腕時計は、毎日を忙しく生きる現代人にとって、必要不可欠のアイテムです。そして、ただ時刻や日付を知るための機器としての枠に収まらないのが、近年における腕時計の姿でしょう。

文字盤をはじめ、インデックスやベゼル、ケースと呼ばれる時計のパーツには、各ブランド独自のデザインが光り、クロノグラフや電池交換が不要な電波ソーラーなど、高機能が搭載された腕時計が、次々に誕生しています。

腕時計を愛する人にとって、時計が持つ機能性はもちろんのこと、デザイン性や実用性も重要視するべき要素です。

そしてそれ以外にも外せないのが、腕時計の「サイズ」感でしょう。腕時計の大きさは、時計としての印象を大きく左右するほど大事であり、装着感や実用性にも間違いなく影響を与えるものです。

そんな腕時計にまつわるいろいろな「サイズ」について、これから詳しくみていきましょう。

ベルトが果たす役割

腕時計のパーツの中でも、目立つ存在が「ベルト」です。

ベルトは人間の体でいえば、いわば手足のような存在でもあり、これがなければ腕時計としての機能を果たせなくなります。

存在感が大きいからこそ、デザイン性や素材にもこだわりを持ちたいところですが、当然ながらベルトに求められるものは、それだけではありません。腕に付けた時の装着感や実用性がよくなければ、自然とその腕時計を敬遠してしまうことにもなってしまいます。

最適な腕時計のベルトのサイズとは

最適なベルトのサイズとは、装着感がほどよく、腕とベルトの素材の、どちらも傷めないサイズです。

ベルトが緩すぎると腕時計が腕の中でくるくる回ってしまい、とても見づらく、反対にきつすぎると腕が締め付けられ、健康的にもよくないでしょう。

ほどよい装着感を保つためにも、自分の腕に合ったベルトのサイズを知っておく必要がありますが、腕時計のサイズが重要視される理由は、それだけではありません。

サイズによっては、ベルトそのものまでダメージを受けてしまい、素材の傷みを早めてしまうことにもなるのです。では、自分の腕やベルトにとって快適なサイズは、どうやって判断するといいのでしょうか。

装着したときに人差し指1本分が入るぐらいの大きさ

腕時計のベルトのサイズは、装着した時に人差し指が1本入るくらいの大きさが、その人にとっての最適サイズです。

腕とベルトとの間にそれだけの余裕があれば、腕を締め付けることもなく、ベルトの素材を傷つけることもありません。

指が1本も通らないほどきつめのベルトを装着すると、汗や水分の逃げ道がなくなり、素材によっては錆などが発生し、傷みを早めてしまいます。

ベルトのサイズに迷ったときは平均サイズを参考にする

ベルトのサイズ感に迷う時は、平均的なサイズを参考にするのも1つの方法です。

男性は15~17㎝、女性なら13~15㎝が平均的なサイズとなっています。

人間の体は、血流や水分の滞りにより、1日の中でも様々部位のサイズが微妙に変化するものです。季節によっても体には多少のサイズ変化が見られるため、こまめなサイズ調整が必要となってくるでしょう。

ベルトのサイズの測り方

自分に最適なベルトのサイズを知るには、まずは自分の腕周りのサイズを知る必要があります。

サイズ測定にはメジャーや、ひもや細く切った紙などを使用すると簡単に計測できます。

測定したのち、ベルトサイズを決定する際に忘れてはいけないのが、腕時計のケースの厚みです。

モデルやブランドによってケースの厚みが異なるため、自分がつけたい腕時計のケースの厚みも考慮してから、ベルトサイズを決定するようにしましょう。

腕時計のケースとは

腕時計にとって、パーツの一部でもある「ケース」も、印象に大きな影響を与える重要なものです。ケースの大きさや形によって、その時計が醸し出す雰囲気にも違いが出てきます。

腕時計の「ケース」とは、時計にとって心臓ともいえる「ムーブメント」や文字盤を収めている部品のことです。

その形状には「ラウンド」や「スクエア」と呼ばれるベーシックなタイプのものから、「クッション」「オーバル」「トノー」などの少し変わったタイプのものもあります。

ケースはいわば腕時計の「顔型」でもあり、人間の第一印象と同様、その時計の第一印象を決定づける大事な部品なのです。

ケースの平均サイズ

ケースのサイズにも流行がありますが、現在主流となっているサイズは、下記の3種類に分けることができます。

・44㎜以上
・37~42㎜
・30㎜以上

中でも近年特に人気が高いのは40㎜前後のケースです。

30㎜台が主流となっていた時代を経て、44㎜以上の大きめサイズがブームとなった後、現在は40㎜前後のケースに落ち着き、定番の人気サイズとなっています。

スーツに合うサイズは、袖口への収まり具合や実用性も考えて35㎜~37㎜サイズがベストサイズです。

着用している服装や、袖口からの見え方によっても、適したサイズには違いがあるため、気になるモデルがあれば、試着してみてあらゆる角度から確認してみることを、おすすめします。

ケースが大きめのブランド

2000年代に入り、パネライの時計が登場したことで大きいケースサイズの人気にも火が付きました。

大きいケースの腕時計は個性的で存在感がありますが、袖口の収まりが悪かったり、よく目立つことからも、スーツスタイルよりカジュアルスタイルの方が向いている大きさです。

以下では、ケースの大きいブランドを紹介していきます。

ウブロ

フランス語で「舷窓」を意味するウブロは、その名の通り舷船のような形をしたベゼルが特徴的な時計です。

個性のあるベゼルと、大きめのケースがたくましく見えるとして、人気を集めています。

「キングパワー ウニコ チタニウム」48㎜
「ビッグバン ウニコ チタニウムGMT」45㎜

パネライ

元々軍事用ダイバーウォッチを多く手掛けていたパネライは、リューズを守るためのガードがついており、ケースに厚みがあるのが特徴的な時計です。

「ルミノールクロノグラフ」42~47㎜
「ラジオミール」42~47㎜

ケースの大きさがスタンダードのブランド

スタンダードな大きさといわれるのが、37~42㎜サイズです。

文字盤そのものだけでなく、インデックスやベゼルが見やすい大きさでもあり、見た目のバランスに優れ、スーツにもカジュアルにも合う大きさとして多くの人に好まれています。

以下では、ケースの大きさがスタンダードのブランドを紹介していきます。

ロレックス

ほどよい大きさのケースが多く、ビジネススタイルに違和感なく馴染むため、多くの人から愛されるロレックスです。

現在、定番モデルの「エクスプローラー」シリーズは以前のモデルよりも2~3㎜ケースサイズが大きくなっています。

「エクスプローラーⅠ Ⅱ」39~42㎜
「デイトジャストⅡ」41㎜
「サブマリーナ」 40㎜

オメガ

オメガの定番モデルでもある「スピードマスター」シリーズの中でも、プロフェッショナルがやや大きめの42㎜サイズであるのに対し、自動巻きモデルは、少し小さめのサイズ展開となっています。

「スピードマスター コーアクシャル」40㎜
「スピードマスター レーシング」41㎜

ケースが小さめのブランド

ケースが小さめの時計は、腕周りが細めの人にほどよく馴染み、しっくりくるサイズです。

北欧風のモデルやアンティークなものに多く、メーカーによっては男女兼用としているところもあります。

以下では、ケースが小さめのブランドを紹介していきます。

ベーリング 

2010年にデンマークで誕生したまだ歴史の浅いブランドです。

北欧ブランドらしく、薄くて軽く、シンプルなデザインが人気を集めています。

「ウルトラスリム チタニウム」35㎜

ノモス

ドイツの高級時計ブランドとして知られるノモスは、クラシカルなデザインが特徴的で、小さめのケースが、男女兼用モデルとして多くの人から愛され続けています。

「タンジェント」35㎜

腕時計のベルトとケースのサイズに関するまとめ

  • 袖口からさりげなく見える腕時計の印象を左右するのは、文字盤やベルトのデザイン性だけではない
  • それだけで選んでしまうと実際に装着した際、イメージと違って見えてしまい、後悔することもよくある話
  • デザイン性や機能性と同じく大事なのは、その腕時計の第一印象を左右するサイズ感
  • 腕時計の顔ともいえるケースの大きさや、ベルトのサイズによって印象は大きく変わり、イメージはもちろんのこと、実用性にも大きく影響を与える

時計を選ぶときには、実際に着用してみて、サイズ感も確認しながら決定すると、自分の想い描いたイメージ通りの理想の腕時計に、出会うことができるでしょう。