学生の頃はどんな腕時計を着けようと自由ですが、社会人になって数年経ち新入社員を卒業した頃には、どこに出しても恥ずかしくない腕時計が必要になります。
来客時や営業訪問の際に、安すぎる腕時計を着けていてはビジネスマナーとして失礼に値します。逆に高級な腕時計を着けていても、嫌味になってしまうので良いものであればOKというわけではありません。
ビジネスマンとして、自分の年齢や役職に見合った価格帯の腕時計を身につけるのは最低限のマナーです。また、デジタル表示の腕時計や電池式の腕時計ではなく、年配の方からの人気も高い機械式腕時計を選んでおくのがおすすめです。
ここでは、機械式腕時計の中でも自動巻きが愛される理由、愛用者にしか分からない機械式腕時計のデメリットが愛着に変わる瞬間、価格帯別のおすすめ腕時計を紹介してきます。自分に合った一本を探すための知識をぜひ覚えてください。
目次
機械式腕時計の中でも愛される自動巻き
機械式腕時計は電池を動力とするのではなく、ゼンマイを動力とする腕時計のことを言います。機械式腕時計には、ゼンマイを手で巻く「手巻き」と、腕に着けているだけで自動的にゼンマイが巻き上がる「自動巻き」があります。
自動巻きは、見た目や構造の美しさから多くの愛好家を虜にしてます。現代のデジタル社会において、いかにも機械らしい動きをするアナログの魅力もファンを惹きつける要因でしょう。
機械式腕時計についてはこちらの記事もぜひご覧ください。
機械式時計の種類と選ぶ際のポイントを解説 価格別のおすすめを紹介
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デメリットも愛着を生む自動巻き
男性なら憧れる「機械的な美しさ」を持った自動巻きの腕時計ですが、腕時計としての性能だけを見るとたくさんのデメリットが存在します。
腕に着けない日が丸1日あれば、機械式腕時計のほとんどは止まってしまいます。
パーツが擦れ合って徐々に劣化するので、5年に一度は専門家のオーバーオールしないと正常に動作しなくなります。重く、厚く、電池式の腕時計に慣れていると、重りを着けているかのような感覚になることもあるでしょう。
それでも、腕時計の愛好家たちはデメリットさえも楽しみに感じ、愛着を持つのです。手がかかる子ほど可愛いと言いますが、腕時計にも同じことが言えるんです。
そして何よりも、機械式腕時計は時刻を知るための道具であると同時に、一緒に人生という「時を刻む」相棒なのです。
価格帯別おすすめの自動巻き腕時計
自動巻きの腕時計は芸能人などのお金持ちが着けていることが多いので、高価格なイメージがあるかもしれませんが、1万円を切るほど安いものも存在します。もちろん最高級品は100万円を簡単に越えて来ます。
ここでは、1万円で買えるお手軽なモデルから、ボーナスを使えば手が届く50万円台の腕時計まで、価格帯別のおすすめを紹介していきます。
1万円台のおすすめ セイコー
『セイコー SEIKO5シリーズ』
SEIKO5は、海外のみで販売されているセイコーブランドです。1963年の発表当時は国内でも販売されていましたが、現在国内に流通しているのは全て逆輸入品となっています。
SEIKO5の「5」という数字には、意味があります。
②耐震装置
③自動巻き
④防水
⑤デイデイトカレンダー
安価な機械式腕時計のゼンマイはダメになりやすく、巻き上げも甘いですが、SEIKO5は強いゼンマイを実現してます。また、機械式腕時計は落としてしまうと、一発で壊れてしまうこともありますが、SEIKO5は他社製品に比べて強い耐震性能を持っているのが特徴です。
このSEIKO5は、電池の供給が少ない途上国向けに開発されています。カレンダー表示に英語だけでなく、スペイン語、アラビア語があることからも、途上国での普及が目的なのが分かるでしょう。
日本国内では安価な部類になりますが、途上国の市場では非常に人気が高く偽物が出回っているほどです。背面に内部構造が見えるスケルトンバックを採用しているのは、偽物対策とも言われています。
1万円以下で買える自動巻きはSEIKO5だけ!自動巻きにチャレンジしたいならSEIKO5を試してみよう!
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5万円台のおすすめ オリエントスター
『オリエントスター WZ0291DK』
オリエントスターは、国内の老舗時計メーカー「オリエント時計株式会社」が作っていた高級腕時計ブランドです。オリエント時計株式会社は、2009年にセイコーエプソン株式会社の子会社になり2017年には解散しましたが、現在でもオリエントスターの販売は継続されています。
オリエントスターの腕時計は、秋田県羽後町の時計工房で働く熟練職人によって、ひとつひとつ手作業で作られています。国内で機械式腕時計を生産しているのは、シチズン、セイコー、オリエントスターの3社だけ。どれだけ貴重な存在なのか分かっていただけと思います。
『オリエントスター WZ0291DK』は、革ベルトが似合うクラシックなデザインですが、パワーリザーブ表示や秒針停止機能など高度な機能を搭載しています。
また、前面から内部構造が透けて見えるの「オープンハート」という機構を採用し、デザイン性でも他社に引けを取りません。
熟練職人によって手作業で作られるオリエントの時計は、見た目だけでなく中身も一流!
腕時計 オリエント オリエントスターとは 歴史と特徴、価格帯の解説
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10万円台のおすすめ ティソ
『TISSOT PRC 200 オートマティック クロノグラフ』
TISSOT(ティソ)は、世界最大の時計製造グループ「スウォッチグループ」に属するスイスの時計メーカーです。1853年に創設され150年以上の歴史を誇り、文字盤やロゴにスイス国旗が描かれているのが特徴です。
ロゴにスイス国旗を使うことは、オメガやロレックスなど数多くの高級時計メーカーが存在するスイスでも、TISSOTを含む極一部にしか許されていません。
「PRC 200 オートマティック クロノグラフ」は自動巻きの腕時計にしては珍しいラバーバンドを採用したモデルです。
名称の英数字はそれぞれ、Precision(高精度)、Robust(堅牢)、Classic(クラシック)そして200(20気圧防水/水深200m)を意味しています。
盤面単体で見るとクラシックなデザインですが、ラバーバンドと合わせることによって現代風にアレンジされているのが特徴です。また、ケース径も約40ミリと大ぶりなので、力強く男らしい印象の一本だと言えるでしょう。
自動巻きの腕時計に対して古くさいイメージを持っている人には、一度でいいのでこの腕時計を巻いてみてください。スポーティでメカメカしいデザインの虜になること間違いなしです。
ラバーバンドで自動巻きのクラシックな印象を吹き飛ばした、スポーティな一本です。
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30万円台のおすすめ オメガ
『オメガ スピードマスターコーアクシャルクロノグラフ 326.30.40.50.01.001』
オメガは1848年に高級腕時計の名産地である、スイスのラ・ショー=ド=フォンで設立された腕時計メーカーです。150年以上の長きに渡り、常に時計メーカーの最前線を走り続けています。
オメガの代表作には、ダイバーズウォッチの金字塔である「シーマスター」、アポロ11号と共に初めて月に降り立った腕時計「スピードマスター」があります。
スピードマスターは精度が高く頑丈という優れた性能を有すため、アポロ計画だけでなくスペースシャトル計画においても宇宙飛行士に着用が義務付けられている腕時計です。
また、オメガは高級ブランドの中で、最もビジネスマンに向いているメーカーと言えます。月に降り立ったムーンウォッチのメーカーという機能を妥協しないイメージと、シンプルで派手すぎないデザインが老若男女全ての人から支持を集める理由でしょう。
月に降り立ったオメガのスピードマスターは、ビジネスマンの相棒としても優秀!
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50万円台のおすすめ ブライトリング
『ブライトリング ナビタイマー』
ブライトリングは1884年に創立され、第二次世界大戦時にはイギリス空軍から大量のコクピットクロックを受注しました。この経験をもとに、回転ベゼルが計算尺になっているクロノグラフ、「ナビタイマー」を開発します。
現在でも航空業界との関わりが深く、多くの航空関係者を支援し、自社の飛行チームも複数編成しています。近年では、レッドブル・エアレースに「ブライトリング・レーシングチーム」として参加し、2017年に年間総合優勝に輝いた室屋義秀選手など、他チームの選手とも多数契約をしています。
ナビタイマーは1952年に発表されてから、デザインをほとんど変えていません。発表された当時は手巻き式でしたが、現在は自動巻きになり、カレンダー機能が付きました。しかし、開発された初期段階から既にデザインとして完成していたので、機能が向上しても見た目の変化はありません。
この洗練されたデザインは、腕時計好きだけではなくファッション感度の高い人も虜にしています。熱心な航空機ファン、完成されたデザインと機能性に惹かれる腕時計マニア、頭のてっぺんから爪先まで妥協しないファッション愛好家、これら全ての人が満足できるのがナビタイマーという一本なのです。
腕時計まで気を抜かないファッショニスタなら、いつかは手に入れたい一本です。
腕時計ブランド BREITLING(ブライトリング)の解説
腕時計 ブライトリング NAVITIMERの解説
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自動巻き腕時計のおすすめまとめ
- 自動巻きの腕時計は、デメリットまで愛せるほど魅力的なものです。
- 手軽に自動巻きを試してみたいなら、1万円以下で買えるSEIKO5!
- 自動巻きの良さを理解できたら、自分のファッションや収入に見合った一本を追い求めよう!