HAMILTON(ハミルトン)の概要と歴史
HAMILTON(ハミルトン)は有名どころの時計メーカーの中では、珍しく中小時計企業の合併によって誕生した会社です。
アメリカ発祥ではありますが、現在はスイスにある「オメガ」や「ハリー・ウィンストン」で有名な世界最大の時計製造グループである「スウォッチ・グループ」の傘下に入っています。
HAMILTONは宝飾腕時計からミリタリー風までさまざまなジャンルの時計を製造していますが、ミリタリーの起源としては、かつて軍の時計納入業者であったことが影響しています。第一次世界大戦で戦いの地に赴く兵士のためにHAMILTON初となる腕時計「カーキ」を開発しました。
また、第二次世界大戦の際にも通常の時計の生産を一時中止し、すべての工場で軍用時計を開発しました。その生産は100万個を超えるほどで、アメリカ海軍にて重宝されていました。
さらに、HAMILTONは世界で初めて電池で動く腕時計「ベンチュラ」を発表した企業でもあり、現在の腕時計のモデルとなったといっても過言ではありません。
そして、かつては軍事業から時計を求められていたHAMILTONは、このベンチュラ以降、便利でありながらデザインにも凝った腕時計を創りだすメーカーとなったのです。
ファッション性を保ちながら、リーズナブルな値段で腕時計を売り出すHAMILTONは非常に人気のあるメーカーへと進化し、今では誰もが知っている腕時計となりました。現在でも高い人気とブランド性を持ったメーカーといえるでしょう。
HAMILTON(ハミルトン)のつくる時計の特徴
HAMILTONの特徴は複数の中小時計企業が合併して発展した来たことで、時計にもその影響が表れています。
鉄道用、航空用、軍用とさまざまな場所で扱われてきたHAMILTONの時計は非常に高い精度と耐久性を誇る品質の高い時計です。また、高い性能と品質にもかかわらず手ごろな値段で販売してくれます。
なかでも人気な時計は、ミリタリーの色を強く出した「カーキフィールド」シリーズ。そして、史上初の電池式腕時計として誕生した「ベンチュラ」モデルです。
特筆すべきは、文字盤がカーキ色となっていることで、ミリタリー感をグンと引き立てます。また、明るめのカーキから暗めのカーキをそろえており、さまざまな色やモデルが販売されています。ベルトも同色のカーキで統一するもよし、違った色を求めるもよし。デザイン性に優れながら、HAMILTONの技術力の高さがふんだんに詰め込まれたモデルです。
初めて発表された腕時計ということもあり、ベンチュラはハミルトンの定番モデルとなりました。なんといっても丸を描いていない文字盤が特徴で、一目でHAMILTONだとわかるほどに浸透しました。HAMILTONの代名詞ともいえるモデルでしょう。
HAMILTON(ハミルトン)の腕時計のおおまかな価格帯
\20,000~\90,000
HAMILTONの時計は2万~といったところで、上は数十万とする製品もあります。しかし、人気な作品は手ごろな値段で購入できます。
Khaki Field Mechanical(カーキ フィールド メカ)はカーキフィルードシリーズの最新作で、アメリカ陸軍に支給されたオリジンの面影を色濃く残している製品となっています。ミリタリーファンにはたまらないモデルでしょう。値段はおおよそ6万円とカーキフィールドシリーズの中ではやや値の張るモデルです。人気であるカーキフィルードシリーズの価格帯は3万円~といったところで、上がこのカーキ フィールド メカとなっています。
Khaki Navy Scuba(カーキ ネイビー スキューバ)は話題となったサマーウォッチで、かわいらしいデザインと非常に便利な実用性を兼ね備えたモデルです。価格はおよそ9万前後とHAMILTONのなかでは高価ですが、10気圧の防水性や、約80時間のロングパワーリザーブといったその値に恥じない性能とデザインになっています。