TIMEX Camperの解説
TIMEXは150年以上の歴史があり、世界80ヶ国以上で展開され、革新的かつスタイリッシュでありながら、タフでユニークな時計をリーズナブルな価格で提供している時計メーカーです。また、デザイン性は高く、現在でも、時計ブランドのリーダー的な地位を築いています。
中でもTIMEX Camperは1960年代、ベトナム戦争の際に官給品腕時計として採用され、これが復刻したミリタリーウォッチのシリーズです。官給品として使用されていたころの腕時計は現在のような長く使える高価な時計とは異なり、使い捨てが前提とされていました。
このため、低コストでありながら、なおかつ、兵士たちが命懸けで戦う戦場で使用するためには高い精度が求められるという、相反する性能を持ち合わせていなければなりませんでした。Camperはこの要求にこたえて生産され、現在ではミリタリーウォッチといえばCamperといわれるほどです。
このようにミリタリーウォッチは、文字どおり戦場で使用されることが前提のため、高い耐久性が求められます。しかしながら、そうした厳しい環境下では、常に故障のリスクが伴うのも事実です。だからといって、戦場で修理することは極めて難しいでしょう。
こうしたことから、ミリタリーウォッチは元来ディスポーサブル(使い捨て)が前提のため、低コストで生産されます。
Camperの場合、安価でありながら軽く防水性能を持ち、正確な時を刻むという性能を持ち合わせていたため、復刻され一般の市場にリリースされた際には、これらがユーザーにとっては大きなメリットとなりました。
また、デザインはシンプルでチープであるがゆえに親しみを持って受け入れられ、現在では男女を問わず人気があります。
TIMEX Camperのつくる時計の特徴
近年、腕時計はソーラーやGPS衛星電波時計といった新しい技術が盛りだくさんです。軍用時計の時代は機械式だったものが復刻された現在ではクォーツとなって電池交換ができるといった変化はあるものの、Camperには多機能時計にはないレトロ感が魅力となっています。
軍用時計から現在のモデルに引き継がれた特徴も多く、Camperは時代を超えて支持され続けています。
文字盤はミリタリーウォッチの特徴である24時間表記で、ブラックとホワイトが基調のモノトーンのデザインはシックで文字は大きく視認性も高くなっており、ケースサイズは34mmとそれほど大きくないため、女性でも違和感を感じさせることなく着用することができます。また、針には蓄光塗料が塗られているので、暗い場所でも時刻が確認できます。
このほか、Camperの外装はほとんどが樹脂製であるのが特徴で、これはコスト面での優位性はもちろん、軽量化と耐久性にも貢献しています。防水は3気圧を備えているので、雨天でも安心して使用することができます。
さらに、ナイロン製のバンドは、蒸し暑い季節でも快適に使用でき、このベルトは取り外しできることもひとつの特徴です。このため、好みのベルトを合わせて、カスタマイズすることもできます。
TIMEX Camperの価格帯
価格帯
TIMEX Camper
\6,000~\15,000
Camperには何種類かのモデルがあり、価格帯は公式オンラインストアで6千円台から1万5千円台となっています。でもっともベーシックなものはSSキャンパー(ブラック)で1万5千円(税別)です。
復刻の際には当時の設計図が紛失していたため、3Dスキャンや多くの人の手と目で検証が行われました。また、ディスポーサブルウォッチとしてベトナム戦争時にアメリカ軍に採用された民生モデルは機械式からクオーツ式に変更されていいるものの、デザインは踏襲され、8千円~ (税別)となっています。
最新モデルはオリジナルの良さを残しながら女性にも使いやすいやさしいアイボリーのオリジナルキャンパーアイボリーなどで、こちらも8千円~(税別)となっています。