腕時計ブランド ジラール・ペルゴとは
GIRARD-PERREGAUX(以下 ジラール・ペルゴ)は、時計師ジャン・フランソワ・ボットによってスイスのジュネーブに設立された時計ブランドです。
1791年創業のこのブランドは、数ある時計ブランドの中でも屈指の歴史の長さで、一度も閉鎖することなく一貫製造を続けてきたマニュファクチュールとして有名です。
「ジラール・ペルゴ」という現在の社名が生まれたのは1856年で、その5年後には経営者コンスタン・ジラールの義弟フランソワ・ペルゴが日本へと渡り、横浜に日本で初めてのスイス時計商館を開きました。
そのため、日本で最初に正規輸入されたスイス時計はジラール・ペルゴということになります。
19世紀後半にはトゥールビヨンなどの複雑時計を発表し、その技術力を世界へとアピールしまし、1867年のパリ万国博覧会ではスリー・ゴールド・ブリッジ付トゥールビヨンが金賞を受賞しました。このモデルは、現在でも腕時計に採用されています。
ジラール・ペルゴは時計界の中でも非常に革新的で、史上で初めて腕時計の量産を行います。時代としてはまだ懐中時計が主流だったため、残念ながら大きく広まることはありませんでした。
また、クオーツ時計といえば日本のセイコーが有名ですが、ジラール・ペルゴはセイコーと同じ1969年にクオーツ時計の開発を実現していました。量産化こそセイコーに後れを取ったものの、翌1970年にはスイスで初めてクオーツ時計の量産に成功します。
その革新性を現在も受け継ぎながら、長い歴史による伝統を感じさせる時計製造で世界中の愛好家を魅了しています。
ジラール・ペルゴのつくる時計の特徴
ジラール・ペルゴのフラッグシップモデルと言われている「ヴィンテージ1945」は、モデル名のとおり1945年に発表された角形腕時計を復興した1本です。
また、同じく過去のコレクションを蘇らせた「ジラール ペルゴ1966」も高い人気を誇っています。
ヴィンテージ1945の魅力は、1945年当時の時代背景を彷彿とさせるアールデコ調の洗練されたデザインです。小ぶりなスクエア型ケースは、エレガントながら男性的な雰囲気。時代が流れても決して色褪せない美しさを備えています。
ジラール ペルゴ1966
ジラール ペルゴ1966は、ラウンド型ケースの王道ドレスウォッチです。シンプルな3針モデルから、ムーンフェイズやパーペチュアルカレンダーなどの複雑機構を備えたモデルまで多彩なラインナップを展開しています。レザーやステンレスなど、ストラップによって表情も全く異なるものに。トレンドに左右されないクラシックなコレクションです。
ジラール・ペルゴの腕時計のおおまかな価格帯
ジラール・ペルゴの腕時計 価格帯
\500,000から
高級時計ブランドのジラール・ペルゴは、50万円前後のモデルから100万円を超えるモデルまで展開。新作では革新的な機構を備えたコンプリケーションや、スポーティな雰囲気を備える新型ロレアートなどを発表しています。
クラシック・ブリッジ 45mm
クラシック・ブリッジは、ジラール・ペルゴの歴史的複雑機構であるスリー・ゴールドブリッジ付きトゥールビヨンを現代的に解釈して生まれた1本。メーカー希望価格は約422万円です。内部のメカニズムのをちらりと見せる精巧な文字盤は、芸術作品のような美しさを誇ります。
ロレアート 38mm セラミック
人気モデル「ロレアート」の素材に、初めてブラックセラミックを採用したモデルです。メーカー希望価格は約175万円です。セラミックのシックな外観は、ロレアートのパワフルなボディデザインと相性抜群です。