VAIOの概要と歴史
VAIOはソニーが販売していたパソコンのブランド名が始まりす。1997年に最初のノートパソコンが発売されましたが、メタリックのかかった紫色という斬新なボディカラーは市場に大きなインパクトを与えました。
その後はオーディオとビジュアル面に特化した製品とデザインの良さで多くのファンを呼び込み、当時普及していたミニディスクを搭載したパソコンやカーボンを使用した当時最軽量のノートパソコンです。
円形でテレビ録画に特化した性能を持つデスクトップパソコンなどユニークな製品を多数登場させており、時代の流れに応じて後期はデスクトップパソコンの製造を終了させています。
2010年台初頭、スマートフォンの大々的な普及や海外の低価格パソコンの普及などでvaioシリーズの売上が低迷していった中、ソニーの経営のスリム化を図るため、ソニーを離れ株式会社vaioとして再出発したのは2014年7月のことでした。
会社の資本金は1億260万円、従業員数は約240人となっています。ここからパソコンの製造は国産に切り替わり、長野県の安曇野で生産されています。
かつてのような録画に特化したパソコンや、超軽量パソコンなどは現在製造はしていませんが、基本スペックを高めにとったノートパソコンを生産しており、ビジネス用途で一定の支持を集めています。
家庭向けの量販店での取扱はソニー時代よりかなり少なくなりましたが、スペックをある程度自分で選択できるインターネットでの直販はソニー時代から継続して行っています。
VAIOの特徴
vaioはシリーズ名がvaio Zのようにアルファベット1文字がつくネーミングとなっており、現行製品はすべてノートパソコンとなっています。軽量・ハイスペック志向と言えるでしょう。
vaio Z vaioのフラッグシップモデルと言える13.3インチノートパソコンで、旧来のノートパソコンと同じ形状のクラムシェルモデルと、画面を回転させてタブレットのように使うことのできるフリップモデルのニ系統が用意されています。
CPUは上位グレードではcore i7が用意され、全タイプハイスピードSSDが搭載されるなどスピードにこだわったハイスペックモデルとなっています。バッテリー駆動時間はき19.4時間と長く、重量は1.35kgと高いモバイル性能を持っています。
vaio S 販売的にvaioのメインモデルと言えるシリーズで11インチ、13.3インチ、15インチの3モデルが用意されます。
11インチと13インチではVAIO TruePerformanceというCPUの高性能化が図られ、15インチでは同一世代CPUではより高性能となる第7世代インテル Core プロセッサーのHラインを採用していることも大きな特徴です。
なお、vaioシリーズでブルーレイドライブを本体に搭載可能なのはこのvaio S15のみとなっています。
vaio C バイオシリーズの低価格モデルです。15インチ画面にDVDドライブを搭載します。ツートンカラーの鮮やかなボディーが特徴的で、4つのカラーバリエーションが用意されます。
直販モデルでは天板をキャラクターがデザインされたものなどが用意されます。低価格もモデルながら8GBメモリやHYBRIDHDDの設定もあります。
VAIOの価格帯
VAIO
¥61,800~¥240,880
vaioの価格帯は最も安いvaio Cの税抜き61,800 円から、最高価格帯はvaioZの上級構成モデルで税抜き240,880円、SSDの搭載次第で30万円をこすこともあります。
サイズ的には11インチモバイルノートから15インチノートまで一通り揃っていますが、17インチなどのビジュアル特化型ノートパソコンは登場していません。
デザインとサイズ・性能のバランスではvaioSシリーズがおすすめで、更に高性能であればZシリーズ、低価格でファッショナブルならCシリーズを考えると良いでしょう。
今後のモデル展開は基本としては既存モデルをベースにCPUなどのスペック向上を果たしたマイナーチェンジ的なものが多くなると考えられますが、フラッグシップモデルのvaioZは大々的な性能向上とさらなる軽量化が図られることが考えられます。
またかつてのソニー時代に見られた超軽量ノートパソコンや、テレビ機能搭載の薄型デスクトップなど、vaioならではの製品の復活も期待されるところですが、まずはノートパソコン型でそういった期待が見られる日が来るかもしれません。