ハミルトン ベンチュラの概要と歴史
19世紀後半から20世紀前半にかけて、アメリカの腕時計が世界の腕時計のトップとされていました。時計自体の精度と耐久性に優れる鉄道時計の歴史から、素晴らしい時計を生み出し続けた事がその絶対的な理由です。
1892年創業のHAMILTON(以下ハミルトン)は、そんな歴史の中でも代表としてあげられる程のブランドでした。
更に、腕時計技術の進歩にも寄与し、ハミルトンの「ベンチュラ」も世界初の電動腕時計としてハミルトンが開発した一本です。クォーツショックで経営難に陥った為、スイスに製造拠点を移しましたが、今現在でもアメリカ時計の精神を継承するブランドです。
1957年に、モーターを動力として動く世界初の腕時計として誕生したのが「ベンチュラ」です。そのデザインは左右アシンメトリーな形状であり、腕時計の歴史に名を刻みました。エルヴィス・プレスリー等のロック歌手やハリウッド俳優に愛用された事でも有名な時計です。
クォーツ時計との市場競争には敗れはしましたが、根強い人気があり現在はムーブメントをクォーツや機械式としてそのインパクトある存在を残し続けています。
1960~70年代のアンティークに希にトライアングルケースは見られたりもしますが、名のあるメーカーでこの左右アシンメトリーなデザインが生き残ったのは、オリジナルのベンチュラだけです。
ベンチュラだけが生き残ったという事からも、この形状が奇抜なだけでなく多くの人の心に残る腕時計だということが分かります。
ハミルトン ベンチュラの特徴
現在から約60年程前の1950年代に、世界中の時計メーカーがアシンメトリーデザインの時計を世に送り出す為にアイデアを試行錯誤する中、唯一アシンメトリーデザイン成功を勝ち取ったといわれているのが、ハミルトンの「ベンチュラ」です。
1957年に発売された初代ベンチュラは、同社が10年もの歳月をかけて開発した電池をエネルギー源としたキャリバー500という機能が搭載され、これまでの時計に付いているゼンマイを巻くという当たり前の動作から着用者を開放した最先端の技術は、当時世界中の人々に大きな衝撃を与えたといわれています。(世界初のクオーツはSEIKO。電池式(電磁テンプ)はハミルトンになります。)
こうして、フィフティーズを謳歌する若者の驚きと憧れの的となった様に、今を生きる現代の人々をも歓喜させるデザイン性と実用性を持ち合わせたベンチュラは、60年経った今もなお、世界中の人々を魅了する唯一無二の完成されたアシンメトリーデザインの時計です。
現在メンズのベンチュラは、機械式とクォーツ、そしてクォーツクロノグラフの3タイプがラインアップされています。それぞれ微妙にスタイルが異なっており、そのどれもが負けず劣らずのオリジナルの個性を発揮しています。
ハミルトン ベンチュラの価格帯
ハミルトン ベンチュラ(自動巻きモデル)
¥200,000以下
ハミルトン ベンチュラ(クォーツ)
¥100,000以下
価格帯に関しましては、クォーツならば10万円以下の価格が当たり前になっています。
自動巻きモデルでも20万円以下という価格になっており、スイス製ムーブメントの時計ブランドの中でも非常に優れたコストパフォーマンスとして知られています。