※この記事は2019年12月26日に更新しました。

この記事では、カメラの『スタビライザー』について徹底解説したいと思います。SNSが普及し、写真や動画を撮る機会も増えました。

手ぶれによって、せっかく撮ったものがぼやけてしまい台無しだったという経験のある人も多いでしょう。そんな時に便利なのがスタビライザーです。

記事を通して、スタビライザーの便利さを知り、自分に合ったものを探すことができるでしょう。

カメラのスタビライザーとは?

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

スマホカメラに適したスタビライザー

スタビライザーとは、手ぶれを抑えて、高品質な動画や写真の撮影をするためのカメラアクセサリーです。

スタビライザーは英語で『stabilizer』と表記します。『刺すことで固定する』=『安定させるもの』という意味の言葉です。名前の通り、安定した撮影をさせるためのものです。

写真を撮影するときにスタビライザーを使用することで、ブレのない、ピントの合ったきれいな写真を撮ることができます。

動画の場合は、スタビライザーを使用すると、一眼レフでもまるでビデオカメラで撮ったような滑らかな動画を撮ることが可能です。

スタビライザーは、『やじろべえ』のような、てこの原理を利用している事が特徴です。

カメラのスタビライザーの種類

電動式
電動式では、モーターが自動補正をすることで、水平を保ってくれます。補正が難しい細かなぶれにも対応できるため、より美しく安定した動画や写真を撮影することが可能です。

しかし、扱い方が難しいというデメリットがあります。撮影前に行う設定も複雑なため、スタビライザー初心者の方は使いこなせるようになるまで時間がかかってしまうでしょう。

また、撮影中のとっさの動きに瞬時に対応しにくいため、スピード感は落ちてしまいます。

手動式
手動式では、カメラの重さに合わせて重りを変えながら、自分でバランスをみて設定していきます。設定はさほど難しくはありませんが、慣れるまでは時間がかかるでしょう。

しかし、自分で微調整ができるので、撮影中のとっさな動きにすぐ対応して合わせることができるというメリットがあります。

電動式に比べて値段も安く、初期費用が抑えられます。初心者の方におすすめです。

ハンドベルド型
グリップの上にカメラを搭載するタイプです。片手で気軽に取り扱うことができるため、初心者の方におすすめです。他のものに比べて、比較的安く購入することができます。
ボディマウント型
両手で扱う大きな器具にカメラを吊り下げる形で使用するタイプです。他のものに比べると大きく重たいですが、本格的な撮影をしたい人におすすめです。また、設定も難しいので、スタビライザー上級者の方に向いています。
ショルダーマウント型
ハンドヘルド型とボディマウント型の間のようなタイプです。肩パッドが付いていて、肩と両手の3点で支えることができるため、安定した姿勢で撮影することが可能になっています。

ジンバルとはなにか?

ジンバルとはスタビライザーの回転する軸のことです。
スタビライザーの品質は、ジンバルの滑らかさが重要になってきます。
ジンバルの動きがスムーズでないと、スタビライザーを使ってもぶれが残った映像になってしまうのです。

スタビライザーを選ぶ際には、ジンバルの滑らかさに注目してみましょう。
カメラを固定した後にカメラを動かしても、動きに合わせることができているかチェックしてみてください。

スマホで使うスタビライザーの選び方

携帯性で選ぶ

撮影時に使うため、持ち運ぶことの多いスタビライザーは、選ぶうえで携帯しやすさが重要です。手動式に比べて電動式の方が重いものが多いです。

タイプでいうとハンドベルド型が持ち運びがしやすいです。大きなボディマウント型の中には、持ち運びがしやすいように折り畳みができるものもあります。

ジンバルの数で選ぶ

スタビライザーにはジンバルが2軸のもと3軸のものがあります。2軸とは、ティルト(垂直・上下)、ロール(回転)の2つです。

3軸とは、ティルト、ロールに加えてパン(水平・左右)の3つです。2軸では横のぶれには対応できません。

2軸よりも3軸の方がより滑らかな動画を楽しむことができますが、3軸の方が価格は高いです。

充電ができるかで選ぶ

スタビライザーの中には充電しながら撮影できるものもあります。途中でカメラの充電がきれてしまうということを防げるので、便利です。

また、電動式のスタビライザーの場合は、充電して何時間稼動することができるのかにも注目しましょう。

サイズ・重さを考慮する

スマホで使うスタビライザーは、持ち運ぶことや手で持った時の使用感を考えてサイズ・重さを考慮することが大切です。

屋外での撮影など、持ち運ぶことを考慮すると、サイズ・重さは重要です。

撮影する時は手で持って使用するため、サイズや重さは、使用感や撮影の出来に影響します。

旅行やちょっとした集まりなど、スマホで動画を撮影するシチュエーションは少なくありません。

その他にも、スマートフォンのカメラの性能が上がったことにより、動画投稿サイト用に本格的に撮影することや、SNS用に撮影することなどの機会は増えています。

より滑らかで綺麗なスマートフォンでの撮影を考えると、スタビライザーを使っての撮影は必須です。

出来るだけコンパクトなサイズで、気軽に持ち運べる方が便利でしょう。

持ち運ぶ時に、どのくらいのサイズになるかや、重さがどのくらいあるのかを考慮して選ぶことが大切です。

持ち運ぶ状態の時に折りたたむことが出来るものなど、バッグなどに収納できるサイズのスタビライザーを選ぶと良いでしょう。

選ぶ時にはスタビライザーを使って撮影する時のサイズや、重さも同時に考慮することが必要です。

スマートフォン用のスタビライザーの多くは、片手で持って使用することになるため、サイズと重さを含めた使用感は撮影のしやすさや動画の出来に影響します。

スタビライザーには、電動式と手動式があります。手動式は重りによってスマートフォンのバランスをとるため、重量やサイズが大きくなる事が一般的です。

手動式のスタビライザーの重量は、700~900gの製品が多くなるため、腕力の弱い女性などの長時間の撮影は厳しいでしょう。

サイズが大きくなるため、屋外での撮影時に風の影響が強いと、重りのバランスがとりにくくなり、上手く撮影しにくい場合があります。

電動式のスタビライザーの重量は、400~500g位の製品が一般的です。

中には200gを切るような、軽量でコンパクトなタイプもあります。

撮影する時にコンパクトで軽量なため、女性や腕力の弱い方でも負担を少なく使用することができます。

屋外での撮影で風が強くても、サイズがコンパクトであるため影響を受けにくく、電動での制御もあるためブレなどの影響が少なくなります。

スマートフォンで使うスタビライザーを選ぶ時には、持ち運び時のサイズや、重さと使用する時のサイズの両方を考慮して選ぶ事が大切です。

一眼レフとスマホカメラ両方に使用できる物がある

スタビライザーは、一般的に一眼レフ用とスマホカメラ用に分かれていますが、中には両方に使用できるスタビライザーもあります。

スタビライザーには、搭載できるカメラの重量や形状に最小値・最大値が設定されています。

対応できる動きや、ジンバルのモーターのパワー、制御範囲に限りがあるためです。

一眼レフとスマホカメラでは、特性に違いがあるため、搭載されているソフトウェアにも違いがでてきます。

カメラの形状や重量、撮影時の特性に違いがある一眼レフとスマートフォンでは、それぞれが別のスタビライザーです。

しかし、現代ではスマートフォン自体の性能や、搭載されているカメラの性能も上がっているため、綺麗な映像を撮影することが可能です。

様々なシチュエーションの中で、一眼レフとスマホカメラの両方を使用して撮影するユーザーも少なくありません。

スマホカメラの進化に伴い、スタビライザーもジンバルやソフトウェアなどが進化し、一眼レフとスマホカメラ両方に対応した製品が出ています。

スタビライザーで撮影する時のフォーカスなどのカメラ制御は、スタビライザー側のボタンなどで制御するのが一般的です。

制御は搭載されたソフトウェアで行うため、対応した一眼レフに特化したプログラムになります。

一眼レフとスマホカメラ両方に使用できるスタビライザーの設定や、撮影時のフォーカスなどを制御するソフトウェアは、対応する一眼レフのものです。

多くの場合、スマホカメラで撮影する時には、アプリをインストールして、BluetoothやWi-Fiでアクセスして制御できる仕組みが大切です。

一眼レフとスマートフォンは、形状と重さに大きな違いがあるため、一眼レフやスマートフォンをマウントする部分にも工夫がされています。

多くの場合スマートフォンをマウントする時に、アタッチメントを取り付けるタイプのスタビライザーが少なくありません。

両方使用できるタイプは一眼レフでの使用が基本であるため、サイズや重量が大きくなってしまい、値段も高くなってしまいます。

スマホカメラ用のスタビライザーと比べると、持ち運びや手軽さ、値段を考慮した場合はデメリットでしょう。

メリットには、一眼レフでの撮影からスマホカメラでの撮影までを一つのスタビライザーで済ませる事があげられます。

一眼レフとスマホカメラ、を使って綺麗な映像をと考えている場合、両方に使用できるスタビライザーがおすすめです。

スマホカメラに適したスタビライザー

Zhiyun Smooth4


本体重量 560g
最長稼働時間 12時間

Smooth4は世界中のフォトグラファーが多く愛用している、人気機種です。コントロールパネルが内蔵されているため、スマホの画面ではなく手元のボタンで操作可能です。

パンフォローモード・ロックモード・PhoneGoモード・フルフォローモードの4つの撮影モードがあり、撮影中であっても切り替えることができます。

Gimpro ONE

本体重量 465g
最長稼働時間 12時間

コストパフォーマンスの良いスタビライザーです。

高度なジャイロスコープ計算システムを採用していて、ダイナミックかつ滑らかな安定した映像を撮ることができます。スマートフォローパン、動態低速度撮影などの高級機能もついています。

DJI Osmo Mobile 2

created by Rinker
DJI
¥12,800 (2024/03/29 05:43:52時点 Amazon調べ-詳細)

本体重量 485g
最長稼働時間 15時間

安定した撮影ができると、多くのフォトグラファーから人気の高いDJIのスタビライザーです。

タイムラプス、モーションタイムラプス、ハイパーラプス、スローモーション、ズームコントロールなど、多様な撮影モードがあります。

一眼カメラに適したスタビライザー

DJI RONIN-S

created by Rinker
DJI
¥23,500 (2024/03/29 05:43:52時点 Amazon調べ-詳細)

本体重量 3900g
最長稼働時間 15時間

重量級の大口径レンズを搭載した一眼レフにも対応できる、ハンドヘルド型のスタビライザーです。

スポーツモードでは、なんと最大75km/hの高速移動中でもぶれることなく撮影できるという、ハイスペックな機能をもっています。片手で全ての操作をすることが可能です。

FeiyuTech Handheld Gimbal G5


本体重量 271g
最長稼働時間 8時間

コンパクトなハンドヘルド型のスタビライザーです。

生活防水機能を搭載しているので、悪天候でも故障の心配なく使用でき、撮影できる場所が広がります。

電動式ですが本体が軽量なので、長時間の撮影でも疲れません。

GoPro AGIMB-004-JK


本体重量 1200g
最長稼働時間 2時間

GoPro純正のハンドベルド型のスタビライザーです。

スタビライザーごとヘルメットやリュック、車などに固定することがてきるので、様々なシーンで活躍することができます。
また、耐久性が高く、激しい動きにも対応できるのが特徴です。

スタビライザーについてのまとめ

  • スタビライザーは、動画や写真の撮影をするときにぶれを抑える働きをする非常に便利なものです。
  • スタビライザーには手動式・電動式があり、形状はハンドベルド型・ボディマウント型・ショルダーマウント型の3つのタイプに分かれています。初心者の方には手動式のものやハンドベルド型のものがおすすめです。
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