こちらの記事は2023年4月14日に加筆修正いたしました。

「気が付いたら腕時計が止まっていた」などの経験をされた方もいると思いますが、その多くの方が、原因がわからないまま腕時計を放置し、知らず知らずのうちに引き出しの奥や、押し入れなどで、眠ってしまっていたり・・・なんてことはあると思います。
腕時計が動かなくなった原因や、その対処法、電池交換について解説いたします。

腕時計によっては、比較的簡単に自分で電池交換ができるものもあります。
ここでは、自分で電池交換がしやすいこじ開けタイプの腕時計について、工具を使ったこじ開けの方法、工具の代用品、コツなどをご紹介します。手持ちの腕時計の電池を、あっという間に自分で交換することができるようになります。

目次

動かない主な原因は電池切れ

腕時計に関するトラブルはいくつかあり、「腕時計その物が動かない」「時間がずれている」「カレンダーが機能していない」など、様々あります。

これら稼働に関するトラブルの多くは、腕時計の電池が切れてしまったことに原因があります。自分の使っている腕時計が止まってしまったら、まず最初に腕時計に使われている、電池を交換し、動くかどうかを確認しましょう。

腕時計の電池交換を自分でするデメリット

腕時計の電池交換自体は、比較的簡単にできます。しかも、今では100均でも簡易的な工具が200-400円ほどで手に入るようになったので、自分で挑戦する人も少なくないでしょう。

しかし、電池交換は腕時計屋さんが商売のひとつとしてもやっていることです。ですから、自分での腕時計の電池交換には、それなりのデメリットがあります。自分で挑戦する前に、デメリットについて考えてみましょう。

壊してしまう危険がある

腕時計は、当然ながら精密機械です。電池交換が必要なクオーツ式腕時計にも、細かな歯車や精密な電子回路などが使われています。交換の際には、腕時計の裏蓋を開いての作業になるので、裏蓋を開ける時、開けて作業する時にも壊してしまう危険が潜んでします。

腕時計の裏蓋は、こじ開け裏蓋、スクリュー裏蓋、ねじ留め裏蓋の3つのタイプがあります。こじ開け裏蓋は、隙間から工具を差し込むので、差し込みすぎたりすると腕時計内部の機械部分を傷つけてしまうことがあるでしょう。スクリュー裏蓋は、突起がついた専用のドライバーを使うので、腕時計の外側を傷つけてしまう可能性があります。ねじ留め裏蓋は、小さなねじが使われていますが、緩め方を間違えるとねじ山を削ってしまい開けられなくなくなることもあるでしょう。

また、腕時計によっては、裏蓋を開けるとさらにプラスチックのカバーがあります。このカバーも取らなければ、ほとんどの腕時計で電池交換ができないでしょう。プラスチックのカバーは、慎重に外さなければ文字盤も一緒に外れてしまったり、時計の針がケースの中で脱落してしまったりすることもあります。

防水機能がきかなくなることがある

今では、ほとんどの腕時計に生活防水機能が搭載されているでしょう。防水機能は、裏蓋のすぐ下の内部にゴムパッキンをいれて施されてます。

ですから、自分で電池交換をするために裏蓋を取ったときに、パッキンがむき出しになることがあります。さらに、腕時計によっては、パッキンを一度外さなければ電池交換が自分でできないものもあるでしょう。

パッキンを外すことは簡単ですが、元に戻せなくなったり、パッキンが劣化していて戻せなくなったりすることがあります。また、正しい位置にパッキンがセットされていなく、自分での電池交換の後には防水機能がきかなくなることも考えられます。最悪の場合には、時計内部に水が入ってしまい、腕時計が故障してしまうこともあるでしょう。

交換後のメーカー保証が受けられないことも

高級な腕時計には、メーカーの保証がついているものがあります。保証期間内であれば、故障の際にはメーカーで無料または格安で修理を受けられるでしょう。

保証期間内に自分で電池交換に挑戦して、その時に腕時計に不具合が出てしまうと、たいていの場合には保証を受けられるなくなります。

自分で電池交換したことは、腕時計を改造したとみなされるので、補償対象から外れてしまうのです。不具合なく電池交換をできれば問題になりませんが、失敗した時には代償が大きいことを頭に入れておきましょう。

腕時計を自分で電池交換する時のポイント

デメリットからわかるように、自分での腕時計の電池交換は自己責任でするのが基本になります。

自分での電池交換に不安を感じるなら、街やショッピングモールの時計屋さんで電池交換をお願いするのもいいでしょう。

一般的なお店なら、腕時計の電池交換は1,000-1,500円ほどです。また、丁寧な電池交換をしたいなら、一番のおすすめは腕時計メーカーに依頼することです。価格は、一般的には3,000円以上、メーカーによって値段に差があるので確認してみましょう。国産なら腕時計メーカーによっては、郵送での電池交換も可能なところもあります。

それでも、忙しく自分で腕時計の電池交換をしたいなら、交換前の事前の確認に2つのポイントがあります。

裏蓋の開閉方法の見極め

自分で電池交換をすると決めたら、まずは裏蓋の形状の確認をしましょう。先にも紹介しましたが、腕時計の裏蓋は主に3種類あります。こじ開け、スクリュー、ねじ止めがあります。それぞれの裏蓋のタイプで必要な時計工具が違うので、あらかじめ確認して用意するのがいいでしょう。

こじ開け裏蓋は、腕時計を地面と並行に裏返しにして持ち、真横から裏蓋の周囲をみてみましょう。

裏蓋のどこか、裏蓋と腕時計本体のケースの間に隙間が確認できます。この隙間は、時計工具を差し込んでこじ開けるためのものです。隙間があれば、こじ開け用の時計工具を用意しましょう。100均やホームセンター、通販などで簡単に手に入ります。

スクリュー裏蓋は、スクリューバックとも呼ばれます。腕時計の裏蓋の周囲に、小さな四角の溝が6か所あればスクリュー裏蓋です。

スクリュー裏蓋の工具は、2か所または3か所の突起がある時計専門工具が必要になります。工具は、100均で2か所突起の簡易的なもの、ホームセンターなどで3か所の突起のものが見つけやすいでしょう。こじ開け工具ほどよく売っているものではないので、通販で探すのが一番見つけやすいでしょう。

ねじ止め裏蓋は、一般的には裏蓋の4か所が小さなねじで止められています。ねじは、精密ドライバーのプラスがあれば開けることができるでしょう。海外メーカー製の高級腕時計のねじは、特に小さなねじが使われていることが多いので、ねじ山がなくならないようにドライバーのサイズとねじの緩め方には細心の注意が必要です。

腕時計に合う電池を探す

自分で腕時計の電池交換をするなら、当然ながら交換用の新しいボタン電池の用意も必要になります。

腕時計に使われるボタン電池は、50種類ほどあるといわれています。腕時計の取り扱い説明書やメーカーの公式ホームページなどで、あらかじめ電池の種類を確認することができるでしょう。それで分からなければ、一度裏蓋を開けて確認するしかありません。

腕時計のボタン電池は、ホームセンターで豊富な種類を探すことができます。しかし、すべての種類を置いているところは少ないので、見つからない場合には通販で自分の腕時計に合うボタン電池を探すのがいいでしょう。

腕時計の電池交換を自分でやる際の注意点

腕時計の電池交換を自分でするデメリットには、壊してしまう危険があること、防水機能がきかなくなることがあること、交換後のメーカー保証が受けられないこともあるなどでしょう。

ですから、腕時計を自分で電池交換するのは、自己責任のもとになります。自信がないなら、街の時計屋さんに電池交換を依頼するのがいいでしょう。一般的には、1,000-1,500円ほどで電池交換が可能です。

それでも、自分で腕時計の電池交換をしたいなら、交換をする前の事前の確認にポイントが2つあります。

まずは、腕時計の主な3つの裏蓋の種類から、開閉のために合う時計工具を用意することでしょう。工具は、100均、ホームセンター、通販などで簡単に手に入ります。また、50種類ほどあるといわれてる時計のボタン電池から、自分の腕時計に合ったものを用意することも必要です。ボタン電池は、ホームセンターでも買えますが、一部のものは通販のほうが探しやすいでしょう。

腕時計の電池交換をしたのに動かない原因

腕時計が動かなくなった場合のほとんどの原因は、電池切れによるものですが、電池を交換したにも関わらず、腕時計が動かない場合があります。以下に電池交換をしたのに動かない時に、考えられる様々な原因をまとめました。

内部劣化が電池交換しても動かない原因

電池以外で腕時計が動かない原因は、腕時計の内部に問題がある可能性があります。

例えば、時計内部の部品のさびや汚れ、歯車の破損や電子回路の故障など、腕時計内部が劣化したことによって、様々なことが考えられます。

磁気帯びが電池交換しても動かない原因

磁気帯とは、自然に帯びた磁気がたまっている状態の事を言います。

例えば、磁気を発しているテレビやスマートフォンに、腕時計を近づけると、腕時計が磁気を帯びてしまい、時計の機能が停止してしまう可能性があり、これを磁気帯と言います。

機械式の腕時計は、特に磁気の影響を受けやすいので、注意が必要で、腕時計の故障の原因として、十分に考えることができます。

潤滑油が固まっているのが電池交換しても動かない原因

針時計は歯車によって動いており、歯車は針時計にとってはまさに生命線と言えます。腕時計などに使われている歯車は、潤滑油、オイルの働きによって、正常に動いています。

電池切れなどで、止まってしまった腕時計が放置されたことにより、潤滑油が固まってしまい、電池を変えても時計が動かないと、いったことがほとんどですが、常時腕時計を使っていても、潤滑油が固まってしまうことがあります。

針の腕時計は、仕組み上歯車を噛み合わすことで、正常に針を動かしますが、この歯車が噛み合うことによって、微量の金属片や金属粉が生じることがあります。この金属粉と潤滑油が混ざり合うことによって、固まってしまう恐れがあります。

解決策としては、時計店で腕時計を分解して、古い潤滑油を綺麗に洗い落して、新しい潤滑油を注油する必要があります。

電池交換以外の原因で時計が動かない場合の対処方法

電池切れ以外の主な故障の原因は上記になりますが、原因がわかれば次はそれらの対処です。対処法としては以下の通りです。

電池交換で動かなかった場合は修理に出す

基本的に、電池交換で動かなかった場合は、修理の対象であると認識しても大丈夫です。時計店などで修理を行うのが一般的な認識ですが、腕時計の状態によっては、修理先が異なります。

メーカーの修理部門に依頼する

メーカーなど製造元の修理部門で、修理を依頼することができます。

腕時計にはそれぞれモデルがあり、中には生産を終了しているものもありますが、製造終了から7~8年は修理対応していますので、大昔のモデルでない限り、ほとんど対応してくれます。

しかし、メーカーに直接修理を依頼する場合は、料金が少し割高で、修理に時間がかかることを念頭にいれましょう。

購入した店舗に修理を依頼する

最もオーソドックスで、気軽に確認できるのが、買った店に持って行って、原因を見てもらい修理を依頼することです。最初に電池交換を行ってくれるので、最初に訪れることをおすすめします。

主に電池交換や、バンド交換を行ってくれ、必要であれば修理も対応してくれます。しかし、修理になると外注依頼がほとんどなので、要望はしっかりと伝えましょう。

時計修理専門店に依頼する

こちらは時計に関する様々な修理を行っており、修理を専門とした業者です。メリットとしては、メーカーの修理部門よりも割安で、納期も比較的早めであることです。しかしメーカーによっては修理できない場合があるので、修理依頼の際には確認が必要です。

オーバーホールを頼む

オーバーホールとは分解掃除を意味し、つまり腕時計を一度分解して、隅々まで掃除してしまうことを言います。

簡単に言えば「腕時計のメンテナンス」で、機械式腕時計は定期的にオーバーホールすることによって、何十年も使うことができると言われていて、高級腕時計などにはよく使われます。

オーバーホールに関する基礎情報を以下にまとめました。

時期 3~4年に1回
依頼先 ブランド専門店・公認店 修理専門店
価格 2~3万円
期間 1ヶ月ほど

例えば海外メーカーであれば、期間は長ければ半年ほどになる場合もあり、ものや状況によっては、これらと異なる場合があります。ですので、修理と同様に、オーバーホールを依頼する際は、価格や期間の確認をしっかりと行いましょう。

依頼する際に「ブランド専門店・公認店」「修理専門店」それぞれに確認して、価格や期間などを比較するのも、ひとつの方法です。

電池交換はできるが修理できない腕時計もある

人が作ったものだから修理できて当然・・・と、普通ならそう思い、そもそも修理できないなんて考えたこともありません。しかし中には、「電池交換は受け付けるが、修理は受け付けない」なんてことも、耳にすることがあります。

どのような状況で、そのようなことが起こるのか考えてみました。

古すぎるモデルは修理できない

メーカーに断られる一番の原因は、修理を依頼した時計が古すぎて断られるパターンです。

断られる理由としては、修理に必要な部品が入手できないため、修理を行えず、補修部品を流用したり部品を加工して修理することもしません。

過去にそのメーカーが取り扱っていた時計であっても、メーカーの規定内でなければ、修理を行ってはくれません。

このケースは古いモデルならよくある話ですが、取扱いメーカーではなく、修理専門店であれば、補修部品を流用したり部品を加工して修理してくれることもあるので、メーカーに断られた場合は、決して諦めずに一度修理専門店に相談してみて下さい。

保証期間外だと修理できない

国内時計メーカーでは「補修用性能部品の保有期間を7年間」と規定しています。ですので、生産終了後10年を過ぎると部品が無くなり修理不可になる腕時計が、巷には多くあります。

こちらも、メーカーではなく修理専門店に一度相談してみましょう。

腕時計の電池交換はこじ開けタイプもある

腕時計の電池交換をするには、裏蓋を開けなくてはいけません。
裏蓋の開け方は、こじ開け、スクリュー、ねじタイプの3つが主流です。

その中でも、最も一般的な手ごろな腕時計に多いのが、こじ開けタイプでしょう。しかし、こじ開けタイプは、一目ではとても分かりにくいタイプです。他の2つの主流のタイプ、スクリューかねじでないなら、こじ開けタイプと判断するほうが簡単でしょう。

スクリュータイプは、時計工具を引っ掛けるための小さな四角い溝が裏蓋側の周囲に6か所ほどつけられています。
また、ねじタイプは、4つほどの小さなねじで裏蓋が止められているので、簡単に見分けられます。

こじ開けて電池交換するには道具が必要

こじ開けタイプは、最も自分で電池交換がしやすい腕時計でしょう。また、時計自体も安価なものが多いので、万が一壊してしまう心配があってもチャレンジしてみたいと思う人もいるでしょう。

自分でこじ開けの腕時計の電池交換をすると決めたら、用意するものが2つあります。裏蓋のこじ開けには、ヘラタイプで先端が薄くなっている時計工具を使うのが一般的です。もうひとつ必要なのが、ボタン電池です。

説明書などで電池のタイプを確認できれば、工具と一緒に購入することができます。わからなければ、一度こじ開けて確認するのがいいでしょう。

こじ開け工具は代用がある?

時計工具の代用品としては、小さなマイナスの精密ドライバーでもこじ開けることができるでしょう。

しかし、どの裏蓋にでもドライバーが使えるとは限りません。先ほど紹介したこじ開け専用の工具で100円ちょっと、通販が面倒ならこじ開け工具は100均で200円ほどでも売っています。こじ開け工具は、ホームセンターでも揃っているところが多いあります。

裏蓋のこじ開け位置を探す

こじ開けタイプの腕時計は、わかりにくいですがケースと裏蓋の間に1か所の隙間があります。そこが、こじ開けのための時計工具を差し込む正しい位置になります。真横から注意深く隙間を探しましょう。万が一、隙間がみつけられないなら、リューズの部分の隙間をうまく使うことをおすすめします。

シチズンが製造した腕時計は、裏蓋の刻印からこじ開けの隙間の場所が分かるようになっています。中央を丸く囲んで書かれている暗号のような文字と数字の羅列の中に、太めの矢印が入っている部分を探しましょう。

矢印のあとには、「数字+G」と書かれています。数字は、何時の位置にこじ開けの隙間があるかを示しています。例えば、「⇒2G」とあれば、2時の位置にこじ開けの隙間があります。隙間の位置は、腕時計の表からみた位置をもとにしているので注意しましょう。

こじ開けタイプは正確な位置に工具を差して開ける

こじ開けタイプの腕時計は、その名の通り、工具を使ってぐっと開けるのみです。工具を少しずつ押し込みながら、上下に揺らす感じで裏蓋を緩めながら外していきましょう。

力を入れすぎて工具が中に深く入ってしまうと、腕時計の機械部分を壊してしまうことがあるので慎重に進めましょう。

また、裏蓋が開かない時に缶切りのように腕時計の周りを滑らせると、腕時計に傷がついてしまったり、手にけがをおったりするので注意しましょう。

どうしても開けられない時は?

プロも使う技では、どうしてもあかない時に、裏蓋にさした工具を軽めのハンマーなどで叩き込む方法があります。

差し込む時と同じように、あまり深く入ってしまうと腕時計を壊してしまう危険があるので、力加減が難しいでしょう。徐々に強めにたたくようにして、ある程度やっても裏蓋が開かない時には、あきらめるしかありません。

腕時計を壊す危険があるだけでなく、ハンマーなどを使って無理にこじ開けたとしたら、電池交換の後に裏蓋を閉めるのもうまくいかないことが多いからです。こじ開けの途中でも、時計屋さんなどのプロに一度お願いしてみるのがいいでしょう。

裏蓋をとったら、さらにカバーがあることも

たいていのこじ開けタイプの腕時計は、裏蓋を取るとすぐに電池を交換することができます。ただし一部の腕時計は、中にプラスチックのカバーがついているものもあります。このカバーを外さないと、電池交換ができないでしょう。

その場合には、プラスチックカバーの四隅を順番にピンセットなどでつまみ、徐々に引き上げて外すようにします。一度に引き上げてしまうと、腕時計の機械部分までカバーと一緒に上がってくることがあります。すると、時計の針が外れる原因になるでしょう。

また、腕時計の機械部分に素手で触れると、皮脂が汚れとして残り、さびになる可能性もあります。なるべく、ピンセットなどを使い、直接触れないようにしましょう。

最後はしっかり裏蓋を閉める

電池の交換自体は、そう難しいことはないでしょう。最後にこじ開けタイプの裏蓋を閉じることの方がポイントになります。<裏蓋にはこじ開けの隙間があることからもわかるように、収まるべき方向があります。

裏蓋の内部にある切れ込みを探しましょう。その部分が腕時計のりゅーずに来る部分です。

力を入れて押し戻すだけですが、切れ込み部分が定位置にないとりゅーずから歯車の周辺を傷つけてしまうことがあります。横からも定位置を確認して、慎重に裏蓋とケースの位置をきめましょう。

裏蓋が閉まらない時は?

腕時計の表は、ガラスでできているので、どう持って力を入れていいのか迷う人もいるでしょう。裏蓋を閉めるのにしっかり力をいれるには、表のまわりのケース部分を持ち、裏蓋を親指で押さえる持ち方をすれば楽にできます。裏蓋もふちを押さえたほうが入りやすいでしょう。

一部の裏蓋が浮いてしまうようなら、もう一度外して浮く箇所を先に押さえてはめてから、他の部分を押すとうまくいくことが多くあります。なかなかしっかり裏蓋が閉まらない時には、先にはめる場所を変えながら何度も根気よく繰り返すしかありません。時計好きなら工具セットも手ごろなのでおすすめです。



 

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時計の電池交換、電池交換したのに動かない場合の原因と対処方法のまとめ

  • 腕時計が動かない原因のほとんどが、電池切れによるものですが、電池以外にも様々な原因があることがわかりました。
  • 腕時計は精密機械ですので、単純に電池だけの問題ではありません。
  • 原因をしっかり把握し、適切な修理や、定期的にオーバーホールを行えば、10年、20年も、現役で使えることができるのです。
  • プレゼントでもらったり、自分へのご褒美で購入したりなど、腕時計は以外にも思いで深いものも多いと思われますので、動かないからといって、簡単に諦めずにできる対象をしっかり行うことが大事だと言えます。
  • 自分で腕時計の電池交換をする時には、まずは裏蓋のタイプを見極めましょう。こじ開け、スクリュー、ねじタイプの3つが主流です。その中でも、最も一般的な手ごろな腕時計に多いのが、こじ開けタイプでしょう。
  • こじ開けタイプの腕時計の電池交換には、ヘラタイプで先端が薄くなっている時計工具を使うのが一般的です。こじ開け工具は、小さなマイナスの精密ドライバーでも代用できるでしょう。
  • 電池交換を始めるなら、まずは裏蓋のこじ開け位置を探します。ケースと裏蓋の間に1か所は隙間があり、そこが時計工具を差し込む位置になります。シチズンが製造した腕時計は、裏蓋の刻印からこじ開けの隙間の場所が分かるようになっています。
  • 隙間がわかったら、工具を少しずつ押し込みながら、上下に揺らす感じで裏蓋を外していきましょう。どうしても開けられない時は、裏蓋にさした工具を軽めのハンマーなどで叩き込む方法があります。
  • たいていのこじ開けタイプの腕時計は、裏蓋を取るとすぐに電池を交換することができます。一部の腕時計は、中にプラスチックのカバーがついているものもあるので、カバーの四隅を順番にピンセットなどでつまみ、徐々に引き上げて外すようにしましょう。また、腕時計の機械部分に素手で触れないようにしましょう。
  • 最後は、裏蓋の内部にある切れ込みをりゅーずの位置の部分に合わせて押し込んで閉めます。裏蓋が閉まらない時は、表のまわりのケース部分を持ち、裏蓋もふちを押さえたほうが入りやすいでしょう。なかなかしっかり裏蓋が閉まらない時には、先にはめる場所を変えながら何度も根気よく繰り返すしかありません。