腕時計を大事に扱う人ほど、バンドを交換する機会は多い傾向にあります。ファッション的な気分転換で交換することはもちろん、季節や利用シーンによってレザーバンドとメタルブレスを使い分ける愛好家も少なくありません。

ここでは、腕時計のバンドをお店で交換するときの相場やバンドを選ぶときの注意点、自分でバンド交換を行う方法についても解説します。

腕時計のバンドの交換の相場

腕時計のベルト交換を店に依頼する場合、値段は店舗によって異なり、「破損したから修理したい」のか「単純に外観のイメージをチェンジしたい」のかによっても費用が変わるでしょう。

ベルトを交換するだけであれば、街の一般的な修理店で1000円ほどからが相場です。基本的にはベルト代と工賃がセットになった価格で、レザーベルトかメタルブレスレットかによっても料金が異なります。

自分でベルトを持ち込む場合は、作業料だけになるので300円から500円ほどが相場で、作業時間は10分程度で済む場合がほとんどです。

バンド自体の交換以外に、サイズの調整で修理店に依頼することもあります。レザーベルトの場合は穴をずらすことで簡単に調整できますが、メタルブレスの場合は構成するコマを抜いたり増やしたりすることで調整します。

メタルブレスの調整は、時計を購入したお店に保証書やレシート持参で依頼する場合無料で行なって貰えるケースが多いです。

購入店以外でメタルブレスの調整を依頼する場合の料金の相場は、500円から1500円ほどでしょう。しかし、専用の工具が必要な時計などは断られることもあります。

高級ブランド品は?

ロレックスやオメガ、タグ・ホイヤーといった高級ブランドの時計を、メーカーの正規店で純正ベルトに交換する場合は、ベルトの購入代金のぶん高額になります。

ブランドやモデルによって純正ベルトの料金は異なりますが、スイス系の名門ブランドの場合は5万円〜10万円程度かかるでしょう。中には20万円近くするものも存在します。

交換するベルトは幅が大切

時計のベルト選びでは、”幅”に注意しなければいけません。時計のラグ(足)の部分に合う幅のベルトを選ぶ必要があります。

ラグよりも広い幅のベルトを選ぶと、当然ながら装着できません。逆に極端に細いベルトを選ぶと、左右にグラつくこととなってしまいます。見た目にもバネ棒が露出してしまい、非常に不格好です。理想はジャストサイズで、誤差があっても1mm以内のものを選びましょう。

時計側に面するラグ幅の他に、レザーベルトの場合は尾錠幅も意識する必要があります。

購入したベルトに最初からついている尾錠(Dバックル)を使用するなら問題ありませんが、純正の尾錠に付け替える場合はサイズ幅を間違えないよう注意しましょう。

ブランド専用の交換ベルトもある

腕時計のラグ部分の形状は一般的にはどれも似たようなものなので、ほとんど腕時計はベルトの交換が可能です。

しかし、腕時計のベルトには、そのブランドやモデル専用のものにしか取り付けができないものが存在します。

たとえば、カルティエの「ロードスター」やブルガリの「ディアゴノ」はラグの形状が特殊なため、専用のベルト以外では交換できません。

スマートウォッチの「アップルウォッチ」も、一般的な腕時計のようにラグとバネ棒でベルトを留めるのではなく、本体に直接スライドさせる専用のバンドを用います。

また、形状自体は通常でも、フランクミュラーの一部モデルのようなラグの高さが低いものは、専用ベルト以外では装着が困難なものもあります。

ダニエルウェリントンやパネライのように、正規品以外のベルトを付けられるものでも、その腕時計のデザインを最大限生かすために専用の純正ベルトを選んだほうがいい場合もあります。

バンド交換は自分でもできる

腕時計のバンド交換は、自分で行うことも可能です。必要なアイテムは2つで、幅の合う新しいベルトとバネ棒外しがあればOKです。

腕時計のバンドは、「バネ棒」というパーツで固定されているのが一般的。原理としてはトイレットペーパーホルダーやつっかえ棒と同じで、バネ棒外しは名前のとおり、バネ棒を取り外すためのアイテムです。

バネ棒外しの値段は500円から1000円程度、安いものなら100円以下でも売られています。

バネ棒外しは両端に「Y型」と「I型」の形状を備えており、腕時計の形状に応じて使い分けます。

腕時計のバンドの交換方法

腕時計ケースのサイドに穴がない場合、バネ棒外しの「Y型」部分を用いてバンド交換を行います。

ベルトとラグの隙間にバネ棒外しを入れ、バネ棒を縮める要領で取り外しましょう。

バネ棒を古いバンドから抜き取り、新しいバンドへセットします。

取り付ける際はまず片側の穴にバネ棒を差し込み、もう一方の穴へはバネ棒外しで縮めながら差し込みます。

最後にバンドを引っ張り、きちんと取り付けられていることが確認できれば完了です。

腕時計バンドにY字ではなくI字のほうを使う場合

腕時計のケースサイドに小さい穴が空いている場合は、その穴にバネ棒外しの「I型」部分を差し込みます。

そのまま下方向に押し込めると、バネ棒が収縮するので、バンドを取り外しましょう。

取り付ける際はY型のときと同じく、新しいバンドにセットしたバネ棒を片側の穴へ差し込みます。もう一方の穴へはバネ棒外しを用い、バネ棒を縮めながら取り付けましょう。

バンドを軽く引っ張り、しっかり装着できていれば完了です。

腕時計のバンド交換についてのまとめ

  • 一般的な腕時計のバンド交換であれば、お店で1000円前後で行うことが可能。バンド持ち込みなら500円程度で、わずか10分前後で交換できます。
  • また、自分でバンド交換する方法を知っておけば、パーツの破損や紛失などに注意さえ払えばいつでも気軽に腕時計のバンドを付け替えることができます。
  • 夏は汗で蒸れることをさけるためにメタルブレス、冬は冷たさを避けるためにレザーベルトやナイロンブレスというように、季節に応じて柔軟に使い分けられるのは大きな魅力です。
  • もちろん、その日の気分次第でカラーやデザインを決められるのも、自分でバンド交換を行うことのメリットです。
  • バンドは必ずしも純正にこだわる必要はありませんが、ラグ幅や尾錠幅に気をつけて選ぶようにしましょう。