自分で時計を作ることが出来たらどんなに素晴らしいことでしょう。世界で一つしかない自分の為の時計を作ることができます。

時計の自作キットはあるのか、機械式腕時計は自作できるのかということが疑問点としてあげられるでしょう。この記事では、時計の自作キット、機械式腕時計を自作する人について解説します。

作りやすい自作時計はキットでの製作

時計好きの方には、自分で時計を作ってみたいと思う方もいるでしょう。自分で組み立てた時計は、さぞかし愛着が湧くことでしょう。

時計の部品を自分で全て集めて、一から時計を作るのは大変です。時計の自作キットが販売されていますので、初心者の方は、この自作キットで時計を作ることをおすすめします。探してみると時計の自作キットはたくさんのものが販売されています。

壁掛け時計や置き時計、壁に貼り付けるタイプの時計、デジタル時計など実に多くの種類のキットがあります。ここでは、その中の幾つかを具体的にご紹介します。

自作時計で人気のキット

こちらは、DIYが得意な方におすすめしたい特大のウォールステッカー時計です。壁に大きく貼り付けるタイプの時計で非常にインパクトがあります。

お手頃価格でオシャレな時計が手作りで作成できてしまいます。取り付ける位置によってサイズが調整できるのですが、直径サイズ(最小)が約63cmと結構大きなスペースが必要です。

家族で作っても思い出に残りますし、自分達で作ったという愛着も湧きます。

ホチキスの針のような留め具と両面テープで貼り付けるだけで取り付けられますので、気になる壁に傷がつく心配もありません。きっと気に入ると思いますので、幾つか探してみるといいでしょう。

ムーブメント自作キット

株式会社さんてるが発売している工作時計の組み立てキットです。株式会社さんてるは、物作りにこだわっている日本の時計製造会社であり、組立済の置き時計や掛け時計以外に、掛け時計のキットも販売しています。

時計の心臓部であるムーブメントを自作することができます。また、文字盤に絵を描いたり、文字を書いたり、写真を貼り付けたりして、自由にアレンジすることも可能です。

時計の枠もご自分で塗装して好きな色に塗ることも可能です。家族で一緒に作成しても楽しいと思いますし、父の日や母の日のプレゼントにもピッタリです。

説明書もありますが、さんてるのWEBサイトから、組み立て方法の動画を閲覧することが可能なので、組み立て方法が分からなくなってしまった方は参考にするといいでしょう。

基本的には掛け時計のキットですが、別売りスタンドで置き時計にすることもできます。

デジタル時計自作キット

こちらはデジタルの置き時計の自作キットです。アナログ時計だけでなく、デジタル時計のキットも販売されています。数字がはっきりしているので、デジタル時計の方が好きという方もいると思います。

組み立てには、はんだごてを使う必要があります。裏側の基板に電線をハンダを使ってくっつけるのがよいでしょう。外枠には、LEDが光る透明な枠が付いています。

類似の商品に色違いのものがいくつもあります。単にアナログ時計を買ってくるのではなく、自分で作った愛着のある一台となるでしょう。夏休みに子供と一緒に作ってもよい、家族の思い出作りにもきっと役に立つキットです。

ニキシー管時計自作キット

こちらは、少し変わったものでニキシー管時計自作キットです。

ニキシー管とは、真空管に似た見かけで、昔の電気機器の数字表示器として使われていたものです。

現在はニキシー管自体が珍しいので組み立てられれば、非常に個性的で目立つ時計が完成します。飲食店や雑貨屋などのお洒落なお店の装飾で、レトロな雰囲気を演出したい場合にピッタリです。

キットとしては少し値が張りますが注目度バツグンなので、ニキシー管が気に入った人はお部屋のインテリアとして購入することもおすすめです。

組み立てにはハンダゴテを使います。ニキシー管とネオン管から基板に接続する部分でハンダを使います。こんなお洒落な時計が自分で組み立てられるのですから、上手く組み立てられればお気に入りの一台となることでしょう。

ニキシー管とはなにか ニキシー管を使った置時計と腕時計の解説

機械式腕時計を自作する人もいる

ここまではキットによる時計の組み立てでしたが、時計好きの方には、機械式腕時計を自作する人もいます。

キットであれば比較的簡単に組み立てられますが、パーツを自分で揃えて機械式腕時計を組み立てるのは結構苦労します。少なくともキットを使って時計の組み立てに慣れてから挑戦した方がいいでしょう。

自作する人の中には、海外からパーツを取り寄せる人がいます。eBayなどからパーツを探すことができます。Paypalなどで決済し、日本に送付するための送料も必要です。

送料はそれなりの価格なので、なるべくまとめて発注、送付した方がいいでしょう。なお、気に入ったパーツがなかなか見つからない場合もありますので、根気よく出品されるまで待つようにしましょう。

機械式腕時計の組み立ては、細かい作業の連続ですので、組み立てのための準備を行うようにしましょう。ルーペやピンセットやドライバーなどの工具も必要です。

細かい作業ができるドライバーは最低でも3本は必要です。ピンセットもできるだけ先の尖ったものがおすすめです。作業を円滑に進めるためには、このような道具を揃えておく必要です。

指サックや油などもあると色々便利です。機械式腕時計の組み立てが出来れば、趣味の域を超えて、時計職人と呼んでも構わないでしょう。また、機械式時計が精密な機器で成り立っていることをきちんと理解できます。

それから、すごい人の中には、機械式腕時計を部品から一人で全て作ってしまったという人もいます。ネジ以外の部品は全て手作りで機械式腕時計を作成したのである設計からスタートし、CNC(コンピュータ数値制御)で部品を製造、ムーブメントの仕組みを理解し、組み立てを行いました。

すごいとしか言いようがありませんが、時計に精通している人でも2ヵ月はかかるとのことです。本当に世界に1台しかない自分だけの機械式腕時計が作成できるでしょう。

組み立ての際にパーツを探す順番

パーツを探す時には、ムーブメント、ケース、文字盤、針の順番で探していきましょう。まず、ムーブメントを手に入れ、そのサイズに合ったケース、文字盤、針などを探していきます。

大まかな組み立ては、まずムーブメントのローター(回転する重り)をはずし、ゼンマイを緩めて、コハゼのロックを解除します。

次に文字盤の取り付け、針の取り付けを行います。最後に汚れをしっかり落としケーズへのはめ込みを行っていく流れです。その後、精度の調整を行い、ベルトの取り付けも必要です。

腕時計のサイズについて ベルトとケースの役割と適切なサイズを解説

時計の自作キットについてのまとめ

  • 時計の自作キットは、たくさんある。
  • 時計の自作キットの種類には、ウォールステッカー時計。
  • 掛け時計、置き時計、デジタル時計、ニキシー管時計などがある。
  • 海外からパーツを取り寄せて、機械式腕時計を自作する人もいる。
  • パーツを探す順番は、ムーブメント、ケース、文字盤、針です。