そもそも8Kとはなにか?

8Kとは、解像度が非常に高い規格のことで、スーパーハイビジョンと呼ばれることもあります。

8Kの”K”は、Km(キロメートル)、Kg(キログラム)と同じく、1000をあらわす言葉です。8Kは、横の解像度が約8,000ピクセルあるため8Kと呼ばれています。

厳密には縦横7,680×4,320ピクセルしかありませんが、4Kである3,840×2,160ピクセルの倍あることは確かです。

現在一般的な、フルハイビジョンと比べると、16倍にもなります。フルハイビジョンでは潰れてしまっていたような細かい部分も、8Kならくっきりと見ることができます。

8Kは、細かなところまで映せるようになっただけでなく、色彩も豊かになっています。また、ハイダイナミックレンジ(HDR)と呼ばれる技術にも対応しています。HDRは、明るさ、色、コントラストといったものをより正確に再現することができます。

映像だけでなく、音響も強化されているのが8Kです。8Kでは、22.2マルチチャンネルサラウンドを楽しめます。

これは、より立体的に音を再生することで、まるでその場にいるかのような、肌で感じられるようなサウンドシステムです。美しくリアルな映像を伴って、さらにリアリティのある体験が可能になっています。

8Kテレビは、その8Kに対応したテレビで、たとえ大画面であっても高精細な綺麗な映像と迫力ある音を楽しめます。

8Kテレビの力をフルに発揮するには、放送も8Kである必要があります。現在地上波では、8Kの放送は行われていませんが、BSでは試験放送が始まりました。BSの8K放送を見るには、これまでのアンテナとは別の新しいアンテナが必要になる点には注意が必要です。

8Kテレビはシャープが世界初で発売した

世界で初めて一般向けの8K対応液晶テレビを発売したのは、実は日本のシャープでした。「LC-70X500」は、70V型のAQUOS 8K。大型の画面で8Kを存分に楽しめます。

2Kや4Kといった8Kよりも下の解像度の映像も、8Kに変換してくれる、「高画質8Kマスターアップコンバート」という独自の機能も搭載しています。これにより、あらゆる映像をさらに綺麗にみることができます。

「リッチカラーテクノロジープロ」、「リアルカラーテクノロジー」といった、色を豊かにする技術も搭載しています。「リッチカラーテクノロジープロ」で、ハイビジョンよりも広いカラーに対応し、「リアルカラーテクノロジー」で透明感や奥行きを再現します。

ダイナミックレンジ拡張である「メガコントラスト」も搭載しています。「メガコントラスト」は、光源や光を反射している部分を解析、その部分をより明るくするなど補正を行い、より元の景色を忠実に再現することを試みています。

まるでそこにいるような感覚や、つかめそうなほどの実物感、浮き上がるような立体感など、「リアリティ」をとことん追求した8Kテレビです。

8KディスプレイはDellが発売している

8Kのディスプレイをお探しなら、Dellのデジタル・ハイエンド・シリーズ「UP3218K 31.5インチ8Kモニタ」がおすすめです。

「UP3218K 31.5インチ8Kモニタ」は、世界初の31.5インチの8Kディスプレイです。解像度3,320万ピクセル、ピクセル密度は280ppi、8Kによりこれまでのディスプレイをはるかに上回る高精細ディスプレイです。

Best Monitor賞やBest Pixels賞など、数々の賞を受賞しているこのディスプレイは、最も美しいディスプレイのひとつといえるでしょう。

プロのクリエイターに向けられたこの商品は、「Dell PremierColor」により、色の再現に優れており、細かな部分まではっきりと映し出してくれます。

それでいて、目に負担をかけるとされているブルーライトを軽減しているので、長時間の作業も疲れにくいでしょう。自身でカラーをコントロールすることもでき、より高度な作業を行うこともできます。

また、ディスプレイは横向きだけでなく、縦向きに回転することもできます。前後左右に角度の調整もでき、自分に合ったスタイルで使用することが可能になっています。

フレームをぎりぎりまでなくした外観も美しいといえるでしょう。いっぱいに広がる8Kの画面に集中することができます。アルミによって作られたモダンなデザインは、どこに置いてもスタイリッシュで映えること間違いなしです。

8K放送の計画は2018年12月1日から

まだまだ一般的ではない8K放送ですが、今後どのような放送計画が立っているのでしょうか?

2018年12月1日から、放送各局が4K8K放送をBS、およびCSで開始する予定になっています。しかし、8K放送を行うのは、今のところNHKのみになっています。

NHKは、「BS4K」と「BS8K」という、それぞれ4K、8K専用のチャンネルを立ち上げることにしています。

しかし24時間ずっと放送しているわけではなく、「BS8K」は毎日午前10時から午後10時10分の間のみ、放送する予定です。60%以上を8K放送にする予定で、特に日曜のゴールデンタイムに力を入れる模様です。

これらの放送を視聴するためには、8K対応のテレビ、チューナー、そして8K対応アンテナが必要です。

そもそもこれまでのBSやCS放送を視聴数にも、アンテナなどが必要でした。ですが、8K放送を受信するには、今までのものとは別のアンテナを用意する必要があります。

というのも、これまでのBSや110度のCSは、右回転している放送波を受信して視聴していました。ところが8K放送は、逆の左回転の放送波のため、左回転の放送波を受け取れる別のアンテナが必要、ということです。

今後、地上波で8K放送が見られる具体的な計画は立てられていません。

しかし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをひとつの目標として、8K放送の計画は進んでいます。先ほどの「BS8K」では、1日8時間、8Kでの生放送ができるよう調整しています。

さらに身近に8K放送を見られるときは、案外近いのかもしれません。

8Kとはなにかについてのまとめ

  • 8Kとは、解像度が非常に高い規格のことで、横の解像度が約8,000ピクセルあることから「8K」といわれています。
  • 高精細に加え、色彩も豊かになり、HDRにも対応しています。
  • 22.2マルチチャンネルサラウンドにも対応し、臨場感あるサウンドが楽しめます。
  • 現在8K対応テレビはシャープの「LC-70X500」のみです。
  • 2018年12月1日から、NHKが「BS8K」という専用チャンネルを立ち上げます。
  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックの8K放送も予定されています。