スマホと連動したさまざまな機能を利用できるスマートウォッチには、従来の腕時計には無い魅力を数多く備えています。
腕時計を選ぶ上で、もはやスマートウォッチは有力な選択肢と言えます。また、これまで時計に興味がなかった人にもスマートウォッチはおすすめのアイテムです。
ここでは、スマートウォッチの特徴や魅力について解説するとともに、おすすめのモデルをピックアップして紹介します。
目次
スマホと腕時計が連動のスマートフォン
スマートフォンと連動し、身体に装着して使用する端末をウェアラブルデバイスといいます。
中でも腕時計型ウェアラブルデバイスの「スマートウォッチ」は、さまざまな機能を備えた腕時計として近年目覚ましい進化を遂げています。
腕時計にキーボードなどのパソコン機能を載せた製品自体は1970年代後半から存在していましたが、本格的に普及したのはスマートフォンが世に広まったのがきっかけです。
2014年にはGoogleがAndroidスマホと連動して使えるウェアラブル端末用OS「Android Wear」を発表しました。
これにより、スマートフォンを製造するソニーやサムスンなど多くのITメーカーがスマートウォッチの開発に着手しました。
翌2015年には、Appleがスマートウォッチの「Apple Watch」をリリース。iPhoneと連動するApple Watchは、機能面だけでなくデザイン面でも話題を呼びました。
現在ではITメーカーだけでなくスイスの老舗時計メーカーなどもスマートウォッチ市場に参入し、魅力的な製品を数多く展開しています。
スマ―トウォッチのメリット
スマートウォッチの最大の特徴は、スマートフォンと連動して手元でメールやLINEなどの通知を確認できるという点です。
カバンやポケットにスマートフォンを入れていても、腕時計の文字盤上から通知が見られるメリットは、一度覚えるとやめられないほど便利です。通勤中や運転中、会議中などでも時刻を確認する感覚で情報を見ることができます。
スマホにクレジットカードを登録しておけば、コンビニなどで買い物するときにスマートウォッチをかざすだけで決済できるものも存在します。
腕から脈拍や血圧などを読み取り、健康状態を計測することも可能。歩数計や音声メモ、スポーツやアウトドアで使えるような計測機能などもスマートウォッチの魅力の一つです。
もちろん製品によって備えられている機能は異なりますが、数千円で買える安価なスマートウォッチでもLINEなどの通知を確認する機能はほとんどのものが搭載しています。
スマートウォッチに合ったスマートフォンの選び方
通常の腕時計であればデザインと好みの機能だけにこだわれば良いですが、スマートウォッチの場合単純にファッション性だけでは選べません。
ここでは、スマートウォッチを選ぶ上で最低限確認しておくべきポイントを紹介します。
OSを確認する
パソコンやスマホと同じく、スマートウォッチはOS(オペレーティングシステム)というソフトを元に動いています。
代表的なスマートウォッチのOSは、「watchOS」「Android Wear」「Tizen」の3種類です。
watchOSはApple Watch専用のOSなので、Android系のスマホやスマートウォッチのユーザーは使用できません。
一方でiPhoneユーザーの人がAndroid WearやTizenを搭載したスマートウォッチを使う場合は、機能などがフルで使えるかどうかを事前に調べておくのが無難です。
対応Bluetoothのバージョンも確認する
スマートウォッチとスマホは、Bluetoothというシステムによって連動しています。
Bluetoothにはバージョンがあるため、スマホとスマートウォッチのどちらかが極端に古い製品だと連動が上手くいかない場合があります。
スマートウォッチを選ぶときは、所有しているスマホのBluetoothとバージョンが対応しているかどうかを確認しておきましょう。
欲しいセンサーや機能がついているかどうかも大切
自分が求める機能がきちんと搭載されているかどうかも大切です。
スマートウォッチに搭載されているセンサーも機種によってさまざまで、加速度センサーはほとんどの製品に備わっていますが、心拍数を計るセンサーや、位置情報などを確認できるGPSセンサーはモデルによっては搭載されていません。
例えばジョギングやアウトドアなどを趣味としている人は、移動速度やコース、現在地を確認できるGPSセンサーはとても重宝します。健康状態を把握したい人は、睡眠や心拍数を確認できる機能が便利でしょう。
おすすめのスマートウォッチブランド
製造するブランドによってスマートウォッチのデザインや機能はさまざまです。
ここでは、特におすすめのスマートウォッチブランドと代表モデルについて紹介します。
ソニー
日本を代表するITメーカー、ソニーのスマートウォッチはまず失敗がないブランドだと言えるでしょう。
おすすめのモデルは「SmartWatch 3」で、アクティブに使えるラバーストラップが印象的な1本です。
最新の天気情報や新着メールなどをスムーズに確認することが可能。音声で必要な情報を検索できるだけでなく、音声にてメールやメッセージを返信することもできます。
ミニマルなデザインも非常に愛着が持てます。シンプルなものがいい人におすすめです。
価格が2万円前後〜3万円代
シンプルなデザインと信頼できる機能性!
ファーウェイ
ファーウェイは、1987年に中国・深センに設立されたITメーカーです。飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し、世界規模で勢力を拡大しています。
小型で軽量、ランニング向きのスマートウォッチを多く展開しているのが特徴で、特におすすめのモデルは「HUAWEI FIT」です。
睡眠の深さなどを計測できるほか、ランニング、ウォーキング、サイクリング、ランニングマシンなど数多くのトレーニングをリアルタイムに計測します。
スイミング時の消費カロリーを計測できる機能も搭載しています。1.5時間の充電で、6日間連続使用できるというパワフルなバッテリーも魅力です。
健康志向が高く、ヘルスケアの為にエクセサイズしている人などにおすすめのスマートウォッチです。
価格が8千円〜3万円前後
フィットネスシーンで重宝する機能を多く搭載!
ノキア
ノキアは、フィンランド・エスポーに本社を置く、世界最大のシェアを持つ携帯電話製造メーカーです。
ITメーカーが製造するスマートウォッチは、いわゆるApple Watchのようないかにも電子機器のようなデザインが多いですが、ノキアの製品は通常の腕時計のような外観が魅力です。
おすすめのモデルは「HWA01」で、機能面も申し分なく、ウォーキングやランニングなど全てのアクティビティを自動的に追跡。健康管理の機能にも優れています。
価格が1万円〜2万円代
ITメーカーらしからぬデザインがGood!
シチズン
シチズンは、言わずと知れた日本の老舗時計メーカー。およそスマートウォッチに見えない優れたデザインは、流石の一言です。
おすすめのモデルは「エコ・ドライブBluetooth」。専用アプリを利用することで、電話やLINEなどの着信を、「針の動き」「音」「振動」で伝えるという画期的な1本です。
パワーセーブ、パーペチュアルカレンダー、クロノグラフなど、高級腕時計に備わっているような機構を搭載した贅沢なスマートウォッチです。
価格が5万円〜7万円代
高級腕時計さながらのデザイン!
スカーゲン
スカーゲンは、北欧発祥の時計ブランド。デンマークデザインを踏襲したシンプルなデザインで日本でも非常に高い人気を誇ります。
おすすめモデルは「ハイブリッドスマートウォッチ SKT1203」で、スマホのカメラシャッターや音楽の再生などを腕時計のプッシュボタンから可能とします。
20〜30代に人気のスカーゲンらしい、洗練されたデザインを堪能できる1本です。
価格が2万円〜3万円代
北欧精神が反映された機能美が魅力!
アンテック
アンテックは、PCパーツなどを製造するアメリカのメーカーです。
圧倒的なコストパフォーマンスが魅力で、1万円以下でスマートウォッチを展開しています。
おすすめのモデルは「Antech A1」。3千円という安価ながら、通知機能やアラームなど、スマートウォッチとして必要充分な機能を搭載しています。とりあえず試してみたい人などの入門機種としておすすめです。
価格が3千円前後
1本目に買うスマートウォッチとして納得できる機能性!
スマホと連動する腕時計についてのまとめ
- スマホと連動した通知機能や健康状態のトラッキング機能など、スマートウォッチには一度使用すると手放せないような魅力を備えています。
- お試し感覚で購入できる安価なモデルや、機械式時計顔負けの美しいデザインのものまでバリエーションも非常に豊富です。
- スポーツ用途やビジネス使用など、自身の利用シーンに応じた1本を選びましょう。
スマートウォッチを選ぶときは「OS」「Bluetoothのバージョン」「搭載機能」の3つを確認する!