「気が付いたら腕時計が止まっていた」などの経験をされた方もいると思いますが、その多くの方が、原因がわからないまま腕時計を放置し、知らず知らずのうちに引き出しの奥や、押し入れなどで、眠ってしまっていたり・・・なんてことはあると思います。

ここでは、そんなもったいないことにならないように、腕時計が動かなくなった原因や、その対処法を解説していきます。

動かない主な原因は電池切れ

腕時計に関するトラブルはいくつかあり、「腕時計その物が動かない」「時間がずれている」「カレンダーが機能していない」など、様々あります。

これら稼働に関するトラブルの多くは、腕時計の電池が切れてしまったことに原因があります。自分の使っている腕時計が止まってしまったら、まず最初に腕時計に使われている、電池を交換し、動くかどうかを確認しましょう。

腕時計の電池交換をしたのに動かない原因

腕時計が動かなくなった場合のほとんどの原因は、電池切れによるものですが、電池を交換したにも関わらず、腕時計が動かない場合があります。以下に電池交換をしたのに動かない時に、考えられる様々な原因をまとめました。

内部劣化が電池交換しても動かない原因

電池以外で腕時計が動かない原因は、腕時計の内部に問題がある可能性があります。

例えば、時計内部の部品のさびや汚れ、歯車の破損や電子回路の故障など、腕時計内部が劣化したことによって、様々なことが考えられます。

磁気帯びが電池交換しても動かない原因

磁気帯とは、自然に帯びた磁気がたまっている状態の事を言います。

例えば、磁気を発しているテレビやスマートフォンに、腕時計を近づけると、腕時計が磁気を帯びてしまい、時計の機能が停止してしまう可能性があり、これを磁気帯と言います。

機械式の腕時計は、特に磁気の影響を受けやすいので、注意が必要で、腕時計の故障の原因として、十分に考えることができます。

潤滑油が固まっているのが電池交換しても動かない原因

針時計は歯車によって動いており、歯車は針時計にとってはまさに生命線と言えます。腕時計などに使われている歯車は、潤滑油、オイルの働きによって、正常に動いています。

電池切れなどで、止まってしまった腕時計が放置されたことにより、潤滑油が固まってしまい、電池を変えても時計が動かないと、いったことがほとんどですが、常時腕時計を使っていても、潤滑油が固まってしまうことがあります。

針の腕時計は、仕組み上歯車を噛み合わすことで、正常に針を動かしますが、この歯車が噛み合うことによって、微量の金属片や金属粉が生じることがあります。この金属粉と潤滑油が混ざり合うことによって、固まってしまう恐れがあります。

解決策としては、時計店で腕時計を分解して、古い潤滑油を綺麗に洗い落して、新しい潤滑油を注油する必要があります。

電池交換以外の原因で時計が動かない場合の対処方法

電池切れ以外の主な故障の原因は上記になりますが、原因がわかれば次はそれらの対処です。対処法としては以下の通りです。

電池交換で動かなかった場合は修理に出す

基本的に、電池交換で動かなかった場合は、修理の対象であると認識しても大丈夫です。時計店などで修理を行うのが一般的な認識ですが、腕時計の状態によっては、修理先が異なります。

メーカーの修理部門に依頼する

メーカーなど製造元の修理部門で、修理を依頼することができます。

腕時計にはそれぞれモデルがあり、中には生産を終了しているものもありますが、製造終了から7~8年は修理対応していますので、大昔のモデルでない限り、ほとんど対応してくれます。

しかし、メーカーに直接修理を依頼する場合は、料金が少し割高で、修理に時間がかかることを念頭にいれましょう。

購入した店舗に修理を依頼する

最もオーソドックスで、気軽に確認できるのが、買った店に持って行って、原因を見てもらい修理を依頼することです。最初に電池交換を行ってくれるので、最初に訪れることをおすすめします。

主に電池交換や、バンド交換を行ってくれ、必要であれば修理も対応してくれます。しかし、修理になると外注依頼がほとんどなので、要望はしっかりと伝えましょう。

時計修理専門店に依頼する

こちらは時計に関する様々な修理を行っており、修理を専門とした業者です。メリットとしては、メーカーの修理部門よりも割安で、納期も比較的早めであることです。しかしメーカーによっては修理できない場合があるので、修理依頼の際には確認が必要です。

オーバーホールを頼む

オーバーホールとは分解掃除を意味し、つまり腕時計を一度分解して、隅々まで掃除してしまうことを言います。

簡単に言えば「腕時計のメンテナンス」で、機械式腕時計は定期的にオーバーホールすることによって、何十年も使うことができると言われていて、高級腕時計などにはよく使われます。

オーバーホールに関する基礎情報を以下にまとめました。

時期 3~4年に1回
依頼先 ブランド専門店・公認店 修理専門店
価格 2~3万円
期間 1ヶ月ほど

例えば海外メーカーであれば、期間は長ければ半年ほどになる場合もあり、ものや状況によっては、これらと異なる場合があります。ですので、修理と同様に、オーバーホールを依頼する際は、価格や期間の確認をしっかりと行いましょう。

依頼する際に「ブランド専門店・公認店」「修理専門店」それぞれに確認して、価格や期間などを比較するのも、ひとつの方法です。

電池交換はできるが修理できない腕時計もある

人が作ったものだから修理できて当然・・・と、普通ならそう思い、そもそも修理できないなんて考えたこともありません。しかし中には、「電池交換は受け付けるが、修理は受け付けない」なんてことも、耳にすることがあります。

どのような状況で、そのようなことが起こるのか考えてみました。

古すぎるモデルは修理できない

メーカーに断られる一番の原因は、修理を依頼した時計が古すぎて断られるパターンです。

断られる理由としては、修理に必要な部品が入手できないため、修理を行えず、補修部品を流用したり部品を加工して修理することもしません。

過去にそのメーカーが取り扱っていた時計であっても、メーカーの規定内でなければ、修理を行ってはくれません。

このケースは古いモデルならよくある話ですが、取扱いメーカーではなく、修理専門店であれば、補修部品を流用したり部品を加工して修理してくれることもあるので、メーカーに断られた場合は、決して諦めずに一度修理専門店に相談してみて下さい。

保証期間外だと修理できない

国内時計メーカーでは「補修用性能部品の保有期間を7年間」と規定しています。ですので、生産終了後10年を過ぎると部品が無くなり修理不可になる腕時計が、巷には多くあります。

こちらも、メーカーではなく修理専門店に一度相談してみましょう。

腕時計を電池交換したのに動かない場合のまとめ

  • 腕時計が動かない原因のほとんどが、電池切れによるものですが、電池以外にも様々な原因があることがわかりました。
  • 腕時計は精密機械ですので、単純に電池だけの問題ではありません。
  • 原因をしっかり把握し、適切な修理や、定期的にオーバーホールを行えば、10年、20年も、現役で使えることができるのです。
  • プレゼントでもらったり、自分へのご褒美で購入したりなど、腕時計は以外にも思いで深いものも多いと思われますので、動かないからといって、簡単に諦めずにできる対象をしっかり行うことが大事だと言えます。