こちらの記事は2018年7月27日の記事を2020年4月17日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・おすすめのSDXCカードを2020年4月17日の情報に更新いたしました。

最近のスマートフォンは数年前に比べて性能も上がり、スマートフォンでの写真も高画質で撮影できるようになりました。それに伴い写真など保存データ容量は大きくなり、スマートフォンの容量を圧迫するケースも出てきました。

最近のAndroidスマートフォンでは、そうした容量不足を解決するため、microSDカードを用いた容量の増設が可能な機種が多く発売されています。

スマートフォンのアプリ自体をmicroSDカードへ移行できる機種も存在するため、microSDカードを活用すれば残容量を心配することなくより快適にスマートフォンを活用することができます。今回はそんな便利なSDカードについて紹介します。

容量増設に欠かせない「SDカード」ってなに?

SDカードとは正式には「SDメモリーカード」と呼ばれるカード型の記憶装置の規格をさします。SDカードは東芝や松下電器、SanDiskの共同で開発され、1998年に初めて発売されました。

SDカードは小型でデータの書き換えも可能なメモリーカードなので発売以降、パソコンやデジタルカメラをはじめテレビの録画に活用をはじめ、携帯電話の容量増設に活用されています。最近では「microSDカード」という規格でAndroidスマートフォンにも活用されています。

SDカードのサイズは3種類ある

SDカードは3種類の大きさに分けられ、サイズの大きな順に「SDカード」「miniSDカード」「microSDカード」が存在しています。最も大きな規格のSDカードは縦横に32mm×24mmで、厚さは2.1mmです。

そのSDカードを小型化したものが「miniSDカード」で、それをさらに小型化したものが「microSDカード」です。それらの3種類を総称して「SDカード」と呼ばれています。

miniSDカードやmicroSDカードはそれぞれ対応するサイズのアダプタを使用することでパソコンなどのSDカード対応スロットで利用することが可能です。

最近のスマートフォンはmicroSDカード対応の端末がほとんどですが、古い携帯電話などはminiSDカードしか使用できない場合もあるため、中古端末でSDカードを利用したい場合は対応しているSDカードの規格に注意する必要があります。

SDカードの容量は様々ある

SDカードは正式には容量によって区別されています。最大容量の小さな順に「SDカード」「SDHCカード」「SDXCカード」と規格があり、SDカードは最大2GBまで、SDHCカードは2GBから32GB、そしてSDXCカードは32GB~2TBまでの容量に対応しています。

SDXCカードの最大容量は規格上2TBですが、現在一般的に市販されているのは256GBまでです。SDカードに保存できるデータの目安は32GBを例にあげると、写真では500万画素で約2万330枚、1,000万画素だと約9510枚、1,800万画素だと約4810枚です。

撮影する画素数により保存できる枚数に幅があるので用途に応じて画素数を変更することをおすすめします。動画の保存の場合、SD(720×480)サイズの動画で約10時間、フルHD(1920×1080)サイズで約5時間の保存が可能です。

音楽だと128Kbpsの音質で約8,000曲のデータ保存が可能です。スマートフォンで利用する場合は、端末がどの規格に対応しているかSDカードの購入前に確認することをおすすめします。

確認は取扱説明書や該当端末を取り扱っているキャリアの公式ホームページでスペックを確認することができます。

端末で対応していない規格のSDカードを利用した場合、正常に認識をしなかったりSDカードが動作しなかったりという恐れもあるので注意が必要です。

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SDカードの転送速度はカードデータをへ保存するときの速さ

SDカードの転送速度とは例えばスマートフォンなどで撮影した写真や動画をSDカードへ保存するときのスピードを指します。SDカードの転送速度は割と重要なスペックで、SDカードへの書き込み速度が遅いと写真撮影時の保存に時間がかかるなど動作に影響が及んでしまうシーンがあります。

転送速度の確認はSDカードに表示されている「スピードクラス(クラス表示)」マークを参考にします。スピードクラスとは最低転送速度のことで、「〇MB/s」といった実速度での表示や「C」で囲まれた数字でクラス表示がされます。

例えば「C」に囲まれた数字が「4」の場合、最低転送速度は「4MB/s」といった具合になります。SDカードの転送速度は端末のデータ処理速度などの性能によっても左右されますので、必ずしも表記通りの速度を実現できないこともあります。

また、クラスに応じて価格も変わってくるので、メーカーサイトやレビューサイトなどで自分の使用感にあったSDカードを事前に調べておくことをおすすめします。

SDカードの基本的な使い方

最近のSDカード対応機器は基本的に挿入すればそのまま利用できるケースが多いですが、具体的な利用方法を以下に説明します。

差し込み口にSDカードを挿入する

SDカードを端末に挿入する際は、必ず電源を切ってから行います。

端末側のSDカードの挿入口や挿入時の向きは機器によっても違うので必ず取り扱い説明書などで確認をしてから挿入をします。スマートフォンへのSDカードの挿入方法は2つ方法があります。

一つ目は、端末のSDカード挿入口に直接挿入する方法です。挿入時にはSDカードの裏表や上下の向きを確認して挿入します。二つ目は、スロットルにSDカードをはめて端末に挿入する方法です。

この場合もSDカードをはめる向きや裏表に注意し、SDカードをはめたスロットルを端末に挿入して戻します。

スロットルで挿入する場合、端末によってはSIMカードも同じスロットルにはめ込むことができる機器もあるので、はめ込む場所やSIMカードに傷をつけないよう注意する必要があります。

どちらの方法でもSDカードが正しく挿入されれば電源を入れた端末画面に「新しいSDカードが検出されました」といったメッセージがポップアップされます。

データの保存方法と保存先の設定方法

たいていの端末では、SDカードが挿入された後に端末で撮影した写真や動画などの保存先は自動的にSDカードに切り替わります。

挿入時点で保存先が切り替わる場合には「標準の保存先をSDカードに変更しますか?」といったメッセージが表示されますので「変更」をタップして切り替えを行います。自動的に保存先が切り替わらない場合には、カメラなどのアプリの「設定」から手動で変更可能な場合もあります。

保存先の設定方法が不明な場合はメーカーやキャリアホームページの端末利用方法を参照することをおすすめします。

データを移動させる方法

端末の内部ストレージに既に保存されているデータを一括でSDカードへ移す場合は、端末の「設定」を開き「ストレージ」を選択します。次に「SDカード転送」という個所をタップすると、画像や動画、音楽といったデータの種類が選択できますので、移動したいデータの種類にチェックをつけます。

「転送」をタップすると。データの転送が開始され、処理が終了した旨のメッセージが表示されれば転送は完了です。個別にデータを移動させたい場合には、移動させたい動画や写真を端末で表示させるか、写真などの選択画面で複数選択をした状態にします。

「共有」アイコンをタップし、表示されたメニューの「SDカードにコピー/移動」を選択します。「コピー」もしくは「移動」を選択してOKをタップすれば移動が開始され処理が完了します。

買うときに気をつけること 偽物製品の特徴と注意点

有名メーカーのSDカードでも、安価な並行輸入品では新興国製の偽装品が混入している可能性があります。

それらは無名メーカーの粗悪な安物のラベルを貼り替えて、一流メーカー製に偽装している場合が多く、転送速度が遅い、容量が記載表示より少ない、認識できない、データが消えるなど数多くのトラブルが報告されています。

偽物はパッケージのロゴのちがいや品質の悪さで見分けがつく場合もありますが、通販では購入前に現物を確認することができません。
安いからといって並行輸入品を購入するのは避けた方が無難です。

SDカードの価格はスペックによって変わる

SDカードは容量や転送速度などのスペックによって価格が異なります。

また、同じスペックのSDカードであってもメーカーによって価格に大きな差があります。以下はスマートフォンで使えるmicroSDカードの価格について容量ごとの価格相場です。

microSDカードの容量ごとの価格相場
・4GB:500円前後~3,000円前後
・8GB:500円前後~3,500円前後
・16GB:500円前後~6,000円前後
・32GB:700円前後~12,000円前後
・64GB:1,500円前後~25,000円前後
・128GB:3,000円前後~25,000円前後
・256GB:8,000円前後~28,000円前後

他にもカードの耐久性や処理速度、セキュリティなどのスペックの高い業務用のSDカードも販売されていますが、スペックの高い分、上記相場の倍程度の値段で販売されています。

このように、同じ容量のSDカードであっても価格に幅がありますので、最終的には自分の用途や満足度で比較検討をすることをおすすめします。

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SDカードの種類とSDXCカードとは

999年に策定されたSDカード規格では、最大容量は2GBに制限されていましたが、その後の製造技術の進歩に合わせて、SDHCやSDXCなどの新規格を順次加えることで最大容量を増大し、書き込み速度もスピードアップが図られています。

現在、市販されているSDカードの容量は、ノーマルのSDタイプが2GBまで。SDHCカードが4GB~32GB。SDXCカードが64GB以上となっています。

外形サイズの規格は大きい方からノーマルのSDサイズ、miniSDサイズ、microSDサイズの3タイプがあります。

現在ではSDカードとSDHCカードは3タイプのサイズすべてが、SDXCカードはノーマルSDサイズとmicroSDサイズの2タイプが販売されています。
なお2018年には、最大容量を128TBとする「SDUC(SD Ultra Capacity)」カード規格が発表されました。

高速転送の数字の見方

2006年に策定されたSDHCカード規格では、データ転送速度を示す基準として「SDスピードクラス」が採用されました。クラスは2、4、6、10の4等級に分けられ、最も早いClass 10では、1秒で10MB以上の転送レートを保証しています。

2010年には、書き込みと読出しの転送速度をさらに向上させた新規格UHS(Ultra High Speed)インターフェイス「UHS-I」を追加し、転送速度の基準として、「UHSスピードクラス」が採用されました。現在はUHS-I Speed Class 1(U1)と Class 3(U3)の2タイプがあり、U1はSDHCのクラス10相当の毎秒10MB。U3は毎秒30MBの書き込み速度を保証しています。

その後の2016年には、高画質ビデオ撮影を目的としたSDカードの新規格として、UHS-IIインターフェイスと「ビデオスピードクラス」が策定されました。

この規格では4K・8Kの超高解像度映像の撮影を念頭に、毎秒6MBから90MBまでの転送速度を、V6、V10、V30、V60、V90の5段階にクラス分けしています。

SDカードをビデオ撮影に使用する場合、ハイビジョン映像はU1以上。4K映像はU3以上、8K映像はV60以上の転送速度が求められています。

おすすめのSDXCカード

SONY SF-E

SONY SF-E64は、4K動画やハイビジョン動画の処理に優れているUHSスピードクラス3に対応しているため、通常時間のかかる高解像度のデータでも高速で読み出すことが可能です。

記録されているデータの呼び出しができなくなった場合に、できる範囲で復旧作業を行ってくれるメモリーカード ファイルレスキューというソフトを無料でダウンロードできます。

防水機能や耐久性も優れており、故障のリスクも少ないでしょう。

64GB・128GB・256GBの3種類の容量を選べます。

キングストン SDS2

キングストン SDS2は、最大100MB/秒と非常に高速でデータの読み込みと書き込みを行えます。

映画のような画質のフルHDの読み込みにも対応しているため、画質を保ったまま保存可能です。

過酷な環境でも正常に動作できる耐久性があるため、屋外にも持ち出しやすいでしょう。

最大512GBと大容量の商品です。

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キングストンテクノロジー
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サンディスク SDSDUW3-064G-JNJIN

サンディスク SDSDUW3-064G-JNJINは、16GBから128GBまでの容量があり、フルHDの動画撮影に向いている商品です。

スピードに優れているため、高画質な撮影でも動作が止まることなく快適に撮影を続けることができます。

互換性が高いため、SDHC-I/SDXC-I UHS-Iに対応している機器など様々なデバイスで利用可能です。

サンディスク SanDisk ウルトラ プラス SDXC UHS−I 64GB SDSDUW3−064G−JNJIN

スマートフォンで活用できるSDカードについてのまとめ

  • スマートフォンの容量不足はSDカードで解決できます。
  • SDカードには、SD、SDHC、SDXCという3つのバリエーションがあります。
  • SDカードのサイズには、SD、miniSD、microSDという3つのバリエーションがあります。
  • スマートフォンに使えるのは主にmicroSDカードです。
  • 古い機種はminiSDカードでないと使えないケースもあるので事前の確認が必要です。
  • 端末によって対応するSDカードの規格が異なるので購入前の確認が必要です。
  • SDカードはスペックやメーカーによって金額の幅があるので自分に合ったSDカードを選びましょう。
  • SDカードの転送速度には、スピードクラス、UHSスピードクラス、ビデオスピードクラスという3つ規格があります。
  • 安い並行輸入品のSDカードには粗悪な偽造品もあるので注意が必要です。
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