こちらの記事は2021年9月22日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・エアコンや冷風機との違い
・おすすめの冷風扇の紹介
気化熱を利用して冷たい風を送る家電製品の事を「冷風扇(れいふうせん)」といいます。
扇風機とよく似ていますが、扇風機は風を送る機能だけなのに対して、冷風扇は冷たい風を送ることができます。
近年温暖化の影響で、平均気温が年々上昇していることが問題になっており、毎年夏には熱中症がニュースで大々的に報道されています。
そのような暑さ対策に、部屋を冷やす手段として扇風機やエアコンを使用するというのが一般的ですが、冷風扇を使用するといった選択肢もあります。
この記事では冷風扇の仕組みや、扇風機やエアコンと比べた場合のメリット・デメリットを解説します。
商品選びのポイントやおすすめ商品の紹介もしますので、参考にして頂ければと思います。
目次
冷風扇とは
冷風扇は、気化熱を利用して冷たい風をおくる
気化熱とは、水が蒸発する際に熱が奪われる現象です。
気化熱の身近なイメージとしては、濡れたタオルをパタパタと乾かすとタオルが非常に冷たくなることが挙げられますが、冷風扇ではこの冷たくなった状態の風を送っています。
気化熱を利用するので冷風扇には当然水が必要になります。冷風扇にはタンクがついており、そこに水を入れて使います。
スイッチを入れるとファンが回転し外気を吸い込んで、送風するといった点は扇風機と同じような仕組みです。
冷風扇は送風の際、内部でフィルターを通す時に水の蒸発が起きています。
水の蒸発で気化熱が奪われているので、冷たい風を送ることができるのです。
よく間違えられるものに「冷風機」がありますが、冷風機はスポットクーラーとも呼ばれ、原理はエアコンに近い製品なので、「冷風扇」とは全く別物となります。
エアコンや冷風機との違い
上記でも解説しましたが、冷風扇は気化熱を利用して冷たい風を起こしますが、エアコンや冷風機は風を起こす仕組みが大きく異なります。
エアコンは、外にある室外機をパイプに繋げることで部屋の中にある熱を外に運び出し、室内を涼しくするという仕組みです。
冷風扇に比べ、部屋全体を効率よく冷やすことが可能です。
しかし、室外機の設置や、壁に穴を開けてパイプを通さなければならず、状況によっては設置するのが難しい場合もあります。
冷風機はエアコンとほぼ同じ仕組みですが、室外機の役目をするダクトを本体と接続して使います。
エアコンのように部屋全体を冷やすのには向いていないため、狭い部屋で使用したい方におすすめの機器です。
このように冷風扇とは仕組みなどが大きく異なるため、購入の際には注意しましょう。
冷風扇のメリット
気軽に導入ができる
エアコンと比べ、冷風扇は安価に購入できます。
本体価格もさることながら、製品にもよりますが電気代がエアコンの10分の1以下ですので、ランニングコストも良くなっています。
また、工事や取り付け作業も必要がなく、縦型の省スペースの製品も発売されているなど、導入が容易であるというのも魅力的でしょう。
身体が冷えすぎない
冷風扇は身体が冷えすぎるということがありません。
真夏の屋外のような暑い場所と、エアコンが良く効いた部屋を行き来している内に頭痛やだるさなど、体調が悪くなった経験を持つ人は多いと思います。
これは、外と部屋との激しい温度差によって、人間の体温調節や発汗などをコントロールする自律神経がバランスを崩してしまう為に起きています。
この状態は「冷房病」や「クーラー病」とも呼ばれ、社会問題にもなっています。
冷風扇を使えば、身体が冷えすぎるといった事はありませんので、お年寄りや小さい子供など、「冷え」によって体調を崩しやすい人には特におすすめです。
冷風扇のデメリット
冷却能力が低い
冷風扇は気化熱といった自然な力を利用しているので、どうしてもエアコンよりも冷却能力は劣ってしまいます。
また、気化熱を利用しているので「湿度」は上がってしまいます。
これにより、人や環境によって体感温度は逆に上がってしまう場合もあります。
あくまでも、扇風機の延長線上にある製品ですので、湿度の高い梅雨に使用したり、猛暑の真昼に快適な温度にすることを目的として使用するなどといった場合は効果が得られません。
このような場合は冷風扇の冷却能力に過度な期待はせず、エアコンと併用するなど工夫をしましょう。
メンテナンス性が悪い
冷風扇はこまめなメンテナンスが必要です。
冷風扇は定期的に水の補給が必要になるほか、フィルターやタンクにカビが生えやすいため、清潔に使うにはこまめな清掃が必要になります。
冷風扇の選び方
大きさを確認して冷風扇を選ぶ
まずは目的に合った大きさを選びましょう。
冷風扇はエアコンの用に「6~7畳用」というような表記がない製品がほとんどです。
基本的には消費電力の「W(ワット)数」が大きいものほどパワーも大きいですが、狭い部屋にパワーの大きいものを設置すると、湿度が上がり蒸し暑くなってしまうので、適切な大きさの製品を選びましょう。
保冷剤は使えるか考える
タンクに保冷剤や氷を入れて使用できる製品もあります。
冷風扇の冷却能力は、タンクの水の温度に左右されるので、タンクに保冷剤や氷を入れることが出来る製品であれば冷却能力が上がります。
こまめに保冷剤や氷を入れ替えることによって通常よりも劇的に冷たい風がでるので、入れ替えの手間がかかるといったデメリットはあるものの、対応している製品の冷却効果は大きいと言えます。
お手入れのしやすさで選ぶ
冷風扇の各機器が取り外し可能だとお手入れが楽です。
冷風扇は気化熱を使うので、フィルターやタンクにカビが生えやすいといったデメリットがあります。
フィルターやタンクを取り外せる製品を選ぶと、日々のお手入れが楽になるでしょう。
その他の機能
タイマー機能や風速調整機能、首振り機能を持った製品がおすすめです。
就寝時に便利なタイマー機能や、扇風機のように風速調整機能や首振り機能を持った冷風扇がやはり便利です。
おすすめの冷風扇
冷風扇 【2021年最新】 3段階 風量 扇風機 卓上冷風機 サーキュレーター
冷却・加湿・空気清浄3つの機能を搭載
【3段階機能】十分な水を入れてからミストスイッチをタッチすると噴霧が開始し、繊細なミストを吹き出すことに伴って、ファンも運転。風量は3段階切替可能。
【2021年最新モデル】冷風扇 卓上冷風機 Yunbaoit冷風扇風機
【5つの多機能冷風ファン】 この冷風ファンは、扇風機、冷却、加湿、空気浄化、LED夜間ライトの5つの機能
LEDナイトライト付き。
加湿・空気清浄機能。1H/2H/3Hタイマー風量は、弱・中・強の3段階に調節可能。
タンスのゲン 冷風扇 木目調 リモコン付 キャスター付
木目調がナチュラル志向の方でも違和感のないデザイン
・操作しやすい液晶パネル
・就寝時に便利なタイマー式
・3段階の風量調節
・より自然に近い風を送るリズム風機能
・風やミストを隅々まで届ける左右オートルーバー
・風向きを上下に調節出来るつまみ付き
・給水タンクは取り外し可能
・移動もらくらくキャスター&取っ手付き
冷風扇のまとめ
- 冷風扇は気化熱を利用して冷風を送る製品です。
- 扇風機よりは冷却効果はありますが、エアコンほどの冷却性能はありません。
- エアコンよりも安価であり、導入し易いといったメリットがあります。
- 一方、気化熱を利用しているため湿度が上がってカビが生えやすい事や、梅雨や猛暑では冷却効果に期待ができない。といったデメリットもあります。
- 購入の際は使用する部屋に合った大きさと、取り外してお手入れができるかどうかを確認しましょう。また、タイマー機能、風量調整機能、首振り機能がついている製品がおすすめです。