パルミジャーニ・フルリエとは

PARMIGIANI FLEURIER(以下 パルミジャーニ・フルリエ)は1996年にミシェル・パルミジャーニによって設立されたブランドで、本社はスイスのフルリエです。

創業者のミシェル・パルミジャーニは、スイス・フルリエの時計専門学校で学び、20歳の若さで上級時計師資格を取得しました。修復不可能とされてきたアブラアン・ルイ・ブレゲが1829年に製作したシンパティッククロックの修復に成功するなど、歴史的時計の修復再生に関して天才的な才能を持っていました。

そんな彼がSandoz family foundationのバックアップを受けて設立したのが、パルミジャーニ・フルリエです。ブランド名の由来は、ミシェル・パルミジャーニの名前と、創業地である町の名前「フルリエ」を組み合わせたものです。

パルミジャーニ・フルリエの時計は、個性的な装飾が施された二段ベゼルや、文字盤に施された緻密なギョーシェ模様、槍型の時分針など、どれをとってもひと目でそれとわかる優雅なデザインが特徴です。

またその魅力はデザインだけにとどまらず、素晴らしい仕上げのムーブメントや、自社内で徹底管理して生産されている構成部品の品質良さも挙げられます。

マニュファクチュールとして製作したムーブメントは、これまで30以上と、技術的にもデザイン的にも、強い開発力を発揮し続けています。

パルミジャーニ・フルリエが他社と大きく違うのは、時計作り以外に歴史的時計の修復再生部門を持っていることです。ミシェル・パルミジャーニを含む修復士が、日々博物館級の芸術時計の修復に励んでいます。

現在、上海、北京、モスクワ、ロンドンにアトリエ・パルミジャーニをオープンしています。

パルミジャーニ・フルリエのつくる時計の特徴

マニュファクチュール体制で仕上げられる品質が魅力の一つであるパルミジャーニ・フルリエ。また、その時計はすべて、熟練した時計師が最初から最後まで全てを担当し、完成させるという方式をとっています。

これまで複雑機構モデルを中心に、8日巻きのトノー型コンプリケション「イオニカ」や「カルパ」など、芸術的な傑作を次々発表してきました。
2004年に発売された「モントル ブガッティ Type370」は、自動車工学に着想を得た初のトランスバーサルムーブメント「キャリバー370」を搭載したものです。

これは通常の時計とはまったく異なり、ムーヴメントを縦置きしているという、世界にほぼこの時計しかない構造をしています。

個性的なデザインと相まって、パルミジャーニ・フルリエは他ブランドの追随を許さぬ真のマニュファクチュールとしての地位を確立しました。

ミシェル・パルミジャーニが初めて設計した腕時計「トリック」にさらなる磨きをかけ、新たな解釈を加えた新作「トリッククロノメーター」など、時代に即した新しいモデルも続々発表されています。

パルミジャーニ・フルリエの腕時計のおおまかな価格帯

PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ)の腕時計 価格帯

\1,000,000から

世界中の時計好きから高く人気を集めているパルミジャーニ・フルリエはその価格も高額です。

フランスの高級車メーカー「ブガッティ・オートモービルS.A」がコラボレーションして生み出された時計「モントル ブガッティ Type370」の価格は2992万5000円となっています。

ミシェル・パルミジャーニ氏が初めてデザインした腕時計であるトリックコレクションの2017年に発表された新作「トリック クロノメーター」の価格は198万7200円です。シンプルで静謐な美しさをもつドレスウォッチです。

優雅な曲線を描くトノー型のフォルムが、滑らかに手首を包むカルパシリーズは100万円台からの価格となっています。