ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニーの概要と歴史
VACHERON CONSTANTIN(以下 ヴァシュロン・コンスタンタン)は1755年にジャン=マルク・ヴァシュロンがスイス・ジュネーヴで創業しました。260年以上の長い歴史をもちながら、途切れることなく時計を作り続けてきた世界最古の時計ブランドであり、世界三大高級時計ブランドです。
ジャン=マルク・ヴァシュロンは24歳という若さで熟練した技術をもちながら、美術センスにも優れていました。最初に作られた銀時計のテンプ受けには繊細なアラベスク装飾が施され、ムーブメントを際立たせています。
技術や意志は後世へと受け継がれ、1787年にミニッツリピーター等の複雑機構が得意な孫息子のジャック・バルテルミー・ヴァシュロンが後継者となり、VACHERON CONSTANTINの礎を築きました。ミュージカルウォッチや複雑なタイムピース作りや他国への輸出を始め、後にVACHERON CONSTANTINは身分の高い王族や貴族から愛されるブランドとなりました。
1790年に複雑機構を組み込んだ初の壁時計を作り、1884年に永久カレンダーを搭載し両面に文字盤を施したダブルフェイスのポケットウォッチを作り上げたのです。
シンボルマークのマルタクロスを1880年に商標登録し、文字盤やリューズなどに用いています。1929年にはエジプト国王へ贈る懐中時計を手がけ、王室の紋章を施すなど伝統である美へのこだわりも感じさせました。
そんなヴァシュロン・コンスタンタンの代表作でもあるパトリモニーは、1950年代に作られたモデルから着想を得て2004年に誕生しました。歴代コレクションの中で一番シンプルな気品あるドレスウォッチです。クラシカルな2針モデルやスタイリッシュな3針モデル、複雑機構のコンプリケーションモデルなど幅広く展開しています。
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニーの特徴
歴史の古いブランドですが、ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するパトリモニーは比較的新しいモデルです。高級腕時計でありながら、嫌味のないシンプルでスタイリッシュなデザインが気品を漂わせてくれます。
ケースやリューズに18Kゴールドとプラチナを施し、高品質の証であるジュネーブシールが刻印されているのです。原産地・持続性・精度など厳格な検査をくぐりぬけ、出来栄えが素晴らしく、伝統を遵守してきた証であり、購入者にとって特別なメリットでもあります。
2針と3針をメインに、ムーブメントが確認できるスケルトンのケースバックや、ムーンフェイズなどの複雑機構を組み込んだモデルなどを展開しています。
防水機能は3気圧(30メートル)なので、海水浴やダイビングなど入水には向きませんが、日常生活のどんなシーンにも合わせて身につけることができます。
パトリモニーはヴァシュロン・コンスタンタンの高い技術だけでなく、伝統である美へのこだわりも感じさせる時計です。
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニーの価格帯
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー
¥2,000,000~¥9,000,000
パトリモニーの価格は200万~300万円ほどですが、パーペチュアルカレンダーなどを搭載した複雑機構のモデルは900万円近くするものもあります。
2017年夏に発表された最新モデルのパトリモニー・スモールモデルは280万円で、最低価格はスタンダードなモデルのパトリモニーで210万円です。
トラディショナルはトゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー・ミニッツリピーターの複雑機構を搭載したモデルやスモールセコンドの自動巻きを搭載したモデルなど、ヴァシュロン・コンスタンタンの技術をもっとも注ぎ込んだといっても過言ではないモデルです。
価格は220万円~300万円が平均的で、最低価格はスモールモデルの147万円です。
スポーツウォッチコレクションのオーヴァーシーズは、クロノグラフ搭載のモデルからステンレススチールやピンクゴールドを使用したものなど展開しています。
価格は230万円~350万円のモデルが多く、高いもので400万円を超えるモデルもあります。最低価格は232万円でケースとブレスにステンレススチールを使用しています。