最近のパソコン(以下PC)は、エントリーモデルでも1テラバイト以上のハードディスク(以下HDD)を装備していますが、それでもお気に入りの動画や楽曲、写真などを保存するには容量が足りない、という声も聞かれます。

最近はUSBメモリーも大容量なので、外付けHDDは必要ないと思われるかもしれません。でもUSBメモリーの容量は最大でも256GB。一方、外付けHDDは8TBを超えるものもあります。

データ転送速度も、最新規格のUSB3.1 Gen2に対応するHDDは最大10Gbpsのハイスピードを達成しています。大容量データのバックアップに外付けHDDは外せません。そこで今回はPC用の外付けHDDについて解説します。

外付けHDDとは

HDDは英語の「Hard Disk Drive」の略語です。

直訳すると「硬い円盤の駆動装置」になります。HDDはその名の通り、アルミニウムやガラスなどの硬い素材の円盤に磁性体を塗布して、磁気によりデータを記録する装置です。

「ハードディスク」の名称は、プラスチックの柔らかい素材でできた「Floppy Disk(柔らかい円盤)」に対比する意味があります。

HDDは記憶容量が大きく、読み書きも速く、SSDより安価なので、コンピュータのデータ記憶装置のみならずビデオレコーダーの主流をも占めています。

もちろんPCもデスクトップからラップトップまでタイプを問わず、ほとんどのモデルに内蔵されています。

外付けHDDの多くは美しくデザインされた樹脂や金属のケースに包まれていますが、中のドライブは内蔵用と基本的に同じで、おもに3.5インチか2.5インチのドライブに制御基盤を装着し、外部記憶装置に仕立てたものです。

3.5インチHDDは大型で大容量ですが消費電力も大きく、USB給電ではとても足りません。そこで3.5インチを用いた外付けHDDは、ACアダプターを介して家庭用のコンセントから給電する、据え置き型のモデルが中心になります。

一方、2.5インチHDDはPCのUSB給電で必要な電力をまかなうことができるため、省エネ特性とコンパクトさを生かして、持ち運びやすいポータブルタイプの外付けHDDに採用されています。

接続方式は3.5インチ、2.5インチともにUSBが主流ですが、アップルのThunderbolt対応モデルや、Wi-Fiを内蔵したワイヤレスモデルなども販売されています。

外付けHDDを認識しない時の対処法

外付けHDDを日常的に利用していると、PCに接続しても認識されないことがあります。ここではそんなときの対処法をまとめました。

HDDが作動しない

外付けHDDが動かないときは、電源が供給できていない可能性があります。外付けHDDには家庭用コンセントから電源をとる据え置き型と、USBバスパワー給電のポータブルタイプがあります。

いずれの場合もコンセントやケーブルの接触不良やケーブルの断線、プラグがしっかり差し込まれていない、などの可能性があります。

一度、コンセントかアダプターを外して、金具が汚れていないか、ケーブルが切れていないかなどを確認してください。問題がなければ、もう一度しっかりと接続してみてください。

据え置き型のモデルでは、HDDの電源スイッチが切れていた、という初歩的なミスもけっこうあります。

それでも作動しない場合は、故障の可能性が高くなります。大切なデータが入っている場合は自分で分解したりせず、メーカーのサービスセンターに相談しましょう。

アイコン表示があるがアクセスできない

外付けHDDを接続するとPCにドライブのアイコンが表示されるのに、クリックすると「アクセスが拒否されました」という身もふたもないエラーメッセージに遭遇することがあります。

その場合は、別のアカウントでPCを使用していないか、あるいは他のユーザーがファイルを勝手に暗号化していないかどうかを確かめてください。問題ない場合はドライブのアクセス設定が「拒否」になっている可能性があります。

Windows10の場合、外付けHDDのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択し、「セキュリティ」のタブでアクセス許可の設定状況を確認してください。アクセスが「拒否」になっている場合は、「編集」をクリックして変更しましょう。

PCが外付けHDDを認識しない

PCが外付けHDDをデバイスとして認識しない場合は、外付けHDDのドライバーを削除して再インストールすると解決することがあります。

Windows10を例に手順を説明しますと、
まずキーボードのWindowsキーと「X」のキーを同時に押し、表示されたポップアップメニューの「デバイスマネージャー(M)」をクリックします。

つぎにデバイスマネージャーのリストから、「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」をクリックします。
すると、その下に「USB大容量記憶装置」のアイコンが現れます。

それを右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選んでください。アンインストールが完了したら、外付けHDDをパソコンから取り外し、PCを再起動してから再度HDDを接続すれば、プラグアンドプレイでドライバーが再インストールされます。

おすすめの外付けHDD

バッファロー HD-NRLD-Aシリーズ

バッファローのHD-NRLD-Aシリーズは、PCだけでなくテレビ録画にも対応した静音&防振設計のファンレスモデルです。

テレビに接続する場合は録画用HDDとして、PCでは大容量の外部ストレージとして利用できます。テレビ録画用としては内外の主要メーカー製液晶テレビのほか各社のレコーダーにも対応しています。

またビデオカメラやゲーム機のデータ保存用HDDとしても活用できます。ラインナップは4テラバイト、3テラバイト、2テラバイトの3タイプ。なお本機種に限らず、PCとテレビなどではHDDのフォーマットが違うため、併用することはできません。くれぐれもご注意ください。

ロジテック LHD-PBRUCシリーズ

ロジテックのLHD-PBRUCシリーズは最新のUSB規格、USB3.1 Gen2に対応する外付けポータブルHDDです。

USB 3.1 Gen2のデータ転送速度は、Gen1の2倍に相当する10Gbps。

大容量のデータを今までにない速さでスムーズに伝送できます。さらに給電能力も大幅にアップ。USB3.1 Gen1の給電能力は最大5V・900mA(4.5W)でしたが、Gen2の最大出力は5V・3A(15W)です。

単純計算で約3倍以上も強化され、バスパワーでも高速で安定した動作が可能になりました。

外付けHDDのまとめ

  • 外付けHDDはPCのデータ読み書きや、テレビなどの録画用の外部記憶装置として利用されています。
  • PC用の外付けHDDには、3.5インチドライブを搭載した据え置き型と、2.5インチドライブを搭載したポータブルタイプがあります。
  • 外付けHDDの接続はUSBが一般的ですが、最近ではアップルのThunderbolt対応モデルや、Wi-Fi内蔵のワイヤレスモデルなどもあります。
  • PCが外付けHDDを認識しない場合は、アクセス許可の確認やドライバーの再インストールなどを試みてください。自分で分解するのはおすすめできません。