A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の概要と歴史

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1を作っている会社は、A.LANGE & SÖHNE(以下A.ランゲ&ゾーネ)というドイツのグラスヒュッテにある高級腕時計製作を手掛ける会社です。

A.ランゲ&ゾーネ社は、時計の専門家として高く評価されていたフリードリッヒ・グートケスのもとで学んだアドルフ・ランゲが、ヨーロッパ各地の時計職人の下で学んだあとに、1845年にドイツのドレスデン近郊の町グラスヒュッテで創業した時計工房が始まりとされています。

アドルフ・ランゲの息子であるリヒャルト・ランゲとエミール・ランゲが、アドルフ・ランゲが立ち上げた時計工房を引き継いだことから、1868年にA.ランゲ&ゾーネと社名が変更されました。

ゾーネとは、息子達を意味する言葉です。つまり、A.ランゲ&ゾーネとは、アドルフ・ランゲと息子達という会社名です。その後、A.ランゲ&ゾーネ社は、ドイツ帝国の繁栄と共に発展していきます。しかし、第二次世界大戦中にロシア軍の攻撃によって、A.ランゲ&ゾーネ社の工場が全壊してしまいます。さらに1948年旧東ドイツにより、A.ランゲ&ゾーネ社は国有化されてしまいます。これにより、A.ランゲ&ゾーネと名の入った腕時計は、姿を消してしまうことになります。

しかし、1989年、ベルリンの壁が崩壊し、1990年東西ドイツが再び統一することになりと、アドルフ・ランゲの曾孫にあたるウォルター・ランゲがグラスヒュッテに戻り、A.ランゲ&ゾーネ社を再興させます。そして、1994年に新生A.ランゲ&ゾーネ社が発売した最初の腕時計こそ、このランゲ1なのです。

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の特徴

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の魅力は、その歴史的経緯にあるのではないでしょうか。A.ランゲ&ゾーネ社の栄光と政治に翻弄された悲哀を経て復活した物語が、この腕時計には詰まっています。

またそれだけではなく、A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1は文字盤にも大きな特徴があります。時分ダイヤル・秒ダイヤル・日付表示・パワーリザーブ表示の全てのダイヤルと表示が重なることがないというデザインです。

ダイヤルや表示のバランスがなんとも絶妙で美しく、かつダイヤルと表示が非常に見やすいという視認性のよさも兼ねています。

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の特徴は、その制作過程にもあります。時計の内部構造は、必ず一度組み立ててきちんと作動することを確認してから、一旦内部構造を分解してしまいます。

そして一つ一つの部品をチェックして、清掃し、磨き上げて最終仕上げを行ってからもう一度内部構造を組み立て直すという徹底した手作業と時計作りへのこだわりがあるのも、A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の特徴です。

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の価格帯

価格帯
A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1
3,700,000円5,000,000万円

現在A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の最新モデルは、ランゲ1・ランゲ1ムーンフェイズ・ランゲ1タイムゾーン・ランゲ1デイマティック・ランゲ1 トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーなどがあります。

ランゲ1は、中古であったとしても最低でも300万円近くの値段がします。

正規品で一番安いものを求めるとしても、370万円はかかると思っていた方がよいでしょう。さらに機能が充実したモデルを購入しようと思うと、軽く500万円を超えてしまいます。

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の2019年時点での新作について

A.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE&SOHNE)は、時計師フェルディナント・アドルフ・ランゲがドイツのドレスデンから時計の聖地グラスヒュッテに移り住み、1845年12月7日に時計工房を開いたのが始まりです。

「A.ランゲ&ゾーネ」というブランド名は1868年にアドルフの2人の息子が名付けました。

その後、この会社は第2次世界大戦後の東西分離により、東ドイツに国有化されてしまいますが、アドルフの曾孫であるウォルター・ランゲが東西ドイツ統合を機にグラスヒュッテに戻り、A.ランゲ&ゾーネを復活させました。

今年、新作が発表される「ランゲ1」はA.ランゲ&ゾーネ復活後わずか4年で発表されたモデルです。

2019年11月以降に発表となる新しい「ランゲ1」は、「ランゲ1・トュールビヨン 25thアニバーサリー」です。

ケースはホワイトゴールド、ストラップはブルーの手縫いアリゲーターで縫い目はグレーとなっています。

左側に時計表示、右下にスモールセコンドがあるのが特徴です。

この時計の価格は、18290000円です。