複数のチャンネルで同じ内容の放送が聴けたり観れたりするサイマル放送ですが、最近色々な利用が増えています。

サイマル放送とは何なのか、NHKのサイマル放送にはどんなものがあるのか、サイマルラジオ放送のは何か、サイマルラジオ放送を聴くアプリには何かあるのかなどが疑問点としてあげられます。

この記事では、サイマル放送とは、NHKのサイマル放送、サイマルラジオ放送とは、サイマルラジオを聴くアプリなどについて説明します。

サイマル放送とは

サイマル放送とは、同じ時間に複数のチャンネル、放送方法を使って同時に同じ番組を並行で放送することです。サイマルキャストとも呼ばれます。

テレビやラジオなどの放送方式には、地上波デジタル放送、衛星放送、ワンセグ放送、それからラジオのAM放送、FM放送、短波放送などがありますので、これらの方式の複数を組み合わせて同時並行放送することです。

野球中継などのスポーツのテレビ放送で第二音声で中継の音声が聴けるなど、色々な所で放送されています。

また、アナログ放送から地上波デジタル放送に移行する2003年から2011年の間は、全国的にこのサイマル放送が実施されていたことになります。

また、近年のインターネットの普及により、インターネットなどのIPネットワークを使って配信されるサイマル放送も増えています。

これらのIPネットワークを使ってサイマル放送を電波利用の場合と区別してIPサイマル放送と読んでいるのです。

最近は、このIPサイマル放送が聴けるスマートフォンなどのアプリが流行っています。このようなアプリでは、今まで電波が届かなかった地域のAM・FMのラジオ放送が聴けたり、聴き逃した人気のラジオ放送を後で聴くことができるのです。

NHKのサイマル放送

NHKでは、いろいろな番組でサイマル放送を行ってきました。

サイマル放送の例としては、海外の日本人を対象とした放送サービスであるNHKワールド・ラジオ日本があります。

ほとんどのラジオ第1放送の番組を短波放送と衛星ラジオによってサイマル放送をしてきたのです。海外で暮らしている方は日本の情報が気になるので、このような方に役立つ情報元となっていました。

また、NHKでは震度6弱以上の地震や大津波や津波情報発生時に、通常の国内放送と国際放送を全て中止し、災害に関する情報を一斉にサイマル放送することになっているのです。

さらに、紅白歌合戦、サッカーワールドカップのようなスポーツ番組、NHKのど自慢など、いろいろな事例がありますので、そのうち幾つかをご紹介します。

紅白歌合戦

古くからサイマル放送を行ってきた番組にNHK紅白歌合戦があります。

番組開始当初の1951年1月にラジオ第1放送と国際放送であるNHKワールド・ラジオ日本でサイマル放送を行ったのです。そして1953年12月からは、総合テレビとラジオ第1放送などでラジオ第1放送を行ってきました。

サッカーワールドカップ

2018年のサッカーワールドカップで、NHKはインターネット配信を行いました。

放映権料を支払っている試合に関して同社がネット配信を行ったのです。このネット配信では、画面を4分割できる機能があり、試合の色々な場所での映像を組み合わせて観ることができるのです。

ネット同時配信の開始

NHKは、放送法によってインターネットでの同時配信(IPサイマル放送)などが規制されていましたが、2019年よりこの規制が撤廃されることになりました。

NHKには番組の24時間常時配信などができないという規制もありましたが、NHKは2019年度中にこのインターネットでの同時配信のスタートを目指しているのです。

民放がネット配信を実施するには、多額が投資が必要との見方もあり、今後の動向が気になる状況になっています。

サイマルラジオ放送とは

地域の色々な情報を放送してくれるコミュニティFMですが、インターネットでサイマルラジオ放送を聴くことができます。

コミュニティFMは、送信出力が小さいので、本来視聴可能な地域であっても高いビルや建物によって視聴できない場合があります。コミュニティFMの放送局は、災害時に地域に密着した情報を届けることを使命しているという面もあり、インターネットでのサイマルラジオがこの問題を解決してくれるのです。

サイマルラジオは災害対策だけでなく、楽しく手軽に地元の情報を入手できるという特徴があります。住んでいる地域の情報を役場などに出掛け無くて入手する事ができます.

これからその地域に旅行に行く方には事前に地元の情報を入手することができるのです。今は故郷から離れていて気になる故郷の情報なども聴くことができます。

サイマルラジオでは、全国各地のコミュニティFMの自主製作番組をインターネットで配信するウェブサイトが立ち上がっています。

ここでは、各コミュニティFMが電波で放送するのと同じ内容をインターネットのストリーミングで同時配信しているのです。その地域で聴けるコミュニティFMの番組だけでなく、その地域に行かなくても全国のコミュニティFMの放を聴くことができるのです。

このサイトでは、現在100を超えるコミュニティFMの放送内容を聴くことでき、さらに放送内容もJリーグや著作権が関係する楽曲などを除いて基本電波と同じ内容が放送されるのです。災害時などは、地元の情報が欠かせないため、このサイマルラジオのサイトをすぐに開けるようにしておいた方がいいのです。

サイマルラジオ放送を聴くアプリ

サイマルラジオ放送を聴くには、ウェブサイトから聴くことを勿論できるのですが、スマホをお持ちの方は、アプリを使って聴く方法があります。

「TuneIn Radio」というアプリがあり、Android でもiPhoneでもどちらでもダウンロードすることができます。アプリの方がパソコンをいちいち立ち上げ無くてもいいですし手軽に使えます。

スマホからラジオを聴くアプリにradikoがありますが、radikoは民放のラジオ局の番組は聴けるのですが、小さな地域のコミュニティFMを数多く視聴できるという面では、TuneIn Radio がおすすめなのです。また、

TuneIn Radioでは、国内の放送だけでなく、世界のラジオ放送を聴くことができます。さらに有料版のProを購入すれば、放送している番組をスマホ内に録音することもできるのです。

TuneIn Radio以外にも、サイマルラジオ放送を聴くことができるアプリがありますが、よく使われていることや対応しているコミュニティFMの数が多いことから、サイマルラジオアプリとしてはTuneIn Radio が代表的です。

また、TuneIn Radioは災害時にも頼もしい味方になります。災害時の緊急用避難袋にラジオを入れ忘れた時でも、地域のコミュニティFMが聴け、災害地域でいち早く知りたい情報を入手することができるのです。

サイマル放送のまとめ

ここまで災害時にも役に立つサイマル放送やサイマルラジオについて様々な説明を行ってきました。

  • サイマル放送とは、同じ時間に複数の放送チャンネルを使って並行放送すること。
  • NHK紅白歌合戦などがサイマル放送の例
  • 放送法の改正により、NHKが2019年にネット同時配信を目指している
  • サイマルラジオ放送には、コミュニティFMの自主製作番組をインターネットで配信するサイトがある
  • サイマルラジオ放送が聴けるスマホアプリにTuneIn Radioがある。