腕時計ブランド OMEGA(オメガ)とは
オメガ(Ω)はスイスの高級腕時計メーカーです。オメガの創業は1848年と老舗時計メーカーの中でも非常に長い歴史を持っています。
オメガはスイスにある時計産業の中心地ラ・ショー=ド=フォンで、当時23歳であったルイ・ブラン氏が立ち上げました。
創業当時は懐中時計の組み立て工房として事業を行い、当時の社名は「ルイ・ブラン&フィルズ」でした。後に「オメガ」という名前を冠した高性能ムーブメントが開発され、これが現在まで続く社名になります。
社名である「オメガ(Ω)」の由来は、ギリシア語のアルファベットの最後の文字「Ω」です。究極の時計を作り続けたいという意味が込められています。
他の高級時計メーカーは経営難に陥った際、新しい経営者を迎える傾向にありますが、オメガは長期に渡って親族経営を続けました。革新を取り入れることも重要ですが、伝統的なスタイルを守り続けるにはこのような経営方針が必要だったのでしょう。
この伝統的な経営方針は現在でも続いています。現在はスウォッチグループの子会社として、非公開の株式会社になっています。株式を非公開にすることで、本当に時計を愛する人だけが株式を持ち、経営に携わっています。
オメガの名前を世界に広めたのは、「月に降り立った最初の時計」というニュースです。アメリカの宇宙開発事業である「アポロ計画」に唯一採用され、1969年アポロ11号によって偉業は達成されました。
伝統的なスタイルを守り続けているオメガは、初めて高級腕時計を手にする人、精密な機構を愛する時計愛好家、どちらにも支持されるブランドです。
OMEGA(オメガ)のつくる時計の特徴
オメガを代表する時計である「スピードマスター」は、1969年にアポロ11号によって、月に降り立った最初の腕時計です。アポロ計画を実行するNASA(アメリカ航空宇宙局)は、宇宙空間で正常に動作する時計を探していました。
実際に数多くの時計を試験にかけますが、当時の時計は耐久性に問題があるものばかりでした。NASAが行う試験に唯一合格したのが、オメガの「スピードマスター」です。また、スピードマスターの原型になった「シーマスター」も人気のあるダイバーズウォッチになります。
アメリカの団体であるNASAがスイス製のスピードマスター」採用したことで、当時アメリカでは「なぜ国をあげてのプロジェクトに他国の製品を使うのか?」といった批判が集まりました。この批判を受けて、NASAはアメリカ製の腕時計を何度も試験にかけますが、ことごとく壊れてしまいます。最後には「アメリカの威信を守るためにも適当なものは選べない」という発表を行い、正式にスピードマスターが採用されることになります。スピードマスターは現在でもNASA公認の腕時計に指定されているため、スペースシャトル計画においても船外活動をする際にはスピードマスターを着用することが義務付けられています。
シーマスターが発表された1948年当初、腕時計の防水性能はそれほど高くありませんでした。現在で言うところの生活防水程度です。シーマスターは防水性能を大幅に強化し、150mの潜水に耐えられる仕様になっています。
OMEGA(オメガ)の腕時計のおおまかな価格帯
OMEGA(オメガ)の腕時計 価格帯
\200,000~1,000,000
オメガの腕時計の価格帯は、20万円程度と高級腕時計としては安いものから、100万円を超えるものまで幅広くラインナップされています。
スピードマスターは30万円から100万円前後となります。宇宙飛行士と全く同じモデルを店頭でも買えるのが特徴です。非常に人気の高いモデルなので、スヌーピーやミハエル・シューマッハなどとコラボレーションしたものも存在します。初めての高級腕時計としてオススメなモデルです。
シーマスターは20万円から100円前後となります。高い防水性能が特徴で、ダイバーズウォッチと言えばシーマスターの名前が出ないことはありません。映画「007」シリーズにも登場しているので、知っている人も多いでしょう。カジュアルにもスーツスタイルにも合わせられる万能な腕時計をお探しの方にオススメです。