こちらの記事は2023年1月4日に加筆修正いたしました。

近年進化が目覚ましい液晶テレビですが、液晶テレビにも寿命があります。
液晶テレビの寿命は何年なのか、液晶テレビが寿命前に故障するケースにはどんなものがあるか、液晶テレビが寿命になった時にはどのような症状になるか、ということが疑問点としてあげられます。
この記事では、液晶テレビの寿命は何年か、液晶テレビの寿命前の故障、液晶テレビの寿命の症状について説明します。

目次

液晶テレビの寿命はだいたい10年


液晶テレビには、寿命というものがあります。液晶テレビは大体7~10年ぐらいで寿命がくると言われています。

主な要因としては、使用している液晶テレビのバックライトの寿命がおよそ7~10年と言われているためです。

液晶テレビは、6万時間視聴できるといわれています。1日に10時間つけっぱなしにしていると仮定して16年間利用可能。
液晶テレビでは、液晶パネルの後ろからバックライトの光を当てることによって映像を表示するため、バックライトが故障したらテレビの映像が映し出せなくなってしまいます。基本的に日本のメーカーは8年程度が多いようです。
バックライトは、おおよそ30,000時間~60,000時間使用できると言われているため、この程度の時間使用すれば壊れても仕方ないと考えた方がいいでしょう。

また、液晶テレビを購入してから5,6年が経過して画面に線が入ったり、映像全体が暗く感じるといった症状が出てきたら、故障の前兆かもしれません。
その他の要因として、半導体等の電源基板や回路などの耐久性も同程度になっているということもあります。

放送形態と液晶テレビの寿命

近年、液晶テレビの画質の進化は目覚ましいものがあります。

フルハイビジョンが一般的になったと思ったら、すぐに4Kが登場し現在の主力テレビになっています。
さらに最近、8K対応型液晶テレビも見かけるようになっており、液晶テレビの映像の進化は止まることはありません。

フルハイビジョン、4K、8K以外に有機ELテレビもあります。
過去に液晶テレビと競い合ったプラズマテレビは寿命が長いという特徴がありましたが、現在は製造されていません。

液晶テレビの寿命は、液晶パネルの使用可能時間が長いほど長くなります。

フルハイビジョンや4Kなどの液晶テレビ、有機ELテレビ、プラズマテレビのプラズマテレビの寿命を比べると以下の通りです。

・液晶テレビの使用可能時間は約60,000時間
・有機ELテレビの使用可能時間は約30,000時間
・プラズマテレビの使用可能時間は約100,000時間

では、実際に何年使用できるかということですが、一日8時間テレビをつけていたとすると、約30,000時間の有機ELテレビで「約10年」、約60,000時間の液晶テレビで「約20年」、約100,000時間のプラズマテレビで「約32年」となります。
この年数でバックライトの明るさが50%になってしまうということです。

SONY(ソニー)のテレビの寿命を例に見てみよう

液晶テレビの代表格ともいえる、ソニーのテレビでは保証期間など見てみよう。
長期保証サービスの対象商品に、テレビ ブラビア、も含まれています。
内容によると5年間は保証の対象であるとされていますので、メーカーの主旨としては、5年間は問題なく製品が使えることを約束しています。最低でも5年は快適に使えるだろうという証。

ソニー長期保証の参考ページ

液晶テレビの寿命前の故障


寿命まで液晶テレビを使えば、ある程度仕方ないと諦めができますが、それ以前に液晶テレビが故障してしまうこともあります。

液晶テレビのメーカー保証期間は通常1年ですので、有償補償をつけないで2・3年で故障した時は、修理に結構な費用がかかってしまったということもあるのです。
液晶テレビが何かおかしいと思ったら、念のため各メーカーのリコール情報を確認しましょう。問題がある部品や機能の関する不具合情報が公開されているかもしれません。無償で部品交換を行ったり保証期間が延長されたりします。

液晶テレビの部品保有期間8年

液晶テレビを製造しているメーカーには、部品保有期間というものがあります。部品保有期間は各メーカーによって異なるのですが、おおむね各メーカーとも8年くらいが多くなっています。基本的に日本のメーカーは8年です。

これは、液晶テレビのメーカーで、8年程度しか液晶パネルやバックライトが故障した時のための部品を保有していないということです。
メーカーでは、この期間を超えた場合に部品供給中止とし、これ以降に故障があっても部品交換により修理はできなくなります。
メーカーとしてもこれ以上長い期間部品を倉庫などに保有することもできないうえ、製造するにあたってもこれ以上長い期間、故障なく動作することを想定していません。

家電製品には、それぞれ法律で定められた性能部品保有年数というものがあります。必要な部品を最低でも何年間保有するかというものですが、液晶パネルの場合は8年です。
古い液晶パネルが製造されなくなったとしても最低8年間は、想定される数の液晶パネルを倉庫に保管する必要があるということです。

このことは裏を返せば、メーカーはこの8年間は、故障が出ないように色々試験などを行って液晶テレビを製造するということになります。

液晶テレビの寿命かな?と思う症状


寿命がある液晶テレビですが、寿命と判定できる幾つかの症状があります。
次のような症状が出てきたら買い替えのサインと考え、新製品を検討するとよいでしょう。
新製品は省エネ性能も進歩してるため、電気代の節約効果も考えて買い替えを検討するとよいのです。

症状意味・考えられる原因
画面の明るさが半減液晶パネルは、明るさが50%になったらおおむね寿命と言われています。

明らかな故障は画面が真っ白になり何も映らない症状ですが、画面の明るさが半減したら、買い替えを考えた方がよいです。画面が暗くなり明るさの設定変更を行った場合には、寿命を疑った方がよいでしょう。
電源が入らない液晶テレビの電源が入らなくことがあります。このような時は電源基板の故障の可能性が高いですが、購入してから結構年数が経っている場合は、寿命と考えた方がよいです。

電源基板は時間の経過ともに劣化していくものです。電源基板は液晶テレビの中心的な部品であるため、修理や部品交換をすると買い替えを変わらないくらいの費用が掛かることもあります。
画面に線などが入るよくある液晶テレビの不具合に、画面に線が入ることがあります。線は縦線であったり、横線であったりします。初めは小さな線であったものが、次第に大きな線になったりすることもあります。
画面の色が変わってしまったり、画面が真っ暗になるばあいもあるでしょう。
そのほかその他の液晶テレビの問題として、突然音が出なくなったり、音が割れたり、音が途中で途切れたりする可能性もあります。また、突然異臭がする場合もあります。

焦げくさい臭いがする、煙が出るという場合もあるでしょう。購入して数年であれば修理を検討すべきですが、結構年数が経っている場合には、買い替えも視野にいれるべきです。

液晶テレビの寿命を縮める要因として、長時間の使用や画面の明るさ設定が高いなどもあります。どちらもメインの部品である液晶パネルの劣化につながる使い方であるため、寿命に関係してしまいます。
直射日光を当たる場所での使用やゲームなどでの利用も液晶パネルの負担になり、寿命を縮めることになるでしょう。

症状が出ている場合の液晶テレビへの対応策

電源のオン・オフを繰り返してみる
液晶テレビに不具合が見られる時は、まず電源を切ったり入れたりする動作を2.3回程度繰り返してみよう。
プラグを一度抜いてから電源を入れ直すという方法でもよい。
メーカーでは、公式サイトや取扱説明書などで、故障時の症状を集めて解決策を記載している。
その手順で直らない場合は、メーカーのカスタマーサービスや修理業者へ相談しよう。
問い合わせの際には製品の型番・症状などを説明できるように、あらかじめ説明書などを手元に置いたり、書き留めておくとよい。

保証書の活用

多くの場合、液晶テレビなどの家電には購入から1年の保証期間(無料)が設けられている。
無料修理には一定の条件があるので、メーカーや販売店で確認しよう。
販売店によっては延長保証(有料)もあり、修理費用の負担を軽減できる。
こちらは任意となっているので検討してみよう。

長持ちさせるコツ

1.時間を決めてテレビを見る
テレビをつけたままにしないこと。それだけ部品の消耗が激しくなる。テレビを視聴する時間を決めるとよい。

2.直射日光が当たる場所に置かない
何年間も直射日光が当たる場所に置いておくと、本体内部の温度が上昇してしまい故障の原因となる。
このような場所を避けて涼しい場所にテレビを設置しよう。

3.掃除する
液晶テレビ内部やコンセントもあたりにホコリがたまると、火災や故障の原因になる。
部屋の掃除をするときに、テレビ本体やコンセントまわりのホコリを取り除いておこう。
内部のホコリ取りは機器の故障につながるので、無理せずにメーカーや修理業者に連絡したほうがよい。

プラズマテレビの処分でお困りの方へ

今、入手困難ともいわれているプラズマテレビの処分の仕方を紹介したいと思います。
4Kやプラズマテレビ、液晶テレビなどたくさんの名前がありますが、違いはイマイチよく分からないという方も多いと思われます。
その中でも、プラズマテレビとは画素の1つ1つが「プラズマ発光」によって光ります。そのため、光のコントロールはすぐれているのが特徴です。
ですが、プラズマテレビは2013年10月をもってPanasonicが撤退を決めた為、国内での生産は終了しています。
また、2014年には、海外のメーカーも撤退を決めた為、プラズマテレビが終了しました。

プラズマがオークションサイトなどで人気

 Panasonicの生産終了がきっかけでプラズマテレビが品薄になり、価格が高値で取引されるようになっています。
撤退となってからの2015年には最大で80万円を超える金額にまで高騰しました。
今、現在の買取価格でも、2012年以降のPanasonicのプラズマテレビだと最大で20万円の価値が付く場合があるそうです。
また、オークションサイトでは最大86,000円の取引がありました。

入手困難になっている

1993年から国内でのプラズマデイスプレイの商品化が始まって以来、2000年代のテレビはプラズマテレビと液晶テレビの2強とまでなり
2010年にはPanasonicのプラズマテレビの出荷数が40.7%と世界の数ある製造するメーカーの中で1位になるほど人気を誇りました。
その為、Panasonicのプラズマテレビは、かなりの人気があり、入手するのが困難だといわれています。

固定ファンがいる

では、なぜ生産終了になってからも入手が困難となるほど人気があるのでしょうか。
プラズマテレビのいいところは、アクション映画やスポーツ観戦など早い動きのある映像をなめらかに映してくれます。
さらに、黒色がしっかり映るので暗い映像でもしっかり見ることができます。
これは、上記にも書いた通り画素の1つ1つが自ら発光している為、光のコントロールが優れているからです。
また、プラズマテレビでは最大50インチまであり大画面を得意とします。
という利点が多いこともあり、映画好きの方やスポーツ観戦が好きな方、また最近ではゲームをする方などに需要があるとされています。

プラズマテレビの処分方法

液晶テレビは一般的な寿命が約24年と長いもののプラズマテレビの寿命は約8年と短いです。
また、液晶テレビは、バックライトのみの交換も簡単に行う事が出来ます。
それに比べプラズマテレビは本体を買い替えるしか方法がなく粗大ごみで捨てることもできません。
では、プラズマテレビを処分するにはどうしたらよいのでしょうか

家電リサイクル

まず1つ目が家電リサイクルです。
家電リサイクルとは、一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
処分だけで購入したお店が分かっている場合、購入したお店に連絡をして引き取りを依頼します。
この時、リサイクル料や収集・運搬料が発生してしまいます。
メーカーによっても料金が異なる場合があるので、連絡をした際に確認すると良いでしょう。
購入したお店が分からない場合は、近くの家電量販店や自治体に連絡をしてください。

 

 

 

買い替え時の下取り

次に家電量販店に下取りしてもらう方法です。
下取りとは新しい商品を買ったところに古い商品を売る事です。
売った分の金額が新しく購入した商品の金額から差し引かれます。
各家電量販店によって条件は異なりますが、ヤマダ電機やヨドバシカメラなど多数の家電量販店が下取りを行っています。
ですが、エディオンやケーズデンキは下取りサービスを実施しておらず、リサイクルのみ行っているようです。

オークションサイトに出品

最後はネットオークションに出品する方法です。
ネットオークションとは、売り手が販売したい品物と最低販売価格を提示し、購入希望者が購入金額を提示して一定期間の間に一番高い金額を提示した人が落札者となり入手できるようになります。
この方法だと、リサイクル料や新しくテレビを買わずに、送料も購入者負担に設定できるので、お金をかけずに処分したいという方にオススメの方法といえます。
また、出品者が最低購入金額を決められるのも他の方法ではできないポイントの1つだといえます。

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液晶テレビの寿命・プラズマテレビの処分についてのまとめ