CASIO g-shockの概要と歴史

g-shockとは、CASIO(以下 カシオ)計算機株式会社の伊部菊雄が開発した時計です。

伊部菊雄が腕時計を落として壊してしまった経験から、増田裕一と二階堂隆と共に3名のチームを組み、「トリプル10」(落下強度10m、防水性能10m、電池寿命10年)を目標とした、落としても壊れない「常識を覆す腕時計の開発」を1981年に開始しました。

この3名を「プロジェクトチーム・タフ」として、200以上の試作を繰り返し、およそ2年に及ぶ月日を経て約10メートルの高さから落としても壊れない耐衝撃構造が出来上がりました。

以来、g-shockは耐水・防塵・時刻修正機能など先進的な機能や構造を実現し、腕時計が衝撃に弱い精密機械であるという印象を覆し、アメリカで爆発的人気となりました。

テレビCMにて「アイスホッケーのパックとして使っても壊れない」というキャッチコピーを付けられ、誇大広告ではないかとの意見に対し、テレビ番組での検証が行われ、実際にプロホッケー選手がシュートをしても、機能が喪失されていないことが証明されました。

日本では、『スピード』(1994年)の公開にて、キアヌ・リーヴスが私物として身に付けていたg-shockを劇中にも着用していたことで、人気が出ることとなりました。この映画の大ヒットを元にDW-5600系は『スピードモデル』ともよばれるようになります。

現在ではその耐久性の高さから、戦場を駆ける兵士や過酷な職場となるパイロットや消防士などが好んで利用しています。

CASIO g-shockの特徴

g-shockの特徴は何といっても堅牢性でしょう。

構造、素材、機能の全てにおいて「タフネス」を追求し続けています。「弾むゴムボールの中では衝撃は伝わらない」という発想から、従来品とは異なる<外部とは独立した内部構造>にすることで、衝撃伝達が緩和されました。

耐衝撃機能は全てのg-shockに備えられています。割れにくいフィルム状ソーラーセルを利用した僅かな光でも発電できるタフソーラーの機能や、標準電波を高感度受信し時刻を自動修正できるアモルファス材を使用した耐衝撃小型アンテナも搭載しています。

基本的に20気圧の防水機能も備えられていますが、本格的な防水機能はFROGMANシリーズのみになります。

これによって、更なる長期間の利用が出来ます。しかし、外装がポリウレタンである故に発生する欠点があります。一つは経年劣化してしまう点です。紫外線による加水分解が起こることで劣化します。(1996年以降のモデルでは加水分解が起きにくい素材になっています。)

もう一つは、汚れが残りやすい点です。アウトドアが好きなほど砂などが溜まってしまいます。着脱可能な部分を洗っておくことで清潔に保てるため、定期的に洗いましょう。

しかし、メンテナンスさえ怠らなければ30年でも40年でも使えてしまいます。メンテナンスを怠らない愛用者ほど長く使えるでしょう。

CASIO g-shockの価格帯

価格帯
カシオ g-shock
¥7,000~¥680,000

ベーシックであれば7000円程度、アウトドア向けはおよそ8000~13000円と時計として買いやすい価格となっています。
最高価格は約68万円となる「Hammer Tone」と名付けられたモデルです。

男性に人気の高いg-shockですが、女性向けモデルも販売されておりBABY-Gなどがあります。

2018年1月に発売された最新モデルDW-5750E-1JFは「原点回帰」を掲げ、タフネスを追求し続けたg-shockならではの仕様となっています。

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