腕時計ブランド モンブラン の特徴と歴史、価格帯の解説

腕時計ブランド モンブランとは

モンブラン（MONT BLANC）はもともとエンジニアであるアウグスト・エーベルシュタインと銀行家であるアルフレッド・ネヘミアスによってドイツ・ハンブルグで創業された筆記用具メーカーです。

1908年、まだ別々だったインク容器とペンを一体化した新しいデザインの万年筆の開発と販売を始め、1909年には万年筆の「モンブラン」を商標登録しました。1924年に発表された「マイスターシュテュック」コレクションは「世界で最も有名な筆記具の出現」といわれ、その名が世界に浸透します。

スイスを製造拠点として本格的な時計づくりを目指したのは1997年と時計メーカーとしては後発ですが、わずか十数年にしてモンブラン独自のスタイルを確立すると、世界の名だたる名門と呼ばれる老舗メーカーと肩を並べるほどまでに成長しました。

本物のモノづくりによって培った情熱とノウハウによって、「スター」や「タイムウォーカー」といった名作も次々と登場し、そのこだわりは真のスイス時計製造伝統技術である「オート・オルロジュリ」を守り続けています。

2007年には老舗ムーブメント会社であるミネルバ（MINERVA）とパートナー契約を結び、GMT、クロノグラフ、ムーンフェイズといった製品まで時計製造の幅を広げ、現在では時刻とデイト表示以外の機能も搭載したコンプリケーションモデルをラインナップできるほどになっています。

時計からは気品と高級感が感じられ、本物を末永く愛用したいという大人の時計愛好家から支持され続けているブランドです。

モンブランのつくる時計の特徴

モンブランが単なる時計製造の後発メーカーでないのは、ミネルバとパートナー契約を結んだことにあります。

ミネルバは150年の歴史を誇る名門機械式時計ブランドで、その技術はスイス機械式時計ブランドの中でも名門と呼ばれ、手作りムーブメントや機械式時計を作り続けています。

この技術に支えられ、モンブランにはさまざまなコレクションが展開されています。

このほかにもモンブランにはヨーロッパアルプスの最高峰モンブランの標高からインスピレーションを得た「モンブラン 4810」や、高級スイス時計製造定義に最先端のウェアラブル技術を融合させたスマートウォッチ、「モンブランサミットスマートウォッチ」などたくさんの魅力的なモデルがラインナップされています。

モンブランのつくる時計の価格帯

モンブランの腕時計の価格帯は、高級腕時計としては比較的リーズナブルな10万円程度のものから、100万円程度のものまで幅広く、オンラインでは購入できず、価格の表示されていないモデルもあります。

こうした比較的リーズナブルなモデルは、強いブランド力を活かし質を落とすことなく、価格だけを抑えることに成功しているといえます。

スターは30万円台から、50万円台のラインナップとなります。ブランドシンボルマークのホワイトスターに由来するモンブランを代表する腕時計です。

タイムウォーカーは30万円台から、60万円台のラインナップとなります。建築から発想を得たデザインで、ウォッチデザインで知られるジャンピエロ・ボディーノが、モンブランのためにデザインしました。