ランゲアンドゾーネ サクソニアの概要と歴史
サクソニアは、A.LANGE & S?HNE(以下ランゲアンドゾーネ)が製造している時計です。
ドイツの名門時計メーカーであるランゲアンドゾーネは1920年代前半頃に最盛期を迎えるも、第二次世界大戦の空襲によって工場が焼失。さらに戦後、ドイツの東西分断によってブランド自体が事実上消滅することとなりました。
ベルリンの壁崩壊後の1990年、創業者アドルフ・ランゲから数えて4代目にあたるヴァルター・ランゲがブランドの再建へと動き始めます。
そして1994年、ランゲアンドゾーネ新たな出発として4つのコレクションを発表しました。サクソニアは、その”復興初コレクション”の中のひとつです。
清廉さと優雅さを見事に兼ね備えるサクソニアは、初登場以来20年以上にわたってランゲアンドゾーネの定番モデルとして不動のポジションを確立しています。
シンプルなデザインながら、3時、6時、9時、そして12時に採用されているダブルアプライドインデックスがアクセント。
18Kのイエローゴールドやホワイトゴールド、ピンクゴールドなどを使用したケースも高級感を静かに主張します。内側に傾斜したベゼルやスマートなラグも実にエレガントです。
また、職人の手作業によるムーブメントの仕上げも芸術の域に達しており、スケルトン仕様のケースバックから鑑賞することができます。
無駄を一切省きつつも、細部にいたるまで究極まで完成度を追求したデザインで、世界中の時計ファンを唸らせる美しさを誇る1本です。
ランゲアンドゾーネ サクソニアの特徴
サクソニアの特徴は、時代に左右されない美しいデザイン。ベーシックなモデルでは2針にスモールセコンドのみというデザインで、どんなコーディネートにも合う仕上がりとなっています。
ムーンフェイズを備えたモデルでは、ランゲアンドゾーネのアイコン的意匠とも言える「アウトサイズデイト」を搭載。10の位と1の位を2枚のディスクに分割させたカレンダーは、他の時計にはない存在感を発揮します。
ムーブメントは職人が組み立てたあと、一旦分解して清掃・検査を行い再度組み立てるという「二度組み」による仕上げです。
完璧な品質を追求した機械式ムーブメントなので、メンテナンスさえ怠らなければ一生涯愛用できることはもちろん、子や孫の代まで受け継ぐことができる逸品です。
強いてウィークポイントを挙げるとすれば防水性で、3気圧防水なためアウトドアシーンなどでガシガシ使うには不向きという点です。
また、フラッグシップモデル「ランゲ1」のような個性的なレイアウトのオフセンター文字盤ではないので、ランゲアンドゾーネ”らしさ”を求めるなら物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、ミニマルでトレンドに左右されないサクソニアは、時代が移り変わっても魅力が損なわれない時計だと言えるでしょう。
ランゲアンドゾーネ サクソニアの価格帯
ランゲアンドゾーネ サクソニア
¥1800,000~¥2500,000
サクソニアの価格帯は、およそ180万円~250万円となっております。
最もシンプルな2針のみのデザインで、手巻きムーブメントを搭載したものが約190万円です。
6時位置のムーンフェイズに加え、12時位置にアウトサイズデイトを備えたものが250万円となっております。
価格は200万円前後です。