腕時計 CASIO エディフィスの概要と歴史
CASIO(以下カシオ)エディフィスは2000年にリリースされ、当初は海外向けに生産されていました。
CASIOには「G-SHOCK」「PRO TREK」「OCEANUS」といったブランドがありますが、特にヨーロッパでG-SHOCKについで売り上げを伸ばしているのがこのエディフィスです。
エディフィスのコンセプトは先進のテクノロジーとダイナミックなデザインが融合されたSpeed & Intelligenceです。先進のテクノロジーを生かし、多彩な機能の制御して、針やディスクダイアルには独創的な表現力をもっています。
日本では2009年より販売されていて、2015年までF1チームの「インフィニティ・レッドブル・レーシング」と、2016年からは「スクーデリア・トロロッソ」とオフィシャルパートナーシップを結んでいます。
カシオといえばデジタルウォッチであるG-SHOCKのイメージが強いですが、実際にはデジタルが市場で占める割合は小さく、現在ではアナログに軸足を移しています。
腕時計業界では、まるで商社のようにムーブメントを仕入れて組み立て、ロゴを押すだけで自社製品と謳われる製品もありますが、カシオではムーブメントを自社生産しています。
これは、他社製のムーブメントではコントロールしきれない部分が出てしまうことから、自社の特徴を最大限に活かし、最大の価値を出すためでもあります。
エディフィスはスマートフォンなどの普及によって時計離れが進む中、デジタルのカシオが生み出したスマート時代のアナログ腕時計といえます。
腕時計 CASIOエディフィスの特徴
エディフィスの中でも特に人気があるのは、2014年に発売された「EQB-500」などです。
出張や旅行で海外に出かけたりまたは海外から帰国する際に便利な「デュアルダイアルワールドタイム」を搭載しています。これは、右上ボタンを長押しすることで、ホームタイムとワールドタイムの時刻表示を入れ替えられる機能です。
このほかにも、太陽光をはじめとした光を動力に変えて、各種機能を安定的に駆動させるなど、さまざまな機能が搭載されています。
また、EQB-500には、モータースポーツ観戦時にコースの距離を設定しておくことで、1ラップ毎の平均時速や最速ラップをアプリ上で確認できるラップタイムの記録機能といった、ユニークな機能も搭載されています。
さらに、中でも最大の特徴は「スマートフォンリンク」です。
スマートフォンリンクは、Bluetoothによってスマホのアプリと連携し、さまざまな設定が可能になる機能です。ひとつの機能として事前に設定した時刻になると1日1回、自動的にスマホと接続して、ホームタイムとワールドタイムの2つの時刻を修正できるといったものがあります。
また、この機能ではアプリ上の世界地図やあるいは都市のリストから任意の都市を選択すると、約300都市の時刻に素早くアクセスしてワールドタイムを設定することができます。
このようにエディフィスは世界が狭くなったグローバル時代において、ビジネスパーソンに欠かせない時計といえます。
腕時計 CASIOエディフィスの価格帯
CASIOエディフィス
¥30,000~¥50,000
エディフィスの価格は防水仕様で3万円から5万円と比較的リーズナブルです。
最新モデルは電波ソーラーシリーズの「EQW-T650D-1AJF」などで、価格は45,000円です。引き締まった印象のシャープなウオッチフェイスで、風防には傷が付きにくいサファイアガラスを使用し、シンプルかつ実用性の高いデザインとなっています。
最低価格はスタンダードの「EFR-100SBBJ-1AJF」で、22,000円となっており、ブラックの文字板に直線の紋様を加えることでスピード感を演出し、赤い秒針を採用することによって、スポーティに仕上げられています。
また、最高価格は電波ソーラーシリーズの「EQW-A1200B-1AJF」で58,000円です。多機能化が追求されたムーブメントに、電子コンパスやラップメモリー付きの1/20秒ストップウオッチ、タイマー、アラームといった、実用的な機能を多数備え、操作性を高めるスマートアクセスも採用しています。