液晶パネルの技術革新とメーカー各社の開発競争により、テレビの薄型化が進んでいます。現代のテレビは板ガラスのように薄くスタイリッシュになりましたが、そのしわ寄せでスピーカーの音質が良くないテレビも増えています。薄さにこだわるテレビには、大きなスピーカーを内蔵できるスペースがありません。

しかも外枠(ベゼル)が細いので、スピーカーを視聴者側に向けるのも困難です。薄型テレビのスタイリッシュなデザインと内蔵スピーカーの音質は、トレードオフの関係にあるといえます。そこで注目したいのが、テレビの音質を手軽にグレードアップできる「サウンドバー」です。愛用のテレビの音質に不満がある方は、ぜひこの記事を参考に、サウンドバーの購入を検討してみてください。

目次

サウンドバーとは

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

安いサウンドバーのおすすめ

サウンドバーとは、その名の通り、棒(bar)のように細長いスピーカーユニットのことです。最近のテレビはスリムすぎて、スピーカーの内蔵スペースをじゅうぶん確保することができません。またユーザーにとっても薄型テレビは設置場所をとらないメリットがあるだけに、音質が不満でも、外部スピーカーの追加は避けたいのが本音です。

そこで、安くて場所をとらないサウンドバーが、手軽な音質改善アイテムとして注目を集めるようになりました。商品バリエーションが豊富で、軽量モデルが多く、女性でも簡単に設置できるのも魅力です。

サウンドバーの選び方

サウンドバーはテレビ用の簡易な補助スピーカーです。選ぶ際は以下のようなポイントを確認してください。

接続端子

サウンドバーを購入する際は、テレビが装備する音声出力端子を事前に確認してください。テレビの音声出力端子には、光デジタル、RCA(赤白のピンジャック)、AUX(イヤホンと同じステレオミニプラグのアナログ端子)、HDMI端子などがあります。

光デジタルの出力端子は、上級機種や比較的新しいテレビに多く、エントリークラスのテレビにはない場合があります。逆に安価なサウンドバーには、デジタル入力端子がないものもあります。また後述のARC対応のサウンドバーはHDMIケーブルで接続します。お手持ちのテレビに対応できるサウンドバーを選びましょう。

大きさ

サウンドバーは単体でステレオ再生に対応しています。設置場所はテレビの足元が基本ですが、サイズによってはテレビの赤外

線リモコンの受光部を隠してしまったり、テレビの足がじゃまになって設置できない場合があります。サウンドバーを選ぶときには、事前に大きさを確認し、問題がないことを確かめしましょう。またサウンドバーには本体のみの単体型と、サブウーファーが別体になった2ユニット型があります。低音を重視したい方にはサブウーファーつきがおすすめですが、別体型のサブウーファーは置き場所を別に確保する必要があります。

音質

サウンドバーの音質の善し悪しはユーザーの用途や好みによります。映画やゲームで迫力ある重低音をご希望の方は、サブウーファーつきのモデルがおすすめです。音楽番組がお好きな方には、中音域が厚く温かみがあり、高音や低音を強調しすぎないナチュラルな音質が良いでしょう

。ニュースやドラマなどをよくご覧になる方には、セリフや会話をクリアに再生する「ボイスモード」や「ダイアログモード」を備えたモデルをおすすめします。

機能

サウンドバーをテレビに接続する場合、双方ともARC(Audio Return Channel)対応機種なら、HDMIケーブル1本で接続することができます。しかもその場合、サウンドバーの電源オンオフと音量調節がテレビと連動します。また、4Kテレビに接続する場合は「4Kパススルー」対応のサウンドバーがおすすめです。

「4Kパススルー」は「HDCP 2.2」という著作権保護規格に対応しています。ビデオレコーダーとテレビの間に4Kパススルー非対応のサウンドバーをセットした場合、コピー防止機能により4Kのビデオ映像をテレビに送信できなくなります。そのほか無線接続では、スマホアプリで音質などの調整ができるBluetooth対応モデルや、Wi-FiでスマホやPCの音楽を再生できるモデルもあります。サウンドバーをテレビだけでなくモバイル機器の外部スピーカーとしても兼用したい方におすすめの機能です。

サウンドバーのおすすめメーカー

安価なサウンドバーで人気があるはTaoTronicsなどの中国製ですが、品質や信頼性を重視する方はソニー、パナソニック、ヤマハといった日本製か、BOSEやJBLなど定評あるブランドの製品をおすすめします。

安いサウンドバーのおすすめ

ソニー サウンドバー HT-S200F

ソニーのサウンドバーHT-S200Fは、スリムで場所をとらない単体モデルです。ARC対応のテレビならHDMIケーブル1本で接続できて、テレビのリモコンで音量調整などの操作が可能です。本体にはサブウーファーを内蔵し、2.1chで力強い低音を楽しめます。ボイスモードにも対応し、小音量でも人の声が聞き取りやすくなります。

パナソニック シアターバー SC-HTB200

パナソニックSC-HTB200-Kは、単体でステレオ再生に対応したサウンドバーです。テレビの足元にすっきり収まるコンパクトサイズながら40W×2の大出力を実現。HDMI-ARC対応なので、テレビのリモコンで電源オンオフや音量調節が可能です。入力端子はHDMI と光デジタルのみ。アナログ系の入力端子はありません。

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ヤマハ フロントサラウンドシステム YAS-108

ヤマハYAS-108は単体でバーチャル音場を再現できる、バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応した、1ボディタイプのサウンドバーです。スピーカーユニットは2ウェイステレオ+サブウーハーの2.1チャンネル構成。最大出120Wのアンプを内蔵しています。

接続方式はBluetooth機器を2台同時に接続できるマルチポイント接続のほか、HDR・4K/60pパススルー対応のHDMI端子をはじめ、光デジタル、AUC(ステレオミニジャック)端子を装備しています。

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JBL BAR STUDIO

JBL BAR STUDIO は 同社のTV用サウンドバーのエントリーモデルです。HDMIはARC対応。スピーカーユニットは3.8cmツイーターと5cmウーハー各2基にデュアルバスポートを加えて低音を増強しています。サウンドモードは5種類を搭載。

接続方式は HDMI (ARC) 、光デジタル、AUX、USBと多彩な入力方式に対応。スマートフォンやPC、タブレットなどと接続して音楽を楽しむことができます。

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BOSE Solo 5 TV sound system

BOSE Solo 5 TV sound systemはスリムなテレビ用のサウンドバーです。ボーズ独自の「ダイアログモード」でセリフや会話がクリアに聞きとれます。付属のリモコンはユニバーサルタイプで、スピーカー本体はもちろん、テレビやレコーダーの操作も可能です。無線接続方式はBluetoothでA2DPをサポート。外部音声入力はアナログAUX、光デジタル、同軸デジタルを装備しています。

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サウンドバーのまとめ

  • サウンドバーはテレビの音質改善用の外部スピーカーで、棒のような形が特徴です。
  • サウンドバーは単体型と、サブウーハーつきの別体型があります。
  • Bluetooth対応のサウンドバーはスマホなどの外部スピーカーとしても活用できます。
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