高級腕時計に憧れる人は多くいますが、高級腕時計の多くは時間合わせなどの取り扱いに注意が必要な機械式の時計です。

どのようにして機械式腕時計の時間合わせをするのか、カレンダー合わせで何を気を付けたらいいのか、正しく機械式腕時計の時間合わせをするにはどのようにしたらいいのかということが疑問点としてあげられます。

この記事では、機械式腕時計の時間合わせ、カレンダー合わせで気をつけること、正しい機械式腕時計の時間合わせなどについて説明します。

そもそも機械式腕時計の時間合わせとはなにか?

腕時計には主にクォーツ式と機械式の2つのタイプがあります。

クォーツ式は、電子回路で動き、機械式と比べると比較的安価に購入することができます。水晶振動子に電圧をかけて規則的な振動を得ることで非常に正確な時刻を得ることができることから、この技術を利用して時計が作られています。

数年で電池の交換が必要であり、10年程度で電子回路が寿命になるので、あまり長く使うことはできません。

一方、機械式時計は、昔ながらの歯車で動く時計です。クォーツの普及で機械式の時計は少なくなりましたが、まだ高級腕時計では、この機械式が主流です。

電池が不要で大切に使えばクォーツよりも長く使うことができる機械式の愛好家も多くいます。父の使った高級腕時計を子供に引き継げることもあります。

機械式時計のゼンマイの音が好きだという方もおりますし、一生モノとして高級腕時計を大切にする人もいます。

機械式腕時計は、ゼンマイで動く歯車式の時計です。動力はゼンマイでゼンマイが戻る力を元に動いています。1番車(香箱車)、2番車、3番車、4番車など幾つもの歯車が重なって構成されており、それぞれの歯車が回転することにより、時計の針を動かしています。

このように機械式時計は非常に精巧な機械なので、クォーツ式の時計と比較して非常にデリケートで取り扱いに注意が必要です。

強い衝撃を与えたり、乱暴に扱ったりすると修理が必要になる場合があります。また、2日くらい使わないで放置しておくと、時計が止まってしまいます。

よって頻繁に時間合わせをすることが必要です。また、水に弱かったり、磁気に弱かったりもするでしょう。

そんな手のかかる機械式腕時計ですが、クォーツ式が考案される以前からの昔ながらの方式であり機械好きの人や時計の好きの人には根強い人気があります。多くの愛用家もいます。

腕時計は逆回転させても壊れることはない

時間を合わせる時、針を逆回転させると壊れると言われることがありますが、実は逆回転させて基本的に壊れることはありません。

これは機械式腕時計に限ったことではなく、クォーツ時計などの他の時計であっても同じことでしょう。

でも順送りで時間を合わせる

時間を合わせる時、大幅な針の逆走をすることは故障の原因になりますので、できるだけしないようにしましょう。また、機械式腕時計で順送りで時刻合わせをしないと、日差が大きくなってしまう場合があります。

日差とは1日の進みや遅れの度合いのことであり、日差が大きくなるとは時刻のずれが大きくなる(時計の精度が落ちる)ということです。逆回転は最小限にした方がいいです。

腕時計で気をつけるのはカレンダー合わせ

機械式腕時計の時間合わせをするときには、壊さないでうまく合わせる方法があります。機械式腕時計の時間合わせでの注意事項とその手順について説明します。

午後9時から午前4時頃まではカレンダー合わせは禁止

カレンダー合わせをする時、午後9時から午前4時頃までの夜間の時間帯は、カレンダー合わせ禁止です。

機械式腕時計では、その内部に「日送り車」という歯車があって、日付けを変更させる仕組みなっています。そして日付が変わる前後の午後9時から午前4時頃までは、時計の針の歯車とカレンダーの歯車が連結される仕組みになっています。

よって、この時間帯に時間合わせをすると時計の針の歯車と日送り車に変な力が働き、故障の原因になってしまいます。

この午後9時から午前4時頃までというのは、時計によって午後10時から午前4時頃までであったり、少し違うことがあります。詳しくはメーカーの取扱説明書などに記載がありますが、原則、夜の時間帯にカレンダー合わせをするのは止めましょう。

午後9時から午前4時頃の意味

夜中になってどうしてもカレンダーを合わせたいという場合があります。実は、夜中でもカレンダーを合わることができる方法があります。

午後9時から午前4時の間にカレンダーを合わせる時は、一旦短針を午後9時から午前4時以外の時間にずらしてから、カレンダーを合わせればいいでしょう。

日送り車と時計の針の歯車が連結されない時間帯に変更してから、変更したい日付にカレンダーの歯車をずらしていきます。

いつでも日付を早送りできる時計もある

機械式時計では、夜中の時間帯にカレンダー合わせができないことが長年問題視されてきました。

夜中にカレンダー変更すると中の歯車が引っ掛かりツメが折れる可能性があることが原因なのです。これを解決するため各メーカーが改良に努めた結果、いくつかのメーカーの機械式時計でいつでも日付変更ができるタイプのものが発売されるようになりまた。

ブライトリングやロレックスなどでこのような機能の腕時計が発売されています。このようなタイプの腕時計を購入すれば、いつでも日付を早送りできるようになっています。

カレンダー合わせの手順

カレンダーの実際の合わせ方について説明します。

この方法では、カレンダーと時刻両方同時に合わせることができるでしょう。基本的な考え方は、先にカレンダーを合わせて次に時刻を合わせる手順で行います。

1.まず、りゅうずを一段だけ引き出します。

2.次にりゅうずを回して、合わせたい日付の前日に一旦日付(曜日)を合わせます。日付と曜日の両方の表示がある場合、りゅうずを左回しすると日付が1日ずつ進み、りゅうずを右回しすると曜日が1ずつ和・英表示を繰り返しなから進みます。

3.秒針が12時の位置で、りゅうずを2段目まで引き出します。本日の日付・曜日になるまで針を進めてください。24時間進めるとカレンダーが1日進むようになっています。午前と午後を間違えないようにして、短針と分針を合わせてください。

4.最後は、5分から10分くらい手前で秒針を一旦止め、慎重にゆっくり進めて正しい時刻に分針を合わせます。

5.りゅうずを0段まで押し込むと時計が動き出しますので、時報に合わせてりゅうずを押し込みましょう。

これで、カレンダー合わせと同時に時刻合わせも完了です。言葉で説明すると結構複雑な手順ですが、実際に何度かやってみて慣れるようにしましょう。機械式腕時計を手に入れた場合には、頻繁にこの時間合わせをする必要があります。

何度も繰り返し、何も見ないで手早くできるようにしておくと良いでしょう。

正しい機械式腕時計の時間合わせ方法

高級な機械式腕時計を壊してしまったら大変ですので、正しく時刻合わせを行うようにしましょう。

正しく時刻合わせを行うには、各メーカーが推奨する方法があるのです。取扱説明書や各メーカーのWEBサイトなどにその方法の記載があるので参照するようにしましょう。

大まかな手順については、これから説明しますが、時計によって若干手順が異なる場合がありますので、必ずメーカーが推奨する方法で時間合わせをするようにしましょう。

腕時計の時間を合わせる手順

では、実際にどうするのか、具体的に説明します。

1.まず、りゅうずを引き出し、秒針を12時の位置で停止させます。

2.次に時刻を合わせます。分針を合わせたい時刻の少し前(5分から10分くらい)で一旦止めます。そこからゆっくりと分針を進めて合わせたい時刻で止めるのです。この後、秒針を合わせるので、この時少し先の時間で分針を止めるのがコツです。

3.最後に秒針を合わせます。時報を聞きながら、何分ちょうどのタイミングでりゅうずを押し込みます。この瞬間時計が動き出し、時刻合わせは完了となります。

なお、ネジロックタイプの時計でりゅうずを引き出す場合は、一旦りゅうずを左に回しネジを緩めてから、りゅうずを引き出します。りゅうずを押し込む場合は、りゅうずを押しながら右に止まるところまで回します。

慣れてしまえば、そんなに難しくありませんが、初めての方は少々戸惑うかもしれません。取扱説明書などを見ないでできるようになるまで、繰り返してやってみることをおすすめします。

機械式時計の時間合わせについてのまとめ

  • ここまで知っておきたい機械式腕時計の時間合わせについて説明してきました。
  • 機械式腕時計では、頻繁に時間合わせが必要
  • 針を逆回転させても壊れることはないが、時間を合わせるときは、
    順送りで合わせる午後9時から午前4時頃まではカレンダー合わせ禁止
  • カレンダー合わせでは、時計の針を一旦午後9時から午前4時以外にしてからカレンダーを合わせるとよい
  • いつでも日付を早送りをすることができる機械式の腕時計も発売されている
  • カレンダー合わせは、先にカレンダーを合わせて次に時刻を合わせる
  • 正しい機械式腕時計の時間合わせ方法は、メーカーが推奨する方法がある
  • 奮発して購入した憧れの高級機械式腕時計ですので、注意したい時間合わせの方法をマスターし、長く大事に使っていきたいものです。