この記事では、編み物を始める方に向けて、道具の選び方を解説します。
秋冬になり寒くなってくるとニットやセーターは必需品になってきます。自分の手で編んでみたい人も少なくないでしょう。
この記事を読むことで、自分に合った製品購入の検討が出来ます。
初心者におすすめの商品
初めて編み物を始める方が持っておくとよい品が2点あります。それは編み物の本と編み物キットです。
編み物の本は、編み物の基礎から作品の作り方、トラブルの対処方法など、初心者だけでなく、編み物をする方には必須である情報が詰め込まれています。
編み物キットとは、針、毛糸、などの道具の他に説明書がセットになっているものです。
編み物キット一式あれば、それだけでキットの作品をつくることができます。
キットとなる作品は、難易度の低いものから高いものまで色々あるため、自分にあった物を探すのも楽しみの1つになるでしょう。
以下では初心者の方にもおすすめできる編み物の本と、編み物キットを2つずつ解説します。
初心者におすすめの編み物の本
うれしいセーター (ほぼ日ブックス)
うれしいセーターは、作り目から閉じまで詳細に編み方を載せており、写真もたくさん使っています。
イメージをつかみやすいのが魅力の本です。
新・棒針あみの基礎 (BASIC TECHNIQUES BOOK)
新・棒針あみの基礎は、説明がとてもわかりやすく、この本を参考書にしながら他の物に、チャレンジするのにも適しています。
図解が全てカラーになっているのも嬉しいところです。
初心者におすすめの編み物キット
横田 DARUMA 01-874A
横田のこの品は、毛玉2玉と棒針、とじ針がセットになった初心者向けの編み物キットです。
このキットで、ハンドウォーマー、リボン、くるみパーツを作りながら、楽しく棒針編みの基礎を身につけることができます。
詳細な図解が入った説明書も同梱しています。
ハマナカ 編み物キット
ハマナカ 編み物キットは、作りながらかぎ針編みを学べるセットです。
毛糸、編み針、編み図記号などの解説書が入っています。
かぎ針編みの経験がない方でも簡単につくることができます。
編み物に必要な物
玉つき2本針は一般的な針
編み物の針と言えば、玉つき2本針をイメージする方も少なくありません。
この針は端の目が外れないように一方に玉がついているものです。主に平編みに用いられます。
サイズは0号から15号、数字が大きくなるにつれて針が太くなり、15号以上のものはミリ表示となります。
4本針・5本針は輪を編めるのが魅力
4本針・5本針は、4本もしくは5本の針を組み合わせて使います。
多角形をつくり、靴下などの輪を編めるようにするための道具です。
輪針は輪を編むのに使える
輪針は、4本針、5本針と同じく、輪を編むための道具です。
形状としては2本の針がひもでつながっており、このひもで輪を作って編む作業になります。
この輪針は、4本針、5本針に比べて編みやすいですが、ひもの長さで輪のサイズが制限されてしまいます。
サイズが合えば輪針がベストですが、色々なサイズを編みたい方は、4本針や5本針の方が良いでしょう。
アフガン針は棒針とかぎ針がセットになっている
アフガン針は、棒針とかぎ針の二本が1つになったものです。
中には両方ともかぎ針になっているダブルフックという品もあります。
往きと戻りで一段となります、往きが棒針編みの要領で編み、戻りはかぎ針編みの要領で編み込みます。
編み目もすきまが少なく、強度が高いのが特徴です。
魔法の一本針はいろんな針のいいとこどりの針
魔法の一本針は、棒針とかぎ針、アフガン針のいいとこどりをした針です。
この針の特徴は、棒針に糸を通す穴があいている点です。
穴に通しておくことにより、初心者の方にありがちな、編み目が途中で落ちるということを防ぐことが出来ます。
元々は2本針を使うのが難しい方に向けて作られたものですが、これを使うことにより、棒針編み、かぎ針編み、アフガン針編みの複合といった上級者向けの編み方も可能となります。
かぎ針で編み方の幅が広がる
かぎ針は、先端にフックがついているのが特徴の針です。
この針は1本あれば編むことができ、途中で中断もしやすいため、初心者の方におすすめです。
編み方も色々バリエーションがあるため、かぎ針があれば作れる柄の幅が広がるでしょう。
レース針はレースを編むのに必要な針
レース針は名前の通り、レースを編むのに必要な針です。
細いレース糸を使用するため、他の針に比べて小さくなっているのが特徴です。
他の針とは違い、数字が大きくなるほど針は小さくなることに注意が必要です。
レースは糸が細ければ細いほど仕上がりが美しく見えるため、慣れてきたら細い糸でチャレンジしてみるとよいでしょう。
編み針のキャップの種類
編み針の先端につけるキャップにより、編み目が外れてしまうのを防ぐ効果があります。
デザインも色々あるため、つけるだけで編み物がさらに楽しくなるでしょう。
目数リング・段数リングは編んだところの目印になる
編み物も、セーターなどの大きいものになってくると目数や段数が増えてきます。
目数が増えてくると、自分でどこまで編んだか忘れることも出てくるでしょう。
そんな時、この目数リングや段数リングで目印をつけておくことで、自分がどこまで編んだかを分かるようになります。
ほつれ止めは衿を編むのに便利
ほつれ止めは、衿(えり)などを編むときに一度休み目にする場合に使う道具です。
休み目とは、編まずにおいておくことをさします。
セーターの衿などは、休み目にしておいてあとでゴム編みにすることが多いです。
なわ編み針は交差編みができる
交差編みをする際に使われる針です。
形状は色々ありますが、U字フックになっているものが使いやすく、人気が高い傾向にあります。
とじ針は編み終わった後の始末に使う
編み終わった後の糸の始末や、ゴム編み留めをする際に使われる道具です。
太いものと細いものがセットになっているものを買っておくと便利です。
編み物用まち針は袖付けなどに使用される
裁縫用のまち針と針芯が太く、先端も丸くなっているのが特徴です。
セーターやニットの袖付けなどに使用されます。
メジャー・ものさしは大物を編む時や製図に便利
メジャー・ものさしは、セーターなどの大物を編むときや、製図の時に使います。
長めのメジャーやものさしがあると便利です。
メジャーの中には、実寸から必要な目数をだしてくれるものもあります。
道具の選び方
一通り道具のご紹介を見ても、色々とありすぎて迷ってしまう方もいるでしょう。
以下では、編み物の道具を選ぶポイントを解説します。
自分のやりたい編み方に必要な道具を選ぶ
自分が編みたいものや、編み方によって使用する針の種類が変わってきます。
針の種類は、前項の内容を参考にすると良いでしょう。
糸の太さやタイプに合った針を選ぶ
糸には色々と種類があり、それに伴い使用する針も種類や太さが変わってきます。
糸の材質や針の号数は毛糸についているラベルに記載されているため、それを参考にするとよいでしょう。
選ぶのが難しそうであれば、お店の方に聞くと色々と教えてくれます。
初心者の方はキットになっているものがおすすめ
まだ始めたばかりでなにを揃えたらいいかわからない方は、キットを買うのがおすすめです。
糸と針、説明書が1つになっているものが良いでしょう。
編み物に必要な道具についてのまとめ
- 初心者の方は、編み物の本と編み物キットを買うとつまずくことが少ないです。
- 編み物は編みたいものによって道具を使い分ける必要があります。
- 糸の材質や太さで針の種類や太さが変わります。
- 糸の材質や太さは糸のラベルに記載されているため、作りたいものに合った太さの物を選ぶとよいでしょう。
- 糸や針を選ぶのに迷った場合は、お店の方に聞くのが早いです。