JUNGHANS(ユンハンス)の解説
JUNGHANS(以下 ユンハンス)は、ドイツを代表する時計メーカーです。
エアハルト・ユンハンスと義兄弟のヤーコプ・ツェラー=トブラーによって、1861年にドイツ・シュランベルクで設立されたのがブランドのはじまりです。
創業当初は時計部品の製造を中心に事業を行なっていましたが、1866年には自社でデザインした時計を販売し、ドイツ製品らしい高いクオリティに加え、手頃な価格で購入できることから世界中で絶大な人気を博しました。
1903年にはすでに3,000人従業員を擁し、年間300万台の時計を売り上げる世界最大規模の時計メーカーへと発展し、1927年には、主流になりつつあった腕時計の製造へと参入しました。
1930年代には、ユンハンス史上最高の時計とも評価された「Meister(マイスター)」シリーズの初代モデルを発表しています。1956年からは、バウハウス最後の巨匠として名高いデザイナー「マックス・ビル」とのコラボレーションを開始しました。
バウハウス独自のデザインによって手がけられた腕時計はユンハンスを代表する製品となり、今なお世界中で愛用される1本となっています。
ユンハンスは常に革新性を追求しており、1990年には世界で初めて電波技術を腕時計に組み込むことに成功します。2000年代以降もソーラーテクノロジーなどの最新技術を積極的に取り入れながらも、伝統的な機械式ムーブメントにおいても薄型化を実現するなど、常に技術を進化させ続けています。
JUNGHANS(ユンハンス)のつくる時計の特徴
ユンハンスを代表する腕時計と言えば、「マックス・ビル」です。
1962年に初めて登場して以降、ほとんどデザインを変えることなく精度などは進化を続けています。また、シンプルながらも美しいデザインの「マイスター」も男女問わず根強い人気を誇っています。
MAX BILL(マックス・ビル)の特徴は、同名の巨匠が手がけた独創的なデザインです。バウハウス後期のデザイナーであるマックス・ビルは、建築家、画家、彫刻家、商業デザインといった多岐にわたる分野で才能を発揮しました。ユンハンスとのコラボレーションがきっかけで生まれたこの腕時計は、彼の最高傑作とも謳われています。誕生から50年以上を経た今なおデザインを変えずに愛されていることから、その完成度の高さが窺えます。
Meister(マイスター)は、1936年に登場して以来ユンハンスの定番モデルとして君臨し続ける製品。独創的なマックス・ビルとは異なり、王道のデザインでクラシックな雰囲気を漂わせています。スケルトン式のケースバックからムーブメントの動きが鑑賞できるのも時計好きの心を掴むポイントです。
JUNGHANS(ユンハンス)の腕時計のおおまかな価格帯
JUNGHANS(ユンハンス)の腕時計 価格帯
\40,000~\150,000
ユンハンスの価格帯は4万円前後のものから15万円程度のものまでラインナップされています。クオーツ式だけでなく、精巧な機械式ムーブメント搭載のものでも10万円以下で購入できる価格設定が魅力です。
・現行の機械式マックス・ビルは、13万円前後となっています。極限までスペースを削られたベゼルと、ドーム型の風防、視認性の高い文字盤デザインはこの腕時計ならではと言えるでしょう。ミニマルなデザインと高精度なムーブメントで、不動の人気を誇る名作モデルです。
・マイスターは3針モデルが10万円前後、クロノグラフモデルが15万円前後となっています。クラシック時計の代名詞とも言われるマイスターは、レトロ感のあるドームシェイプ風防と機能美を追求したデザインで、時代が変わっても飽きることなく愛用できる1本です。