腕時計ブランド イッセイミヤケ ウォッチとは
イッセイミヤケウォッチを語るには、まず三宅一生というデザイナーについて語らねばなりません。
三宅一生氏は広島県広島市に生まれ、高校卒業後に多摩美術大学図案科に入学。卒業後パリに渡り、サンディカというパリ洋裁学校へ。パリでの修行ののち、ニューヨークへ拠点を移します。
1970年に帰国し、「三宅デザイン事務所」を設立。翌年2月にはニューヨークのデパート内に自分のコーナーを持つにいたりました。そう、これが「イッセイ ミヤケ」というファッションブランドの始まりです。
この年の11月には株式会社イッセイミヤケインターナショナルを製造、卸、販売会社として設立しています。
現在では全国に5カ所のオフィスを持ち、世界になんと250を越える店舗を構えるまでのハイ・ブランド会社へと進化を遂げました。
いまや世界に認められる革新的デザイナーである三宅一生氏の「今までにないものを、人々の快適な日常のために」という精神のもと、自由で固定観念にとらわれないものづくりをつづけるイッセイミヤケ。そんな彼が2001年にスタートしたのがISSEY MIYAKE WATCHです。
ISSEY MIYAKE WATCHは、深澤直人、吉岡徳仁、ハッリ・コスキネンなど世界で活躍するデザイナーを招聘したプロジェクトで、三宅一生氏がプロデュースを行っています。
先述したイッセイミヤケのブランドスピリットを踏襲し、常に新しいデザインで、アナログウォッチであることやデザイナー自身がパッケージデザインも手がけることにこだわっています。
腕時計のブランドで有名なセイコーとも協業し、今まさに最先端の発想で時計づくりを行うブランドといっても過言ではないでしょう。
イッセイミヤケ ウォッチのつくる時計の特徴
イッセイミヤケ ウォッチの腕時計は、ファッションブランド「イッセイミヤケ」のコンセプト“今までにないものを”という、常に新しい発想でデザインされたフォルムや、素材といった、腕時計の常識にとらわれない奇抜さを特徴としています。
代表的なデザイナーには、無印良品のふっくら成型ソファをデザインしたジャスパー・モリソン、カーデザイナーである和田智、インダストリアルデザイナー(工業製品を手がけるデザイナー)の山中俊治、家具デザイナーのハッリ・コスネキン、カルティエやルイ・ヴィトンともコラボレーションする国際的なデザイナー、吉岡徳仁など、日本のみならず全世界で活躍するメンツが名を連ねています。
2005年に吉岡徳仁がデザインした第一弾モデルです。
数字の評価はなく、金属をくり抜いたようなシンプルなデザインで、無機的に彫られた目盛りで時間が読めるようになっています。文字盤とフレーム部分で光沢の具合が違い、無骨でありながら上品さも兼ね備えたデザインです。
イッセイミヤケ ウォッチの腕時計のおおまかな価格帯
イッセイミヤケ ウォッチの腕時計 価格帯
\30,000~\80,000
イッセイミヤケ ウォッチの価格帯は3万~8万と、安くはありませんが手の届かないほどではない、高級腕時計としては比較的リーズナブルな価格設定といえるのではないでしょうか。
2017年11月には、吉岡徳仁氏によるニューモデル「ガラスウォッチ」が発売されました。価格は4万8000円。
ステンレススチール製のケースに、文字盤を覆う強化処理された無機ガラスは傷つきにくく防水性も高く、氷をくり抜いたようなシンプルなデザインは、無骨ながらも、光の反射する角度によって模様を変え、表情豊かで上品な輝きも放っています。
ストラップにはガラス素材と対照的な牛側を仕様。本体の直径は39mm、厚み15.6mmとジェンダレスなサイズになっています。