※この記事は2020年1月14日に更新しました。

「ワンセグ」と聞くと、テレビが視聴できる携帯電話の機能というイメージがあります。

ワンセグ機能がないから自分のスマホではテレビが観れないと思っている人も少なくありません。

しかし、ワンセグは携帯の機能ではありません。専用のチューナーを購入する事でスマホやパソコンでテレビを視聴することが出来ます。

この記事を読むことで、ワンセグでテレビを観る方法を理解することが出来ます。

そもそもワンセグとはなにか?

家庭で視聴できるテレビは、放送基地局から発信される電波を受信しています。

地上デジタル放送では、電波の中に映像や音声、文字などの信号を一緒に送っています。

日本の地上デジタル方法は、「ISDB-T」という規格に基づいて1チャンネルあたり周波数の帯域を13の層(セグメント)に分けて使用しています。

地上デジタル放送は、この13のセグメントのうち12セグメントを使用していて、残りの1セグメントは移動体機器に割り当てられています。

この移動体機器用の帯域が1つのセグメントということから「ワンセグ」と呼ばれるようになり、携帯電話などの移動体機器でもテレビ番組の視聴が可能になりました。

このワンセグに対して地上デジタル放送を「フルセグ」と呼んでいます。

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ワンセグとフルセグとの違い

画質が違う

フルセグは12セグメントを使って電波を送信しているため、データ量が多く高解像度のキレイな画質が楽しめます。

ワンセグの場合は、1つの帯域しか使用していないため画質はあまりよくありません。画面が大きくなるほど粗い映像になってしまいます。

受信する場所に制限があるかの違い

地上デジタルなどのフルセグは、基本的には自宅のアンテナなどで受信するため受信場所に限りがあります。

一方で、ワンセグはいつでもどこでも視聴する事ができます。

フルセグよりも画質は劣りますが、データ量が少ない分電波が受信しやすいのがメリットです。

バッテリーの消費量の違い

現代では、地上デジタル放送が視聴できる携帯端末も登場しています。

しかし、フルセグの場合は映像のデータ量が大きいため、処理能力も高くなければならず、その分バッテリーの消費量も大きくなります。

バッテリーの消費量を抑えたい場合はワンセグがオススメです。

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iPhoneにはテレビを視聴する機能が付いていない

iPhoneはテレビチューナーが付いていないため、テレビを視聴することができませんが、その他のスマホやガラケーなどで、ワンセグ機能が内蔵されているものはテレビ視聴ができます。

iPhoneを製造しているapple社は、世界基準をポリシーに世界中の国々で販売されているため、日本独自の技術であるワンセグ機能は搭載されていません。

iPhoneでテレビを見るための方法

iPhone本体にワンセグチューナーは搭載されていませんが、テレビ視聴が全くできないというわけではありません。

  • 携帯型のワンセグチューナーを別に購入する
    iPhoneでテレビ視聴したい場合はチューナーを購入するのが一般的です。
    携帯型のチューナーには、ワンセグ専用や、ワンセグとフルセグの切り替え可能なものや、録画機能が付いているものなどがあります。
    データ通信は不要で、金額は8千円~1万3千円前後です。
  • TVアプリから視聴する
    TVアプリは数種類あり、無料のものやオンデマンド型のものなど、放送している番組も様々あります。
    代表的なアプリに「TVer(ティーバー)」や、「AbemaTV」(アベマティービー)などがあります。
    それぞれのアプリには特徴があり、見たい番組や見逃した番組を無料で見ることができ、興味や趣味に応じた番組を見つけることが出来ます。
    デメリットには、配信期間が限られていたり、長い広告が入っていたりすることがあげられます。
  • 自宅の固定回線にチューナーをつなぐ
    自宅にテレビチューナーをつなげれば、iPhoneやandroidスマホ・携帯、タブレット、ネット回線につながっているパソコンでテレビ視聴が可能です。
    しかし、Wi-Fiが無い環境では通信料が高額になります。フルセグやBS、CS放送も視聴でき、ハードディスクがあれば録画も可能です。

NHK受信料について

iPhoneはテレビ視聴をする機能が付いていないため、NHKの受信料を支払う必要はありません。

しかし、ワンセグが内臓された携帯やスマホでは、NHK受信料の支払い義務があるという判決が下されています。

ワンセグチューナーにもNHK受信料が発生するという判決が出ており、チューナーを別途購入した場合にも、今後は支払う必要が出てくることが十分に考えられます。

ワンセグ機能のない機器でもテレビが観れる

最近のパソコンには、テレビが観れる機能を搭載したモデルも数多く登場しています。

しかし、テレビの観れないパソコンやスマホ、カーナビなどでも専用のチューナーをつければ視聴できます。

小さな機器やUSBタイプのワンセグチューナーは、低価格のものなら1000円前後で購入できるものもありますが、一般的には1万円前後の価格です。

「どうせ観るならフルセグがいい」と思う人もいるでしょう。

しかし、フルセグの場合はデータ量が多いため、パソコンやスマホの処理能力が高くなければ、高画質の動画は快適に動作してくれません。

まずは、手持ちの機器の処理能力をチェックする必要があります。

一方、ワンセグならあまり処理能力を気にせずに使うことが出来ます。

映画やドラマなど画質を重視するものには不向きですが、ニュースなどの視聴には問題はありません。災害時などの緊急情報を入手するためにもワンセグチューナーを持っていれば安心です。

オススメのワンセグチューナー

ワンセグチューナーは、大きくパソコン用、スマホ用に分かれます。

さまざまなメーカーから商品が販売されていますが、その中からオススメのワンセグチューナーを紹介します。

パソコン用ワンセグチューナー

パソコン用のテレビチューナーには、複数の番組を視聴や録画ができるタイプのものなど色々な製品があります。

また、パソコンのOSによって対応できるものとできないものがあるため、お手持ちのパソコンのOS をチェックすることが大切です。

ピクセラ Xit Brickは2番組同時録画が可能

ピクセラ Xit Brickは、3波対応かつ、ダブルチューナーが搭載されており、2番組同時録画が可能なチューナーです。

テレビやレコーダーがない部屋でも、快適に視聴を楽しむことが出来ます。

録画でかかる処理は、Xit Brickのハードウェア上で行われるため、パソコンの負荷を気にせず使うことが出来ます。

コンパクトでシンプルなデザインも魅力でしょう。

録画した番組であれば、チューナーを外した状態でも観れる「パソコン持ち出し再生」もついています。

ホームネットワークを使う事で、スマホやタブレットからも楽しめるワイヤレステレビ機能にも対応しています。

ピクセラ Xit Brick(サイト ブリック) USB接続テレビチューナー[USB mini-B] XIT-BRK100W (XITBRK100W)

I-O DATA GV-MVP/AZはすぐに使える品

I-O DATA GV-MVP/AZは、Windowsパソコンでテレビの視聴や録画が楽しめる、USB接続タイプのシングルチューナーです。

パソコンとはUSBケーブルで繋ぎ、アンテナケーブルを別途準備することで、すぐにテレビ視聴や番組録画を行えます。

パソコンの画面全体にフルハイビジョンの映像を映せるだけでなく、画面内の別枠で作業をしながらの「ながら見」など、様々な視聴方法で楽しむことが出来ます。

最大1か月先までの「特集番組」や「注目番組」がサムネイル形式で表示されるため、おすすめの番組を簡単に確認する事ができます。

I-O DATA アイ・オー・データ Windows10用 USB接続 シングルテレビチューナー GV-MVP/AZ[GVMVPAZ]

スマホ用ワンセグチューナー

スマホ対応のワンセグチューナーにはiPhone対応のタイプとandroid対応、両方に対応したものがあります。

また、OSなどにも制限があるので自分のスマホに対応しているかチェックすることが大切です。

ピクセラ XIT-STK100は手軽に高画質のフルセグを楽しめる

ピクセラ XIT-STK100は、約73.9mm(D)×22.1mm(W)×10.8mm(H)(アンテナ・キャップ・突起部除く)のコンパクトサイズのチューナーです。

常にカバンやポケットに入れても場所をとらず、チューナー本体に充電は不要であるため、パソコンがあれば、どこでもテレビを楽しむことができます。

ピクセラ XIT-STK200は簡単にフルセグ視聴可能

ピクセラ XIT-STK200は、iPhoneやiPadのLightningのコネクタにさし込むだけで、簡単にフルセグ視聴を行える品です。

フルセグが受信できない時は、自動でワンセグに切り替わるため、テレビの電波が入りにくい場所で途切れづらいのも魅力です。

軽量コンパクト設計で、iPhoneやiPadから直接給電される仕様であるため、充電ケーブルは必要ありません。

録画を開始したあとは、番組の終了時に自動で録画を止める事も出来ます。

ワンセグの視聴にはNHK受信料がかかるのか

自宅でテレビを視聴する場合、NHKの受信料を支払うのが義務です。

NHKの視聴が可能なパソコンや、テレビ付携帯電話も、放送法第64条の規定である「協会の放送を受信することのできる受信設備」に含まれます。

受信契約の対象となるため。その他のNHKのワンセグ放送が受信できる機器も同様です。

つまり、ワンセグであってもNHKの受信料は支払う義務があります。

しかし、受信契約は世帯単位であるため、一般家庭の場合はテレビの視聴が可能なパソコンや、テレビ付き携帯電話を含めて複数台のテレビがある場合でも、必要な受信契約は1件です。

ワンセグについてのまとめ

  • テレビ放送などの使われる電波は、1チャンネルあたり13の層(セグメント)に分かれています。
  • 地上デジタル放送に使われるのが、12セグメントで残りの1セグメントが携帯などの移動体機器に使用され、通称「ワンセグ」と呼ばれています。
  • ワンセグを受信するには、受信機能が搭載されたものでなくても専用のチューナーをつなぐことで受信が可能です。
  • パソコンやスマホなどによって対応できるチューナーがあるので、ワンセグチューナーを選ぶ際には注意が必要です。
  • また、現時点ではワンセグでもNHK受信料の契約義務が生じることだけは知っておきましょう。
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