ROLEX エクスプローラーの概要と歴史
エクスプローラーは、ROLEX(以下 ロレックス)のプロフェッショナルモデルというカテゴリーに属するいわゆるスポーツタイプの多機能型の時計です。ロレックスでベスト3に入るほどの人気があります。
ロレックスとは、世界シェアはナンバーワンで、100ヶ国近くで展開している一流の時計メーカーです。1931年世界で初めて、時計の心臓部分であるローターに、両回転自動巻きの機構を開発しました。この機構により、それまでの手巻き時計に比べ、時間をより正確に表示することができるようになりました。
今では当たり前になっていますが、翌日になった瞬間にパシャっと日付の数字が変わるという機能をデイジャストといいます。これもロレックスにより開発された革新的な技術です。
現在、自社ですべての部品を製造し、組み立てまで行っている時計メーカーは世界でもまれな存在です。エクスプローラーの名前は、エベレストに初登頂したイギリスの探検隊に由来します。登頂を果たした快挙と栄誉を称え、同年に発売したこの時計をエクスプローラー「探検家」と名付けました。
エクスプローラーもまたロレックスの代表的なオイスターパーペチュアルといわれる牡蠣の貝殻をモチーフにしたデザインとなっています。がっちりとして衝撃に強く、防水性に優れた堅牢なケースです。
素材となっているステンレスは、医療用のメスを作製する素材と同じものです。傷つきにくく錆びにくいという特別なステンレスのためコストが高く、他の時計メーカーがこの素材を使うというのは大変稀です。
ROLEX エクスプローラーの特徴
現在のエクスプローラーのケースの直径は39mmで三針時計となっています。防水は100mを担保しています。
ゼンマイをフルに巻き上げた後、放置したままでも作動する時間は一般的な自動巻き時計と同じ48時間です。
ハリの形は、短針にベンツ針を採用しています。ベンツ針とはその形状が自動車のメルセデスベンツのロゴマークと似ていることからベンツ針と呼ばれています。
文字盤は黒のみで、時刻を示す文字は3、6、9がアラビア数字で他はドットです。
ケースとベルトの素材はすべてステンレス製です。ベルトのデザインはロレックスのスポーツタイプで代表的な三連結のオイスターベルトです。日付表示機能はついていません。
ロレックの中で唯一、色違いや素材違いがつくられていないモデルです。エクスプローラーはなぜこれほど売れているのでしょうか。
まずはデザインがシンプルである事でしょう。ビジネスとカジュアルの両場面で使うことができ、ビジネス用としては職種をえらびません。
また黒文字盤に白ドットとアラビア数字のコントラストがはっきりして時間が見やすいことで幅広い年代から支持されています。
そして資産として次の世代に譲ることもできます。息子が生まれたとき購入したエクスプローラーを息子が成人したときに記念に譲るというのも珍しいことではありません。
ROLEX エクスプローラーの価格帯
ROLEX エクスプローラー
¥620,000~¥770,000
エクスプローラーの価格は62万円(消費税別)です。ロレックスの中でも特に人気のある時計ですので、二次流通市場ではもっと高く値段をつけているところもあります。
エクスプローラー以外にエクスプローラーⅡがあります。エクスプローラーⅡは、エクスプローラーよりも大きめでケースの直径が42mmとなります。
ケースとベルトの素材はエクスプローラーと同じオールステンレスです。
文字盤のカラーは白と黒の2色展開をしており、エクスプローラーⅡには日付表示があります。また、三針に加えGMT機能をもつオレンジ針がついています。エクスプローラーⅡの価格は77万円(消費税別)です。