こちらの記事は2018年10月11日の記事を2020年4月13日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・おすすめの広角レンズを2020年4月13日の情報に更新いたしました。

「広角レンズ」というと、カメラに関心がない方は魚眼レンズのようなマニア向きのレンズを連想されるかもしれません。たしかに魚眼レンズも広角レンズのひとつですが、ほんとうにマニアックな特殊レンズです。

普通の広角レンズは身近なレンズで、コンパクトカメラやスマホカメラのほとんどに搭載されています。ズームレンズも望遠系以外は大抵広角側もカバーしています。

他のレンズと比べて使用頻度が圧倒的に高いのが広角レンズです。その特徴を理解すれば、より魅力的な写真を撮ることができます。ここではカメラの広角レンズについて解説します。

広角レンズはどんな仕組み?

レンズの特徴を示す数値に「焦点距離」があります。焦点距離はレンズのピントを合わせた状態で、レンズから受光素子までの距離を示す数値です。

焦点距離を計るときのレンズ側の起点を「主点」といいます。

虫眼鏡のようにレンズが1枚しかない場合、主点はレンズの断面の中心になります。一方、カメラ用のレンズは複数のレンズがセットになっていますので、主点はレンズに入った光の屈折角から算定します。

広角レンズの焦点距離は、35mm判のカメラに換算して35mm以下になります。焦点距離が短ければ短いほど写真に写る範囲が広くなります。

特に焦点距離が20mm以下のレンズでは、写る角度が不自然なほど広大になり、独特の奥行き感が表現できます。

そのようなレンズを「超広角レンズ」と呼びます。14mm以下の超広角になると、ふつうに立ってカメラを水平に構えても、自分のつま先が写ったりします。魚眼レンズはもっと極端で、レンズの周囲180度が丸く写り込みます。

イメージ的にはピカピカの金属球体の表面に写る景色と同じです。広角レンズの特徴は大きく分けて3つあります。

ひとつは先述のように広い範囲を1枚におさめた写真を撮影できること。したがって広々とした風景を切り取らずに撮影したり、室内をくまなく撮影したりするのに適しています。2つめの特徴は奥行きを強調できること。

人やペット、花などを写真の主役にするとき、カメラを主役に近づけると、背景との距離感が大きくなって、奥行きや立体感のある写真を撮ることができます。

望遠レンズは被写体に近づかなくてもアップで撮れますが、背景はほとんど写り込みませんし、ピントもボケてしまいます。広角レンズの特徴の3つめは被写界深度が大きいこと。

「被写界深度」というのは写真の専門用語で、ピントが合う距離の幅のことです。望遠レンズは被写界深度が浅いので、被写体の前後が大きくボケますが、広角レンズは被写界深度が大きく、人物にピントを合わせても、背景が大きくぼけることはありません。

これらの特徴は広角の単レンズでもズームレンズの広角側でも基本的には同じです。

旅先で広角レンズを使いこなす際の注意点

旅行では、見たものや食べたものをたくさん写真に撮って仲間とシェアしたり、インスタグラムにアップするのも楽しみのひとつです。

ここでは旅先で広角レンズを使いこなすうえでの、ちょっとした注意点などを解説します。

旅行では何気なく撮る際は広角側で撮るとよい

旅の目的にもよりますが、ふつうの旅行では望遠レンズよりも広角レンズのほうが使用頻度が高くなります。花や料理などを撮るときも広角レンズの方が最短撮影距離が短いので、カメラを思い切り寄せて撮ることができます。

ズームレンズなら望遠側でアップにすればよさそうに思えますが、カメラ近づけて撮影できる状況なら、広角レンズでアップにする方が、遠近感を強調できて迫力ある写真になります。

セルフィーも広角レンズの方が背景を広く撮れるので、旅の雰囲気を上手に表現することができます。

旅先ではレンズを意識せずにパシャパシャと何気なく写真を撮ってしまいがちですが、ズームレンズつきのカメラなら焦点距離の短い広角側で撮ってみることをおすすめします。

様々な機能で写真が別物にすることが出来る

広角レンズは風景や料理、集合写真などのシーンに適したレンズです。

一方、最近のスマホやカメラにはさまざまな機能があり、それをうまく活用することで、レンズの特性を最大限に生かしたより魅力的な写真が撮れるようになります。

たとえば手ぶれ補正機能は暗い場所でストロボを使えないときに役立ちますし、夕焼けや花火、夜景などを撮りたいときにはシーンモードを選択すれば、雰囲気のある写真を撮ることができます。

最近のスマホやデジカメは、シャッターを押すだけできれいな写真が撮れますが、レンズの特性やカメラの機能を理解して使いこなすことで、より魅力的な写真を撮ることができます。

広角レンズを選ぶポイント

広角レンズやカメラの購入を考えている方は、シーンや目的に応じたものを選びましょう。たとえばアウトドアやフィールドワーク用なら、レンズだけでなくカメラもそれにふさわしいタフさを備えたものが良いでしょう。

コンパクトカメラではオリンパス Tough TG-5が最適です。レンズは35判換算で25-100mm。 F2.0という明るさなので、暗いところでもシャッター速度を速くしてブレをおさえることができます。

防水機能は水深15mに対応。耐衝撃性にも定評があります。レンズ交換式カメラをお持ちの方は、35mm判換算で24-120mmクラスのズームが軽量コンパクトで、使い勝手も良好です。

風景や建造物をダイナミックに撮りたい方は、超広角域を含む18-35mmレンズも併用するのがよいでしょう。室内撮影がメインの場合はF値が小さい大口径レンズがおすすめです。

おすすめの広角レンズ

ソニー SEL20F18G

ソニー SEL20F18Gは、ソニー製のEマウント単焦点レンズの中で最も大きい規格の超広角20mmが使用できる広角レンズです。

グリップなどの付属品を装着しやすいコンパクトで軽量な形状をしているため、持ち運びも楽でしょう。

XDリニアモーターを搭載しており、動画撮影時に高速で高精度に機能してくれるAF(オートフィルター機能)を実現しています。

また、超広角レンズでありながら、風景を撮影する際に役立つ円偏光フィルターなどを使用できるため、撮影の幅も広がるでしょう。

Nikon NIKKOR Z 20mm f/1.8 S

Nikon NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sは、至近距離から遠い距離まで解像度はそのままに撮影できる高性能な広角レンズです。

ピントを合わせてくれる複数のフォーカス群の位置を非常に細かく厳密に制御してくれるマルチフォーカス式を採用しているため、距離が短い撮影でも解像度が劣化しない仕組みとなっています。

逆光に強く、超広角で風景を撮影した際に写りこみやすい太陽光も低減してくれるため、光に邪魔されることなくクリアな写真を撮影できるでしょう。

また、夜空を撮影するのに向いており、ノイズを抑えながら撮影したい瞬間を確実に捉えることができるため、天体観測をした際に観測写真を撮影したい方にもおすすめです。

SAMYANG AF 14mm F2.8 RF

SAMYANG AF 14mm F2.8 RFは、CANNONから販売されているミラーレスシリーズ「EOS R」で広角撮影をしたい方におすすめの商品です。

113.9度と広い画角を撮影することができ、歪みを抑えながら、奥行き感や遠近感のある立体的な写真を撮影することができます。

ミラーレス専用の広角レンズなため、長さ9.5cm、重さ484gと小型でコンパクトなサイズ感を実現しています。

6枚の特殊レンズを合わせており、被写体の中心部はもちろんのこと、周囲の細かい部分まで高画質な撮影が可能です。

タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2

タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2は、ソニーが販売しているEマウントレンズ専用の広角レンズです。

最短撮影距離が0.11mと非常に短く、広角レンズならではの遠近感を活かした撮影を行うことが可能となっています。

広角レンズは、本来ボケ感のある写真を撮影するのに向いていませんが、この商品は被写体の周辺をボカして、被写体をよりはっきりと写してくれるため、個性的な1枚を撮影可能です。

また、タムロンが独自に開発したBBARコーティングというものを採用しているため、逆光時に撮影をする際、光の度合いを抑えてくれます。

Nikon NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

Nikon NIKKOR Z 24mm f/1.8 Sは、広角24mmで、広角レンズでありながら美しく滑らかに被写体の背景をぼかすことができます。

開放F値1.8と明るいため、広角レンズを活かしたポートレートや、花などの動きのない被写体にボケ感を活かした撮影も行えるでしょう。

マルチフォーカス方式を採用しているため、撮影距離によって変化する画質の差を従来製品よりも大幅に改善し、解像度の高い写真を撮影可能です。

AF機能を駆動する際の音を抑えてくれるため、音が気になる夜間の撮影でも周囲の邪魔になることなく静かに撮影できます。

広角レンズについてのまとめ

  • 広角レンズはスマホカメラやデジカメのほとんどに装着されている最も使用頻度の高いレンズです。
  • 広角レンズには写る範囲が広く、描写に奥行き感があり、ピントが合う領域が広いという特徴があります。
  • 一般的な旅行ではも望遠レンズよりも広角レンズのほうが使用頻度が高くなります。