CANON EOSシリーズ(一眼)とは
CANON『EOSシリーズ』は、キヤノン株式会社が販売している一眼レフカメラのシリーズです。
EOSという名称は、シリーズの開発コードの『Electro-Optical-System』の頭文字と、ギリシャ神話に登場する『あけぼのの女神』から取られています。
『快速・快適・高画質』を基本コンセプトに、きめ細かさを表現する高解像度の大型CMOSセンサーや、撮影データを高速で処理して高精細で自然な色再現を行う映像エンジン『DIGIC』が搭載され、60以上の種類によって撮りたいシーンや被写体を選ばず、ボディー内手ぶれ補正に加えてより強力な手ぶれ補正が可能な『EFレンズ』によって思い通りの写真が撮影できるカメラです。
EOSシリーズの歴史は、キヤノンの創立50周年にあたる1987年3月1日に発売した『EOS650/620』に始まります。
1985年にミノルタが発売した『α7000』により急落した業界シェアを取り戻すべく開発されたのが『EOS650/620』です。
『動表現をより自由に』をテーマとし、高感度CMOSセンサーによるオートフォーカスの正確さが高く評価されました。
大人気のシリーズとなったEOSシリーズは、様々な進化の中で手軽に使える一眼レフカメラとして名称に『Kiss』を加えた『EOS Kiss』を1993年に発売します。
世界最小・最軽量の『Kiss』は、若いお母さんやファミリー層に支持されて長期間トップシェアとなりました。
デジタルカメラが主流となった時代にも『EOS』の名前は受け継がれ、1995年には『EOS DCS1/DCS3』が発売されました。
その後も様々な機種が販売され、現行のデジタル一眼・ミラーレスカメラも『EOS』と名付けられています。
CANON EOSシリーズ(一眼)のカメラの特徴
EOSシリーズには大きく分けて、プロやハイアマチュア向けの『Dシリーズ』・ファミリー・エントリー向けの『Kissシリーズ』・ミラーレスの『Mシリーズ』があります。
DシリーズはEOSの中でもフラッグシップといえるモデルで、有効画素数が2020万画素から5060万画素で高精細な写真の撮影や、4.5コマ/秒から14コマ/秒の高速撮影が可能です。
また、FHDの動画撮影も可能で4K動画の撮影可能な機種もあり、まさにプロ向けといったシリーズとなっています。
Kissシリーズは、初代のコンセプトを受け継ぎ小型・軽量モデルで、有効画素数が2420万画素の高画質で、3コマ/秒から6コマ/秒の撮影が可能です。
誰にでも使いやすい一眼レフカメラで、エントリーモデルとはいえ十分な性能を持っています。
MシリーズはミラーレスモデルでKissシリーズよりも小型・軽量ですが、有効画素数2420万画素前後で6コマ/秒から10コマ/秒の撮影が可能です。DシリーズとKissシリーズのいいとこ取りなモデルとなっています。
3シリーズにはそれぞれの特徴があり、『Dシリーズ』は本格的な写真を撮りたい人や高性能なカメラが欲しい人に、『Kissシリーズ』は一眼レフデビューや軽量のタイプが欲しい人に、『Mシリーズ』はコンデジからの格上げでコンパクトなタイプが欲しい人にオススメとなっています。
CANON EOSシリーズ(一眼)のカメラの価格帯
CANON EOSシリーズ(一眼)の価格帯
\50,000~\700,000
EOSシリーズ全体の価格帯は、ボディーのみで税込70万円台から5万円台となっています。
Dシリーズは、73万2000円?14万円となっていて、最高値が『EOS-1D X MarkⅡ』で、最安値が『EOS 80D』、最新モデルが『EOS 6D MarkⅡ』で24万3000円となっています。
Kissシリーズは、10万5000円?5万8000円となっていて、最高値が『EOS Kiss X9i』で、最安値が最新モデルでもある『EOS Kiss X90』となっています。
Mシリーズは、12万1000円?5万7000円となっていて、最高値が『EOS M5』で、最安値が『EOS M100』、最新モデルが『EOS Kiss M』で7万9000円となっています。