テレビを見ながら、リモコンの「d」ボタンを押すと、最新のニュースや気象情報をはじめ、放送中の番組に関する情報などを見ることができます。

これは、データ放送というデジタルテレビならではの情報サービスのひとつです。テレビ放送を通じて24時間提供されるデータ放送は、いったいどのような仕組みで運営されているのかしらない人も多くいるでしょう。

この記事では、デジタル放送のサブコンテンツともいえるデータ放送について解説していきます。

データ放送とはなにか

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

データ放送も録画できる

デジタルテレビのデータ放送は、テレビ番組とともに視聴者に提供されるマルチメディアコンテンツの情報サービスです。

テレビを見ながら、リモコンの「d」ボタンを押すと、ピッと音がして、すぐにデータ放送の画面に切り替わります。携帯電話やスマートフォンでワンセグ放送を見ている場合は、画面を縦にするとデータ放送に切り替わります。

データ放送は、以下の2つのサービスがあります。

・特定の番組を放送しているときだけ提供される番組連動データサービス
・ニュースや天気予報のように番組とは無関係に提供される非連動の補完データサービス

NHKのデータ放送を例にとると、番組で取り上げられた料理のレシピや、スポーツ中継の試合経過や選手紹介、大河ドラマのあらすじや人物相関図などの付帯情報を見ることができます。

また、「あさイチ」のような視聴者参加型の番組では、インターネットを利用してクイズやアンケートに参加することができます。このような番組連動型のデータ放送も特徴的です。

かつては、BSデジタル放送を中心に、データ放送のみを提供する独立データ放送もありましたが、その後のインターネットの普及に需要を奪われた形で、ほとんどが撤退しています。

データ放送の仕組み

デジタルテレビ放送は、番組の動画と音声をデジタル変換して、1本の信号にまとめたものを電波として送信しています。

一方、テレビやビデオなどの受信機は、テレビの放送波を受信して元の映像や音声に戻すというストリーミング再生を行っています。データ放送はこの仕組みを利用して、番組本編の放送波の空きスペースにデータ放送専用の情報をはさみ込んで送出しています。

地上デジタル放送を例にとると、データ放送で使える電波の容量は、放送全体の容量の17分の1程度しかありません。そこで、データ放送を構成する要素をシンプルな静止画像とビープ音、および文字情報という必要最小限のモノメディアファイルに凝縮しました。

それらの配置や動作を指定する「BML」というプログラミング言語のファイルとともに、モジュール化、つまり「小分け」して送信しています。

データ放送用のコンテンツファイルは更新頻度が少なく、サイズも小さいため、少量の電波でも短時間で伝送することが可能です。

そこで、データ放送では、同じファイルのモジュールを一定の周期でくり返し送信し続けることで、テレビやビデオなどの受信機がいつ受信しても、すぐに必要なデータ放送を表示することができるようになっています。

もちろん、ニュースや各種情報の内容が更新された時には、新しいモジュールに差し替えて送信します。

このように同じファイルをくり返し送信しつづけることを、データカルーセル方式と呼んでいます。メリーゴーラウンドがぐるぐる回るイメージにたとえた呼び方です。

ちなみに、カルーセル(carousel)はメリーゴーラウンドのアメリカでの呼び名です。データ放送の欠点はテレビ放送の電波の空きスペースを利用するため、情報量に限りがあることです。

そこで、NHKでは、データ放送に相当するコンテンツをインターネット回線で伝送することで、より高機能高画質の配信を可能にしたハイブリッドキャストの放送を、2013年から開始しました。

デジタル放送とインターネットを融合させたハイブリッドキャストは、次世代のデータ放送として、今後の発展が期待されています。

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データ放送も録画できる

デジタルハイビジョン録画に対応した初期のビデオレコーダーは、番組連動型のデータ放送も同時録画できる仕様になっていました。

しかし、そのために番組のデータサイズが大きくなり、録画できる時間が短くなるため、多くの家電メーカーはデータ放送をカットすることで録画時間を増やすようになりました。

現在、番組連動のデータ放送を録画できるテレビやビデオはシャープ製品を残すだけになっています。

東芝も数年前までは連動データ放送の録画が可能なテレビを販売していました。しかし、近年、同社が力を入れている24時間録画の「タイムシフトマシン」機能はデータ放送に対応できません。

そのため、東芝製のテレビでデータ放送の録画を公式に保証している現行モデルはありません。ここでは番組連動のデータ放送を録画できる唯一の現行製品となったシャープ製のBDレコーダーを紹介します。

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シャープ製BDレコーダー BD-UT3200

シャープ製のビデオレコーダーはほとんどの現行機種が番組連動型データ放送の録画に対応しています。

ここでは、ブルーレイレコーダーのハイエンドモデルとしてBD-UT3200を紹介します。BD-UT3200は4KのUltraHDブルーレイの再生に対応した、最新のブルーレイレコーダーです。

4Kテレビでハイビジョン放送を視聴する際には、4K解像度にアップコンバードできるほか、連続ドラマを予約なしで録画できる「連ドラ自動お録りおき機能」も搭載しています。

さらにトリプルチューナーを搭載しており、3番組を同時録画することも可能です。

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データ放送についてのまとめ

  • データ放送はテレビ番組とともに視聴者に提供されるマルチメディアの情報サービスで、リモコンの「d」ボタンを押すと、利用することができる
  • データ放送には番組連動型の情報サービスと、番組とは関係なくニュースや気象情報を提供する非連動の補完データサービスがある
  • 番組連動型のデータ放送は、シャープ製のレコーダーで録画できる
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