BREITLING(ブライトリング)の歴史と概要

BREITLING(以下:ブライトリング)の歴史は、1884年、時計の専門技術を学んでいたレオン・ブライトリングが、24歳の時にサン・ティミエという小さな村に複雑時計製作のアトリエを開いたところから始まります。

彼が製作するクロノグラフは評判が良く、博覧会に出展するや数々の賞を受賞していました。

大空を夢見る青年でもあったレオン・ブライトリングは、いずれ飛行機という乗り物が素晴らしい発展を遂げることを確信しながら、クロノグラフ製作に専念していたと言われています。

そしてブライトリングは、スイス屈指のクロノグラフ製造会社として発展していきます。ちなみにレオンが生きた時代にはまだエンジン飛行機は存在しておおらず、ライト兄弟が動力飛行に成功したのが1903年のことです。

1914年にレオンの夢と情熱を引き継いだ息子のガストン・ブライトリングは、翌年クロノグラフの操作専用プッシュボタンを備えた腕時計型クロノグラフ「30分タイマー」を発表します。

さらに「スタートとストップ」「リセット」の操作系統を分離し、その操作性を格段に向上させていきました。

これらの技術革新が時計界に多大な影響を与えますが、ガストンは54歳という若さで他界してしまい、"飛行士のための計器"を作る強い意志は息子のウィリーに受け継がれていきます。

1930年以降ブライトリングはウィリーが跡を継ぎ、英国空軍と交渉を重ね続けて1936年、オフィシャル・サプライヤーとして航空用コックピット・クロックやクロノグラフの製作を開始。

これを皮切りに各国の空軍や航空機メーカーとの太いパイプを構築することとなります。

1942年には、ベゼルに回転計算尺を搭載した歴史的名作「クロノマット」、1952年に汎用的な回転計算尺からフライト・コンピューター(航空用計算盤)に切りかえた究極の航空用クロノグラフ「ナビタイマー」が完成。

当時はまだ管制塔やレーダーが無かったため、パイロットは「ナビタイマー」を腕につけ、速度や燃料を計算しながら飛び続けたと言われています。初代モデルは、世界パイロット協会AOPAの公式時計に認定されています。

まさに航空時計の歴史に打ち立てた大きな金字塔となった「NAVITIMER」

最も高性能な航空用クロノグラフブランドとして、ブライトリングの名を知らないパイロットはおらず、さらには一般市場においても世界中の時計愛好家の心を射止めていくこととなります。

その後、1979年にブライトリングの事業を受け継いだアーネスト・シュナイダーは、存亡の危機に陥っていたクロノグラフの名門を見事復活させ、1984年にクロノマットを誕生させています。

BREITLING(ブライトリング)の特徴

ブライトリング NAVITIMERは、あらゆる飛行計算が可能な航空計器として、世界中のパイロットから一目置かれる存在です。

クロノグラフのスタート・ストップ機能、航空計算尺をつかった速度や燃料などの飛行計算、分厚いグローブでの操作を容易にするためのリューズやプッシュボタンの刻みなど、すべては飛行士が操作しやすいよう論理的な設計となっています。

傷がつきにくいガラスは、高高度の太陽光下でも視聴性を確保するために、反射光を99%カットする両面無反射コーティングを施したドーム型サファイアクリスタルを採用。

また、ゼンマイをフルに巻き上げた状態からの持続時間が約3日、24時間いつでも日付変更が可能なキャリーバー01を搭載しているモデルも多く、36時間や48時間のムーブメントに比べると、日常的に使うユーザーには嬉しいシステムが備わっています。

防水性はというと、雨の水がかかる程度=3気圧防水となっています。雨の日の使用は気を遣う必要がありそうです。

ナビタイマーの宇宙モデル「コスモノート」や、インダイヤルが2つ目でリューズが左にあるという個性を持つ「クロノマチック」、インダイヤルが4つ目の「ツインシックスティ」、赤いデシマルメーター(100分割計)が特徴的な「モンブリラン」など、ナビタイマーの中でもブライトリングらしい発想のモデルが多々送り出されています。

メカニックテイストを好む男性は特に引き付けられるデザインとなっています。

BREITLING(ブライトリング)の価格帯

価格帯
BREITLING(ブライトリング) NAVITIMER
¥650000~¥7790000

ブライトリングが展開するシリーズは、CHRONOMAT、NAVITIMER、SUPEROCEAN、AVENGER、COLT、TRANSOCEAN、GALACTIC、SUPEROCEAN HERITAGE、CHRONLINE、PROFESSIONAL、MONTBRILLANTと様々です。

中でもNAVITIMERは60年の歴史を通じて20世紀を象徴する最高に機能的で時代を超越したパイロット・クロノグラフです。ブライトリング製品の象徴ともいえるモデルでしょう。

BREITLING NAVITIMERの価格帯は65万~779万円程となっています。

最新モデルの価格は以下の通りとなります。

NAVITIMER DC-3 LIMITED EDITION
ブライトリングDC-3の世界1周を記念する500本のみの特別限定モデルです。価格は106万円です。
NAVITIMER 01 46MM LIMITED EDITION STRATOS GRAY
存在感と独異性にあふれるデザインが魅力なモデル。価格は98万~112万円です。
NAVITIMER 01 SILVER GRAY
シルバー文字盤にグレーインダイヤルを組み合わせた日本だけの特別仕様となっているモデルです。ブラックダイヤルにシルバーインダイヤルを持つ定番モデルの反転色が魅力的な1本です。価格は90万~104万円です。
NAVITIMER PATTRAPANTE
機械式時計における究極の複雑機構の1つ"ラトラパンテ"、自社開発・製造の最高精度、耐久性、信頼性を実現する"キャリバーB03"を搭載。ブライトリングの伝統的なモデルに複雑機構を搭載した機械式クロノグラフの頂点となるモデルとなっています。価格は124万~138万円です。
ブライトリング ナビタイマー 01 46MM BREITLING NAVITIMER 01 46MM/A017C89NP【新品】【メンズ】
ブライトリング BREITLING クロノマット 41 A014C30PA 新品 時計 メンズ
ブライトリング スーパーオーシャン 44 スペシャル BREITLING SUPER OCEAN 44 SPECIAL/Y192B45PSS【新品】【メンズ】

BREITLING NAVITIMERの2019年時点での新作について

1952年に誕生したNAVITIMERは、パイロット向けの時計として開発された商品です。

その機能はレーダーや管制塔がなかった当時、大いに役立てられていたといわれています。

ゴツめでクールなデザインは、プライベートのファッションだけでなく、スーツなどのかっちりとしたコーディネートにもぴったりです。

そんなNAVITIMERのデザインは、これまでに細かい部分はリニューアルされていますが、基本的な部分は当時から変わっていません。

デザインが変わらない理由としては、誕生した当時からデザインが完成されていたからだといわれています。

NAVITIMER2019年の新商品は、シンプルですがオリジナリティー溢れるデザインです。

ケース、ベルトにはステンレススチールを取り入れており、ベルトはダークカラーで、ブルーの文字盤に針のレッドが引き立ちます。

エレガントな中にさわやかさもあり、様々な場所で注目を浴びることでしょう。

価格は98万円となっています。