ&ゾーネ ランゲ1 ムーンフェイズ PGケース シルバーダイアル 茶革 109.032 

「A.ランゲ&ゾーネ」が1994年の新たなブランドとしてのファーストコレクションには、「ランゲ1」、「アーケード」、「サクソニア」、「トゥールビヨン“プール・ル・メリット”」の4つがありました。

その中の「ランゲ1」は、ブランドのマスターピースとも言えるおすすめのドイツ時計です。

*ワンポイント*
価格帯は300万円以上
ドイツ時計界の宝ともいえる、いつかは身に着けたい逸品!
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おすすめのドイツ腕時計ブランド

ドイツブランド

A.ランゲ&ゾーネほどの高級腕時計でなくても、ドイツの堅実なものづくりを感じられるおすすめの腕時計は他にもあります。ビジネスシーンでも使えるドイツの腕時計、一生モノとしてもぴったりなものをご紹介します。

ユンハンス (JUNGHANS)

1861年に壁掛け時計メーカーとして、ドイツのシュヴァルツヴァルトで創業したブランドです。ドイツ初のクォーツ式腕時計や世界初の電波腕時計「メガ1」を発表した革新的なブランドでもあります。

ユンハンス JUNGHANS 腕時計 自動巻き マックスビル クロノスコープ 027 4800 00 メンズ】

バウハウス最後の巨匠「マックス・ビル」がデザインしたモデルが、ユンハンスの人気モデルです。シンプルでクラシカルなデザインですが、完成度が高いところがドイルのブランドらしい一品です。

*ワンポイント*
価格帯10万円から
高い技術力と最先端のテクノロジーを追求する信頼のドイツブランド!

ツェッペリン(zeppelin)

1900年にドイツで開発された飛行船Zeppelin号をイメージしたブランドです。ドイツ・ミュンヘンで1987年に創業、クオリティー第一主義なところはドイツのものづくり精神からでしょう。

パイロットウォッチが定番で、見た目には凝ったデザインですが、コストパフォーマンスも高いブランドでビジネスシーンにもつけやすい腕時計が揃います。

Zeppelin ツェッペリン 7640-1 SpecialEdition 100周年記念限定モデル メンズ

文字盤のカラーまでクラシカルな雰囲気の腕時計は、値段以上のクオリティーでしょう。重さのある時計ですが、慣れてしまうと逆に手放せなくなる一品です。

*ワンポイント*
価格帯2万円ほど
クラシカルなデザインと比較的手軽な値段で手にできるドイツクオリティーでおすすめ!

ジン(SINN)

ドイツ語の正式ブランド名は「ジン スペツィアルウーレン」、日本語で言えば「ジン特殊時計会社」となります。1961年に、フランクフルトでドイツ軍パイロットであり飛行教官だったジンが時計を作りはじめたのが発祥です。

その後、スイスの名門ブランドで働いていた人物が社長になったのをきっかけに、ムーブメントを自社改良したり独自の技術力を発揮しています。

ジン SINN 腕時計 model556A SS メンズ 新品 [並行輸入品]

おすすめは、とにかくシンプルなこちらのモデルです。シースルーバックで、ジン自慢のムーブメント眺めるのは至福の時間にもなるでしょう。ビジネスシーンでも浮くことのないミニマルなデザインがおすすめです。

*ワンポイント*
価格帯15万円ほどから
パイロットウォッチでクロノグラフ豊富にあるおすすめの実用性が高いドイツウォッチ!

ノモス(NO MOS)

1906年にグラスヒュッテに設立された時計工房から始まっているブランドで、当時は懐中時計が中心でした。現在の腕時計は、一切の無駄のないドイツらしいデザインが、おしゃれなビジネスマンにも人気です。

ほとんどのモデルは、ムーブメントも自社製を使っている技術力もあるブランドです。

ノモス(NOMOS) ラドウィッグ LUDWIG LD1A2W2 機械式(手巻き)腕時計

35mmのケースはメンズとしては小さめですが、ビジネススーツに合わせるには主張しすぎないサイズです。彼女や奥さんとのシェアで使うにもいいサイズでしょう。シンプルなデザインに、ブルーの針がアクセントになっているおしゃれな腕時計です。

*ワンポイント*
価格帯20万円ほどから
ミニマルデザインで小さめな趣向しすぎない腕時計でおすすめ!
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グラスヒュッテ・オリジナル(Glashütte Original)

1845年創業で、アドルフ・ランゲの時計工房がルーツになっているブランドです。一時はランゲ&ゾーネ同様に国営化されましたが、1990年に再スタートしました。

機能美きわだつマニュファクチュールで、シースルーバックからのムーブメントの美しさも古いブランドならではと言える逸品です。

グラスヒュッテ・オリジナルSenator

グラスヒュッテ・オリジナルの代表的なモデルであるセネタは、どこかランゲ&ゾーネにつながるデザインを感じます。高性能なパワーリザーブも搭載されており、腕時計としての美しさと実用性が高いのはドイツらしい時計でしょう。

*ワンポイント*
価格帯100万円以上から
ドイツの時計業界のルーツを受け継ぐブランドで一生モノとしてもおすすめの腕時計!

ドイツの腕時計についてのまとめ

  • 機械式腕時計に欠かせないゼンマイはドイツが発祥で、開発された当時からドイツの時計業界はヨーロッパでシェアを広げる繁栄を誇っていました。しかし、宗教革命に続き30年間にも及ぶ30年戦争があったドイツでは、時計業界が衰退し初め、多くの職人がスイスへと流出してしまいました。
  • その後、1845年に天才時計師といわれたアドルフ・ランゲがグラスヒュッテに時計工房を開いたことで、グラスヒュッテに工房が集中、一大時計産業の土地として再び盛り上がっていきます。
  • しかし、今度は第一次、第二次世界大戦で、時計工房はどんどん国営化され、マーケットから姿を消してしまいます。そんな中でも、ドイツの時計業界は軍需で技術力を磨いていきました。
  • ベルリンの壁の崩壊を機に、ドイツには資本が流れ込みます。その時にグラスヒュッテにあったランゲの工房「A.ランゲ&ゾーネ」が再建されます。今では完全マニュファクチュールのドイツ高級腕時計ブランドとして、世界のマーケットで活躍しています。再建してファーストコレクションのひとつであった「ランゲ1」は、おすすめの高級腕時計のモデルです。
  • 他にも、ビジネスシーンで使いやすい比較的手ごろなドイツブランドがたくさんあります。おすすめは、ユンハンスのマックスビル、ツェッペリンの7640-1、ジンの556A、ノモスのラドウィッグ、グラスヒュッテ・オリジナルのセネタなどがあります。
*ワンポイント*
ドイツの腕時計は、歴史があり堅実なクォリティーでおすすめ!