この記事では、子どもが使うのに適した子ども用のはさみについて解説いたします。
幼稚園や保育園に通い始める頃になると、子どもは工作やお絵かきをたくさんするようになります。
特に工作では、はさみ使えるようになることでさらに自分自身の創作の世界を広げていきますが、子どもに刃物を持たせるのはやはり心配が多いものです。
ここでは、子どもでも安心して使えるはさみを選ぶポイントや、おすすめの子供用のはさみを紹介するため、ぜひご参考ください。
目次
子ども用のはさみで大切なのは安全であること
子ども用のはさみに求められるのは、まず第一に安全であるということです。
年齢にもよりますが、子どもは大人と比べ様々なことに注意を払う能力がまだ十分ではありません。
そのため、はさみを使うことに集中している最中は周囲への気配りがおろそかになり、注意が散漫になりがちです。
上手にものが切れたことに喜び、はさみを持ったまま手を上げ、別の子どもにケガをさせてしまうといった事故も起こりかねません。
そこで子どもにはさみを持たせる際には、道具を扱う「訓練」の一環と捉え、周囲の大人がけがの防止に十分注意を払うことはもちろん、けがをしにくい形状や対策が施され、安全面に最大限配慮された製品を選ぶことが大切です。
子供用のはさみを選ぶポイント
短めで切れやすいものを選ぶ
子ども用のはさみは短く、よく切れるものを選びましょう。
子どもの小さな手には、小さなサイズのはさみのほうがより使いやすいからです。
子ども用のはさみを選ぶ際は、一般的なはさみよりも短い長さの13cm程度のものを選ぶとよいでしょう。
よく切れるはさみは一見危険に感じますが、切れ味が悪いと余計な力を加えて無理やり切ろうとする可能性があるため、切れ味のよいものがおすすめです。
先端がまるいものを選ぶ
先端が尖っているはさみは誤って落としてしまったりすると、足を傷つけるなどケガの原因になります。
子どもがはさみを使う際には、周囲の大人が目を離さないのはもちろんのこと、万が一の場合も考慮し、先端が丸いものを選ぶようにしましょう。
握力のない子どもにはバネ付きがおすすめ
握力が十分に発達していないことから、まだ自分ではさみを開いたり閉じたりするのが難しい子どもにはバネ付きのものがおすすめです。
ハンドルの部分にバネが付いたはさみなら、バネの反復力がはさみの動きを補助してくれるため、握力の弱い小さな子どもでもはさみで切る感覚を身に付けることができます。
練習に使うならプラスチック製のはさみもある
ものを切るのが目的ではなく、あくまで練習用として使うのであれば、子ども用にプラスチック製のはさみもあります。
その中でも、刃の部分がプラスチック製のものなら誤って手を切ってしまう心配もありません。
そのため、子どもがはさみに慣れるのには最適です。
ただし、はさみとしては非常に切れにくいため、すぐに飽きてしまうことがあるほか、無理やりものを切ろうとすると切れ味の悪いはさみと同じようにケガの危険が高まります。
そこで、こうしたはさみは、使い方を覚えた段階できちんと切れるはさみに切り替えるとよいでしょう。
左利きの子どもには左利き用のはさみを
子どもが左利きなら、左利き用のはさみを選びましょう。
最近では左利きの子どもも少なくありませんが、左利き用のはさみならハンドルの部分が右利き用とは反対になっているので指を入れたときに左手にぴったりとフィットします。
また、刃の合わせも反対なため上側に開く刃が外側になって切り口がみえなくなってしまうこともありません。
このほか、子ども用のはさみの中には右利き・左利きどちらでも使える両利き用のものも販売されています。
これは刃にかかる力を右手・左手どちらを使ってもきれやすいように調整してあるはさみです。
兄弟で利き手がそれぞれ異なる場合には、家庭にこうしたはさみを用意しておくとよいでしょう。
子どもがはさみを使う際の安全面以外の注意点
使い方を覚えさせるために親がはさみを与えたのであれば、子どもが使うのを嫌がったときには無理強いをするのはやめましょう。
子どもがはさみを使う際は安全が第一に優先されますが、集中力が切れた状態ではさみを使い続けると結果的にケガにつながるリスクが高まります。
子ども用のはさみのおすすめ
コクヨ 子ども用はさみ エアロフィットサクサ P270B
ハイブリッドアーチ構造の特殊な曲線の刃により、小さな力でも刃先で簡単にものを切ることができる子どものために設計された学習はさみです。
手にしっかりと馴染むエアークッション構造のハンドルにより、指への負担が少なく、子どもの発育段階に応じて、持ち方を変えることもできるため、長い期間使うこともできます。
はさみの刃を閉じた状態で刃と刃の間が中空になるグルーレス構造で、刃の切断面が最小限に抑えられているため粘着テープなどを切った際にものりが付着しにくく、工作にも最適です。
クツワ STAD 安全はさみ きっちょん SS101BL
はさみ全体が樹脂でガードされ、先端部分が丸くなっているためケガの可能性が軽減された安全設計のはさみです。
本体が13.5cm、刃渡りは4.8cmと短いため、子どもの小さな手でも持ちやすく、なおかつ扱いやすくなっています。
ハンドル部分には開く動作を補助するスプリングが付いているため、握力が小さな子供にも最適です。
また、はさみに慣れてきたらスプリングの補助なしに使うこともできます。
銀鳥産業 はさみ かみきりくん 045-037
はさみデビューにぴったりな安全設計の教材用はさみです。
縦11cm、幅6cmのミニサイズなので子どもの小さな手にもフィットし、2才から使用することができます。
刃の部分はプラスチックでガードされ、先端部分もカバーがされ尖っていないため、ケガのリスクを最小限に抑えているのも特徴です。
ハンドル部分は左右同じサイズで右利き、左利きどちらでも使えるため、家庭にひとつ用意しておけば兄弟で利き手が異なってもお互いに使うことができます。
安全性の高いプラスチック製 deli 安全はさみ子ども用
子どもの練習用に最適な安全性の高い全体がプラスチック製のはさみです。
刃は金属製のはさみと比較すると鋭利ではありませんが、子どもの力でも紙などは切ることができます。
グリップ部分は独特のデザインで、やわらかい素材なため長時間使っても手が疲れにくく、指も痛くなりません。
また、切り紙遊びによって手の筋肉の成長が促され、目と手の協応と集中力を高める効果も期待できます。
レイメイ藤井 子供ハサミ 左手用 SHH408M
ハンドルが指にぴったりとフィットする左利き用の学童用はさみです。
低学年から高学年まで使用することができ、ハンドルには入れる指が表示されているため、はさみの正しい持ち方も学習することができます。
二段刃加工なため切れ味が長続きし、刃の先は丸く加工されいるほか、はめ間違いがないよう表裏の向きのないキャップも付属していて、安全面にも配慮されています。
工作にも活用できるたけひご切り付きです。
子ども用のはさみについてのまとめ
- 子ども用のはさみで大切なのは第一に安全であるということです。
- 子供用のはさみは形状や機能性、材質などを基準に選びます。
- 子どもが嫌がったときにははさみを使うのを無理強いしてはいけません。