こちらの記事は 2019年2月18日の記事を2020年2月18日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・ノイズキャンセリングイヤホンの選び方に下記の項目を追記いたしました。
 有線か無線かなどの接続方法
 残留ノイズ

・ソニーでおすすめのノイズキャンセリングイヤホンを2020年2月18日の情報に更新いたしました。
・おすすめのノイズキャンセリングイヤホンを2020年2月18日の情報に更新いたしました。

ノイズキャンセリングとは、周囲の騒音を低減しクリアなサウンドを聴き手に提供する高性能機能です。

現在市販で売られているイヤホンやヘッドホンの多くに、ノイズキャンセリング機能が搭載されていて、自宅での音楽鑑賞以外にも、旅行やお出かけの際の移動中や、ビジネスシーンなどでの使用の際も、多くのメリットが生じます。

ここでは、ノイズキャンセリングのメリットや仕組み、ノイズキャンセリングが搭載されたイヤホンの選び方や、おすすめ商品などを紹介していきます。

ノイズキャンセリングのメリット

ノイズキャンセリングが搭載されたイヤホンなどを使用した際には、どのようなメリットが生じるのでしょう?ここでは、ノイズキャンセリングのメリットを項目別に解説していきます。

電車や飛行機で音楽に集中できる

ノイズキャンセリングの最大の特徴は、周囲の雑音を低減するところにあり、電車やバス、飛行機などの公共交通機関を利用した際に生じる、乗り物の音や周りの乗客の出す音などの騒音に、最も効果的であり、これら騒音を低減できることが最大のメリットです。

勉強や仕事に集中できる

学生に必要な勉強や、会社でのデスクワークの際、周囲の雑音を防ぐことができれば、作業に集中することができ、ノイズキャンセリングが搭載されたイヤホンは、これらの状況に適しています。

ノイズキャンセリングイヤホンは、音楽を快適に再生するだけでなく、音楽を再生せずに周囲のノイズのみシャットアウトするモードが搭載されている商品もあるため、これを使用すれば勉強や仕事にも集中できます。

ノイズキャンセリングの仕組み

ここでは、ノイズキャンセリングの主な仕組みを、項目別に解説していきます。

騒音がイヤホンに音波として伝わる

ノイズキャンセリングが搭載されたイヤホンには、周囲の雑音を拾うマイクが搭載されていて、このマイクで集められた雑音は、「DSP(デジタルシグナルプロセッサ)」と呼ばれる専用の処理エンジンでデジタル信号に変換されます。

デジタル信号化されデータ化した騒音に対し、騒音データの逆の音を発することにより、音波同士を合成して騒音を打ち消すのが、ノイズキャンセリング基本的な仕組みになります。

この仕組みは数字で例えるとわかりやすく、例えば騒音を「-10」と表した場合、騒音の逆の音を「+10」で発生させれば、2つの音が相殺されて音は「0」となり、騒音が無くなるという仕組みです。

ノイズキャンセリングイヤホンの選び方

ここからは、音楽鑑賞や勉強・仕事の作業中におすすめの、ノイズキャンセリングイヤホンの選び方を項目別に解説していきます。

騒音低減能力

騒音低減能力とは、その名の通り騒音を低減する能力で、この能力が高ければ高いほど、ノイズキャンセリング機能が優れているということになります。

騒音低減能力はメーカーや機種によって異なり、基本的には商品の価格と比例して騒音低減能力の性能は上がります。また、アナログ方式よりもデジタル方式の方が性能が高くなるのも目安の一つです。

ノイズキャンセリング機能は、高い技術力を必要とするため、メーカーによっての性能差は大きく、中でもボーズとソニーの2社はこの技術を得意としています。

騒音低減能力で商品購入を迷った際は、ボーズとソニーの2社から選ぶのも、一つの方法と言えるでしょう。

バッテリー

ノイズキャンセリングイヤホンは、通常のイヤホンとは異なり、電力を消費するため動作にはバッテリーが必要になります。

近年では、ノイズキャンセラー搭載・非搭載に限らずワイヤレスイヤホンが主流となりつつあるため、バッテリーの持続時間はイヤホンを選ぶ大きなポイントです。

バッテリーの持続時間も、商品の価格と比例する傾向にあるため、使用状況や使用頻度などを事前に想定し、用途に適した商品を選びましょう。

短時間仕様や移動距離などが短い場合などは、バッテリー容量が抑えられた商品価格が安いもの、逆に長時間使用や移動距離が長い場合などはバッテリー持続時間の長さを基準に、ノイズキャンセリングイヤホンを選ぶのも一つの方法です。

有線か無線かなどの接続方法

今までのイヤホンは3.5mm端子の有線イヤホンが主流でしたが、近年は4技術の発達によりBluetooth規格の無線イヤホンが増加しています。

ノイズキャンセリングイヤホンにもBluetooth対応のものが増えているため、コードが煩わしいと感じる方などにおすすめです。

しかし、Bluetooth対応の無線イヤホンは有線イヤホンよりもコストが高かったり、バッテリーの持続時間が短いなどのデメリットもあるため購入する前によく確認しましょう。

また、iPhoneの新機種などはイヤホンジャック自体がないものもあるため、そういった場合は無線イヤホンがおすすめです。

音質

騒音低減能力が優れているノイズキャンセリングイヤホンを選ぶのも重要ですが、イヤホンの本質は音を聞くことにあるため、イヤホンから発せられる音質は重要なポイントです。

特にノイズキャンセリングイヤホンの場合は、残留ノイズと呼ばれるノイズキャンセリング特有の問題点があり、ノイズキャンセリング機能だけを動作させた際に、消えきらなかったノイズが聴こえてしまう場合があります。

音楽を聴くときに使用する際は気にならないほどのノイズですが、ノイズキャンセリング機能だけの動作をメインに使う場合は、音質と合わせて注意する必要があります。

装着感

イヤホンは使用時に耳に取り付けて使用するため、長時間使用する際は着け心地の良さも選ぶポイントになります。ものによっては長時間装着で疲れや痛みを感じるものもあるため、イヤホンの装着感は商品を選ぶ上での大きなポイントと言えます。

残留ノイズ

残留ノイズは、ノイズキャンセリングイヤホンの特徴の一つで音楽を流さずにノイズキャンセリング機能を起動した際に聞こえてくるノイズ音のことです。

そのため、ノイズキャンセリング機能を使用して耳栓代わりにしたい方は極力ノイズ音が小さいものを選ぶ必要があります。

1万円以上の上位モデルはノイズ音を最小限に抑えたものもあるため、耳栓代わりにしたい方はそのようなモデルがおすすめです。

ソニーでおすすめのノイズキャンセリングイヤホン

ここからは、ノイズキャンセリングイヤホンに定評がある、ソニーのおすすめノイズキャンセリングイヤホンをいくつか紹介していきます。

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000XM2

業界最高クラスのノイズキャンセイリング機能を実現したネックバンド式のワイヤレスイヤホンです。

飛行機や電車の音はもちろんのこと、人の声まで幅広い帯域の音を低減してくれます。

また、アンビエントサウンドモードに切り替えることで周囲の音を取り入れながら音楽を楽しむことも可能です。

ワイヤレスイヤホンでありながらハイレゾ音質で音楽を楽しめるため、音質にこだわる方にもおすすめの商品となっています。

最大10時間使用でき、10分充電で80分再生できるクイック充電にも対応しています。

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3

完全ワイヤレス型のノイズキャンセリングイヤホンです。

本体に搭載されたタッチセンサーで音楽の再生や一時停止はもちろんのこと、電話の着信に出ることや通話の終了などもスマホを出さずに行えます。

また、クイックアテンションモードを使用すれば、一時的に音楽の音量を抑え周囲の音を聞こえやすくすることができます。

バッテリーは本体が6時間持続可能、充電ケースは3回まで充電可能なため、合計で約24時間使用可能です。

ハイレゾ音源が楽しめる完全ワイヤレス型イヤホンなため、音質も心配ないでしょう。

おすすめのノイズキャンセリングイヤホン

ここからは、ソニー以外のメーカーでおすすめのノイズキャンセリングイヤホンをいくつか紹介していきます。

ヤマハ Bluetooth ノイズキャンセリング イヤホン EP-E50A(B) ブラック

音量に合わせて音のバランスを調整してくれる、ヤマハ独自のリスニングケアという技術が使われたノイズキャンセリングイヤホンです。

アクティブノイズキャンセリング機能を使用することで電車や周囲の人の話し声などの騒音を軽減することができます。

専用アプリと連動しているため、バッテリーの残量確認などを気軽に行うことが可能です。

また、約2時間の充電でノイズキャンセリング使用時は最大9時間、使用していない時は最大11時間使用できます。

周囲の音を取り入れながら音楽を楽しめる機能も付いているため、通勤・通学時に使用したい方におすすめです。

ヤマハ Bluetooth ノイズキャンセリング イヤホン EP-E50A(B) ブラック
ヤマハ(YAMAHA)

Bowers & Wilkins PI4 ワイヤレスノイズキャンセリングネックバンドイヤホン シルバー PI4/S

3種類のノイズキャンセリングモードから状況に応じたものを選ぶことが可能なネックバンド式のワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンです。

低モードは、車の騒音や周囲の音を拾うことができ、オートモードは環境に応じてノイズキャンセリングしてくれます。

また、高モードでは飛行機のエンジン音などの騒音を集中的にノイズキャンセリング可能です。

1回の充電で約12時間使用でき、15分のクイック充電で約3時間音楽を再生できます。

最新のBluetoothに対応しているため、最新の環境でワイヤレスイヤホンを使用したい方におすすめです。

ノイズキャンセリングイヤホン まとめ 

  • ノイズキャンセリングが搭載されたイヤホンを使用した場合は、快適な音楽を楽しめる他にも、勉強や仕事などのさまざまなメリットが生じます。
  • ノイズキャンセリングイヤホンを選ぶポイントは、騒音低減能力・バッテリー・音質・装着感などを中心に、自分のライフスタイルや使用目的に合わせて、バランスの良い商品を選ぶのがポイントです。
  • ノイズキャンセリングは高い技術が必要となるため、商品購入に迷った際は、それを得意とするソニー・ボーズの2社から商品を選ぶのも一つの方法です。