レーパンには様々な種類があり、特に初心者はどれを選んだらよいのか迷ってしまう人も少なくありません。
この記事では、レーパンの特徴や種類、選び方とおすすめの商品を解説します。ロードバイクを始めたばかりの人にとっても、製品購入の検討が出来ます。
目次
そもそもレーパンとは?
まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。
「レーパン」とはロードバイクに乗るときに着用する専用のウェアです。そもそもは「レーサーパンツ」という名称ですが、略して「レーパン」と呼ばれることが多いでしょう。
ロードバイクでも短めの距離を乗る場合は、ジーパンなどのカジュアルウェアでもよいですが、長距離を走ると脚とズボンが擦れて痛くなったり、お尻も痛くなりやすいです。
レーパンの特徴は、伸縮性、速乾性の高さと衝撃吸収用のパッドがあることです。ストレスなくロードバイクを楽しむ場合は、レーパンを用意することをおすすめします。
レーパンの特徴とメリット
レーパンは専用のウェアだけあり、ロードバイクで快適に走るための工夫がなされています。
レーパンを着用することによる機能面でのメリット以外にも、モチベーションがアップし気持ちが高まるという効果もあります。
レーパンの特徴とメリット①:お尻が痛くならない
ロードバイクのサドルはママチャリとは違い、高くて小さいものが特徴です。
長時間走るとサドルにあたる部分の皮膚が擦り切れたり、骨が当たって痛くなり、走り続けるのが困難になったりしてしまうことがあります。
レーサーパンツはサドルのあたる部分にパッドが入っており、長時間の走行でも衝撃を和らげてくれることが特徴です。
レーパンの特徴とメリット②:空気抵抗が少ない
ロードバイクは、プロの選手であれば時速40㎞以上、プロでなくても中級者になると時速25㎞~30㎞gほどの速度で走れるようになります。
走行スピードが速くなるにつれて気になってくるのが空気抵抗です。レーパンは伸縮性のある素材を用いて体にピッタリとフィットする作りになっているため、空気抵抗を最小限に抑えることができます。
レーパンの特徴とメリット③:長時間の走行でも疲れにくい
レーパンを着用することは、長時間のペダリングでの足の筋肉疲労の軽減にもなります。筋肉は力を加える以外にも振動を受けることで疲労していきます。
レーパンは体にピッタリとフィットし筋肉を締め付けるため、振動による筋肉疲労を抑える効果も期待できます。
レーパンの主な種類とそれぞれのメリット・デメリット
レーパンの種類①:パンツ(ショーツ)
膝上くらいの丈、ハーフパンツスタイルのレーパンです。最もスタンダードなレーパンがパンツタイプといってよいでしょう。
着たり脱いだりが楽にでき、見た目も大げさな感じがしないため、初めてレーパンを購入する初心者はパンツタイプから試してみるのがおすすめです。
着脱しやすいのがメリットのパンツタイプですが、長時間の走行ではずり下がってきてしまうことがあるため、短時間のライディングに向いています。
レーパンの種類②:ビブショーツ
ビブショーツは、ハーフ丈のパンツと肩ひもが一体化したタイプのレーパンです。
パンツタイプでは長時間の走行でパンツがずり下がってくることがありますが、ビブショーツはそのストレスを解消してくれます。ウエストの締め付け感がなくお腹周りが冷えにくいのもメリットです。
しかし、トイレの際に肩ひもを外して脱がなくてはならないのが少々面倒です。見た目が少々大げさなのが気になる人もいるかも知れません。
レーパンの種類③:クイックビブ
クイック式のビブショーツは、上半身と下半身の間にチャックがあります。
ビブショーツはずり下がりやウエストの締め付けがない反面、トイレの不便さがデメリットでしたが、その不便さを解消したのがクイックビブです。
チャック自体も伸縮性のある素材が使われており、肌にあたる部分にはカバーがついているためさほど違和感もありません。
レーパンの種類④:タイツ(ロングパンツ)
足首まで覆うロングタイプのレーパンです。風が冷たい時期の防寒対策や、日差しが強い時期の紫外線対策にはタイツタイプが役立たます。
防寒用には裏起毛の商品も出ています。
レーパンの種類⑤:ビブタイツ
ロングパンツに肩掛けがついたタイプです。
上下繋がっているうえにロングパンツなので着脱は少々大変ですが、寒い時期の長距離走行には防寒対策としておすすめです。
レーパンの種類⑥:ニッカー
ニッカーはショーツタイプとロングタイプの間の長さ、7分丈のレーパンです。
他のタイプと同じように、肩ひもがついたビブニッカーもあります。
レーパンに抵抗がある人は他の選択肢もある
「レーパンは体に密着しすぎていてちょっと抵抗がある。」という人は、レーパン以外のウェアを選ぶ方法もあります。
インナーパンツ
パッドがついているインナーパンツを着用することで、お尻の痛さを軽減することができます。
インナーパンツにツーリングショーツを重ね履きするのがおすすめです。
サイクルスカート
女性なら、レーパンのうえにサイクルスカートを着用することで、気になる見た目をカバーできます。
レーパンの選び方
レーパンの選び方①:自分の好みの長さで選ぶ
レーパンは、パンツタイプ(ひざ上)、ニッカー(7分)、タイツ(ロング)の3種類の長さがあります。
自分の好みの丈を選んでもよいですし、季節に合わせて使い分けてもよいでしょう。
レーパンの選び方②:メーカーで選ぶ
初めてレーパンを買うときは、人気のあるメーカーを選ぶと失敗が少なくてすみます。
「パールイズミ」は値段は少し張りますが、多くのユーザーの信頼を得ている人気メーカーです。
レーパンの選び方③:機能性で選ぶ
レーパンはやはり機能性が大事です。パッドの厚さや素材もざまざまなものが出ていますが、短距離なら通気性のよい薄めのパッドが、長距離なら3Dゲルやシリコン製の集めのパッドのついたものがおすすめです。
素材に着目すると、通気性が良く速乾性のあるものが基本ですが、UVカット機能のあるものやメッシュ素材のものも出ています。
また、縫い目が肌に当たるのが気になる人は、シームレスやフラット縫製のものを選ぶとよいでしょう。
人気の高いおすすめのレーパン
パールイズミ コールド シェイド パンツ 220-3DR
太陽光を遮蔽して衣服内温度の上昇を抑え、UVカット機能も備えた「コールドシェイド」を採用した、シンプルなパンツタイプのレーパンです。
レリック アトラス ビブショーツ 1181803
レリックの定番「ドラコ」シリーズのビブショーツです。
非常に高いUVカット性能、軽量性、吸湿速乾性、接触冷感性と複数の特性を備えた高性能素材で、真夏でも快適なライディングをサポートしてくれます。
ルコックスポルティフ タイツ QCMMGD63
1882年、フランス生まれの伝統のあるスポーツブランド「ルコックスポルティフ」のタイツタイプのレーパンです。起毛素材で風の冷たい時期にも安心です。
女性に人気の高いおすすめのレーパン
パールイズミ W228-3DNP
涼しく、日焼けしにくい素材「コールド シェイド」を採用したタイツタイプのレーパンです。
ルコックスポルティフ QCWNGD02
初めて乗るユーザーへ向けたパッド付きショートパンツです。
ストレッチ性に優れUPF50の素材、クッション性のあるパッド、ペダリングしやすいパターン構造、再帰反射仕様など、最初のライディングに必要な仕様を搭載しています。
カステリ 15044 FREE AERO W BIBSHORT
レーサーらしさと女性らしさを両立させたサイクリングショーツです。縫い目が気にならないフラットステッチ、女性専用の「Progetto X2 Airパッド」を使用しています。
レーパンにつてのまとめ
- レーパンはロードバイクに乗るときに着用する専用のウェアです。
- レーパンは衝撃吸収用のパッドをはじめ、速乾性、伸縮性に優れた素材など、走行をアシストする機能が搭載されています。
- レーパンには、パンツタイプ、ビブタイプ、ロングタイプなどさまざまな種類があります。目的や好みに合わせて自分にあったものを選ぶのがおすすめです。