RICOH THETAシリーズ(360度カメラ)とは

旅行へ行って、素敵な町並みや古い建物で囲まれた雰囲気の良い小さな広場に感動したことはありませんか。この感動を写真に収めたいけれど、普通のカメラだと何枚にも分けて撮影しないと全体が撮れません。

イルミネーションに囲まれた素晴らしい夜景を見に行ったときに、光の海の中を泳いでいるようなこの感動を写真で伝えたいと思ったことはありませんか。せっかくのこの光の芸術ですが、普通の写真だとこのイルミネーションに囲まれた感じがうまく伝わらないです。

このような経験をしたことのある人たちに、それを解決するためにRICOHが作ったのが、THETAシリーズです。読みは「シータ」で、ロゴマークもギリシャ文字のΘです。

一度のシャッターで、上下左右・360度の空間すべてを撮影できる全天球カメラ「RICOH THETA」は、最初の機種が2013年11月8日に発売されました。

360°カメラはなぜ1回シャッターを切ると全方位の撮影が可能なのでしょうか。

その原理としては、2つの超広角レンズ(魚眼レンズ)で撮影した2枚の半球画像を、画像処理でつなぎ合わせて1つの360°全天球映像にするということです。

このような2つの画像をつなぎ合わせる処理を自動的に行います。リコーの光学技術及び画像処理技術により、ほとんど、つなぎ目が分からないぐらい高精度なつなぎ処理が高速に行われます。

撮影する人は、ただシャッターボタンを押すだけで瞬時に360°の全天球画像を撮影することができます。

RICOH THETAシリーズ(360度カメラ)のカメラの特徴

このカメラシリーズは、全天球撮影専用のデジタルカメラです。

特徴としては、一度に2枚の立体射影方式の魚眼レンズを使用して、同時に正反対の方向の画像を撮影します。その2枚の魚眼画像を座標変換/合成し、正距円筒図法の全天球写真を作成することができるのです。

アプリケーションソフトを使用することで、撮影した画像は上下を含めた360°の歪みの少ないパノラマ写真に展開することができます。また、アプリケーションを使用したときには視点の移動も可能となります。

皆さんおなじみのグーグルのストリートビューのような画像を撮影することができるといった方がわかりやすいでしょう。ストリートビューを撮影しているシステムの個人版がこのカメラです。

撮影した画像は、「theta360」という専用サイトを経由することで、FacebookやTwitterなどに投稿することもできます。2014年に発売したm15からは動画の撮影にも対応することによりYouTubeに全天球動画をアップロードすることもできるようになりました。

旅先での思い出をストリートビュー風に記録に留めるというのもおもしろいのではないでしょうか。

なお、本体にディスプレイは内蔵されていませんので、撮影した画像の確認は専用のアプリケーションをインストールしたパソコンやスマートデバイスの画面を使用することになります。

RICOH THETAシリーズ(360度カメラ)のカメラの価格帯

RICOH THETA(360度カメラ)の価格帯
¥45,000円~¥63,000円

「RICOH THETA」は、最初の機種が2013年11月8日に発売されました。

その後、2014年に動画撮影機能の追加、WiFi転送の高速化などがなされたRICOH THETA m15が発売され、翌2015年には、以前の機種よりも大型の1/2.3型イメージセンサーを搭載したRICOH THETA Sが発売されました。

次に、2016年にRICOH THETA Sの外周をアルミから樹脂に変更したり、動画の連続撮影時間の短縮化するなどした廉価モデルのRICOH THETA SC(現行機)が発売されました。

最新モデルは、2017年に発売となったRICOH THETA Vです。4K動画や空間音声に対応するようになったハイエンド機種です。

価格帯としては、45,000円~63,000円です。

廉価版のSCは、実質的にはVの半額ぐらいで入手できると思います。SCでも十分楽しめると思いますので、機能をよく比べてあなたに合った機種をお選びください。