一脚とは、カメラを自立して支えるための、伸縮可能な1本のパイプでできた撮影用品のことです。

三脚の脚が3本なのに対し、1本のみのものになります。基本的な用途は、三脚と同じでカメラを支えるためのものです。

この記事では、一脚について、メリットやタイプ別のオススメ商品など解説します。撮影にぴったりの一脚を見つける手がかりになります。

一脚のタイプとオススメの一脚

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

一脚にオススメの雲台

一脚には雲台のついているものと、ついていない雲台があります。

基本的には雲台があるものの方が使いやすく人気です。雲台の有無も確認して購入しましょう。

自立(スタンド)型

自立(スタンド)型は、軽量・コンパクト化により携帯しやすく、一脚とミニ三脚がワンセットになっています。

極々狭いスペースでも自立して設置可能なのが、最大の特徴になります。
プロカメラマンでなくとも、お祭りや子供の運動会などの人が混雑して、三脚では撮りずらい場所でも使えるためとても便利です。

スタンド型の一脚には、”一脚”部分を登山用スティックとして使えるものもあります。クライミングも撮影もどちらもする人には、2WAYで使用できてオススメです。

オススメの一脚

「ベルボン(Velbon) スタンド型一脚 PolePodⅢ」
リバーシブルの一脚に、オールメタルのミニ三脚をドッキンングさせた商品です。アルミ製の本体は約1030gと軽量です。

一脚でもミニ三脚としても使える優れモノとなっています。さらに、一脚の中でも比較的安定感のある自立型一脚です。

カメラをスピーディーに動かせる自由雲台を標準装備しているため、動きが速い被写体も自在に撮影可能です。

クイックシューで、一脚からのカメラ着脱が簡単にでき、ストレスフルなカメラ取り付け作業も軽減されます。

モノポッドタイプ

伸縮方法は通常の三脚と同様のモノポッドタイプの特徴は、4段から5段構造の多いロック方式です。
重量も約200g〜400g程度と軽量で、携帯にもとても便利です。

全長は約130㎝程度のものから約170㎝と幅があるため、ユーザーの身長に合わせてチョイスしましょう。

自由雲台が標準搭載されているモノポッドタイプも多く、角度調整・縦位置撮影の対応も可能です。

コンポジション(構図)が決めやすいので 人物を撮る時にもオススメです。

オススメの一脚

「Velbon ULTRA STICK SUPER 8」
この商品は、全段の固定・解除をウルトラロックにより一気にできます。また、脚先端をホールド&ツイストのシンプルアクションで固定・解除できるので、とても簡単です。

着ているボトムのベルトに一脚を簡単に取り付けられるベルトホルダーが付属されているので、アウトドアシーンでの撮影に便利です。

「ETSUMI E-6626」
210㎜の超コンパクト設計で、荷物の多い旅先など、気軽に持ち運び可能です。
脚は5倍の最大108㎝にまで伸ばせます。

スマートフォンの自撮り棒としてはもちろん、デジタルカメラにも装着可能です。
取り付け幅は56~75mmのスマホアダプターが付属されているので、ほとんどのスマホに対応可能です。

ただし、別売りのスマホアダプターが必要になる場合もあため 事前確認をしてから購入しましょう。

低コストの割にはタフな作りなので、コストパフォーマンスはとてもいい商品でしょう。

「SIRUI 一脚 P-326」
対荷重が10kgもある強度な作りであるにもかかわらず、コンパクト化に成功しています。
携帯しやすく、脚を伸ばす作業もスムーズにできます。さらに、6段使用でも、変形やガタつきの心配がなくしっかりした作りです。

しかし、経年劣化が少し早いようで、ゴムの緩みも2年半ほどで気になってきたという意見もあります。

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自撮り棒タイプ

男女問わずインスタ大流行の昨今、セルフィーには欠かせない自撮り棒です。改良を重ねてクオリティーも一脚と遜色ないほどの商品も出ています。

一脚よりさらにコンパクト、伸縮や固定もワンタッチででき、とても便利でシンプルな商品が多く発売されています。

旅先への携帯には、とても便利なアイテムでしょう。

シンプル構造の商品が多いイメージの自撮り棒ではありますが、なんと、自由雲台付きのモノもあります。
これからも更にハイスペック自撮り棒が商品化される傾向にあります。

オススメの一脚

「Smatree SmaPole QS一脚兼簡易三脚自撮り棒」
コスパ最強低コスト自撮り棒です。
30㎝〜90㎝までの伸縮可能、回転アングルは180℃まであります。

もちろん軽量・コンパクトなので、旅先やアウトドアレジャーにもオススメの一品です。
取り付けネジで、付属のミニ三脚に据付け可能なため、スタンド型としても使用可能です。

アクションカメラを取り付けて使用している人も多いです。

一脚のメリット

一脚の歴史は古く、カメラのない時代は、兵士が銃を支えるものとして使用されていたといわれています。

三脚と比較した場合の一脚のメリットは、何と言っても小スペースでも広げられることでしょう。
一脚は三脚よりも幅をとらない分、撮影場所を選ばず設置することができるので、カメラマンにとってはとても便利なアイテムです。

また、脚の本数が三脚よりも少ない分コンパクトで軽量なので、必然と持ち歩きが軽く、楽になります。
脚が1本のため 値段もこれまた必然と安くなります。

三脚に比べてスピーディーに設置可能です。撮影場所を頻繁に変更する必要がある場合でも手軽に設置できるのが便利です。

しかし、このようにとても便利な一脚ですが、脚が少ない分安定感には欠けるのも事実です。

一脚にオススメの雲台

風景を撮りたいのか、人物と撮るのか等、被写体によって雲台の選び方もかわります。

カメラマンの立ち位置が安定した場所ならば、3Way雲台がオススメです。

反対に、スポーツシーンやペットなどのよく動く被写体を撮る場合は、垂直・水平方向位置を同時に変更できる”自由雲台”がオススメです。

オススメの自由雲台

「ハクバ(HAKUBA) 自由雲台 BH-1」
1000円前後と、非常にリーズナブルな価格帯の自由雲台です。

構造もとてもシンプルなので、初心者ユーザーも「ファースト雲台」として手軽に購入しやすいでしょう。

いろんな三脚や一脚と組み合わせての使用も可能です。

重さも108グラムと非常に軽量なので、移動が多い旅行やアウトドアに便利なのも人気の理由です。

しかし、対荷重は400グラムととても低いので、購入前にお手持ちのカメラ本体の重さを確認する必要があります。

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一脚についてのまとめ

一見すると、一脚はどれもさほど変わりはないように思いがちです。
しかし、被写体や撮影場所によって一脚の使い方や機能が異なるものも多いので、特徴をよく把握して購入しましょう。

一脚の選び方のポイント

  • 三脚は広げずらい混雑した場所(お祭り・運動会等)なら自立(スタンド)型一脚
  • 自由雲台が標準搭載されているものが多いモノポッドは、角度調整・縦位置撮影の対応も可能なのでコンポジション(構図)が決め
    やすく、人物を撮る時にオススメです。
  • SNSにアップする時のセルフィーなら、一脚よりも更に軽量・コンパクトで、良化した商品も多くリリースされている自撮り棒タイ
    プがオススメ
  • 雲台は手持ちのカメラの重さを確認し、耐荷重であるかをチェックしてから購入しましょう。