社会人の腕時計は、選び方ひとつでその人のセンスが問われます。ビジネスで使うなら無闇にステータス性を追求するだけが正解ではなく、一方で無難すぎると個性が消えてしまうのも事実です。

ここでは、社会人が着用する腕時計として相応しい価格帯やデザインを解説するとともに、一目置かれるようなセンスのよい腕時計の選び方について紹介します。

20・30代の社会人が使う腕時計とはなにか

20代から30代の社会人が選ぶ腕時計の価格帯としては、おおよそ1万円から3万円ぐらいが相場です。

20代前半の若手であれば比較的安価な腕時計でも問題ありませんが、見るからにチープなものを巻いていると頼りない印象を与えてしまう可能性もあります。1万円前後のもので、シンプルなデザインのものを選ぶのが無難だと言えるでしょう。

30代になってくると、2万円から3万円ほど腕時計にお金をかけるのが理想です。初対面の相手との商談時など、腕時計のセンスがよければ”仕事のデキる人”という印象を与えることもできます。

もちろん高価であればよいというわけではありません。腕時計のランクが社会的なステータスを示す側面があるとは言え、接客業の人が数十万円の宝飾時計を着けていたら、怪訝に思うお客様もゼロではないでしょう。

自分の年齢や職種、役職などの立場に適した腕時計を選ぶことが大切です。

黒革・白無地盤・三針時計が基本とされる

社会人の腕時計は、「黒革ベルト」「白文字盤」「三針仕様」という3つの原則を押さえておけばマナー違反になることはないでしょう。

もちろん、これらの原則を守るもの以外はNGというわけではありません。ただし銀行員や公務員など、いわゆる”お堅い職業”に務める人は知っておいて損はないでしょう。

まずブレスレット(ベルト)に関しては、黒のレザー製のものがフォーマルとされています。金属製のブレスレットを巻くビジネスマンも少なくないですが、メタルブレスはどちらかと言えばスポーツ志向となります。

ベルトにはそれぞれ特性があり、レザーベルトは水に弱く、汗をかく夏場に毎日巻くと劣化を早めてしまいます。一方でメタルブレスは冬場に着用するとヒンヤリ冷たいのが難点です。

そのため外出の多い営業職のビジネスマンの中には、夏はメタルブレス、冬はレザーブレスというように季節によって付け替える人もいます。

文字盤に関しては、「白色がクラシック」「黒文字盤がモダン(お洒落)」とされています。

また、時分針と秒針のみで構成された「三針時計」がビジネスシーンではベターです。サブダイヤルを備えたクロノグラフや、スポーティなデジタル時計などは職種によっては敬遠されるでしょう。

現代の日本のビジネスシーンにおいては、三針時計であれば黒文字盤やメタルブレスのものでも基本的には問題ありません。

ただし、冠婚葬祭などのフォーマルシーンに着用する腕時計では3つの原則は守るべきです。そのため、ビジネスでもフォーマルでも着けられる時計を求めるならベルト素材や文字盤色も考慮しましょう。

新社会人におすすめの腕時計

新社会人の場合は、高級すぎるものは避けたほうが無難です。とはいえあまりに学生っぽいものも相応しくありません。

シンプルさを大事にしつつ、自分が求める機能やデザインを満たすものを選びましょう。

目上の人から新社会人にプレゼントする場合は、幅広いシーンで使える白文字盤の3針時計がおすすめです。

セイコー 職種や年齢関わらずおすすめ

言わずと知れた日本を代表する時計メーカーのセイコーは、クオーツムーブメントを開発したブランドとして世界的にも有名です。新社会人はもちろん、職種や年代問わず多くのビジネスマンが愛用しています。

高いものなら50万円以上と、幅広い価格帯のラインナップを取り揃えるセイコーですが、1万円から5万円のものであればビジネスシーンで恥をかくことはまずないでしょう。

シンプルなデザインでおすすめなのが、「MECHANICAL(メカニカル)」というシリーズです。3針とデイト表示のみという必要最小限のみの機能で、シンプルだからこそ細かい造形の美しさが際立ちます。また、このシリーズでは全てのモデルで機械式ムーブメントを搭載しているのも特徴。長年愛用できるだけでなく、クオーツが主流の現代社会で独自の存在感を演出できます。

シンプルすぎるのは少し物足りないという人には、「KINETIC(キネティック)」がおすすめです。3針とデイトに加え、曜日を指し示すレトログラードを備えており、派手さを抑えながらも他とは違うこだわりを感じさせます。

腕の動きに合わせてクオーツ電池を充電するキネティックという新たな駆動方式を採用しており、クオーツ式の高精度ながら電池交換が不要というのも魅力です。

力強いクロノグラフ時計が欲しいという人には、「WIRED(ワイアード)」がおすすめです。セイコーが展開する若者向けウオッチブランドとして2000年に誕生したワイアードは、エッジの効いた都会的なデザインが魅力。存在感のあるクロノグラフ中心のラインナップですが、クオーツ式なのでほとんどのものが1万円台で購入できます。

ワンポイント
価格が1万円~50万円台
デザインやムーブメントなど豊富なラインナップで、利用シーンに応じた腕時計が選べる!

カシオ 世界で活躍するビジネスマンにおすすめ

カシオも、セイコーと並んで世界に名を轟かせる日本の時計メーカー。”チープカシオ”や”チプカシ”という言葉が生まれるほど、品質の高さに見合わない価格設定が魅力のブランドです。

Gショックなどの名作も多く輩出しているカシオですが、ビジネスで使うなら電波ソーラー腕時計の「WAVE CEPTOR(ウェーブセプター)」シリーズなどがおすすめです。中国やアメリカ、ヨーロッパ各国の標準電波に対応しており、海外出張の多いビジネスマンに重宝されています。

また、クロノグラフの「OCEANUS(オシアナス)」も非常に高い人気を誇るモデル。高精度を追求した機能性はもちろんのこと、”靑”をコンセプトとした高級感溢れるデザインがグローバルに活躍するビジネスマンに支持されています。

ワンポイント
価格が千円~20万円台
絶対精度を追求した電波ソーラー腕時計が、世界を股にかけるビジネスマンにおすすめ!

スカーゲン 新社会人におすすめ

デンマーク発祥のスカーゲンは、北欧らしいインダストリアルデザインが魅力の時計ブランドです。シンプルさとエレガントさを兼ね備えながら1万円から3万円前後の価格帯なので、新社会人にもおすすめです。

男性向けには、チタン製のミラネーゼベルトを備えたモデルや、極薄ムーブメントを搭載たウルトラスリムモデルがおすすめです。

女性向けモデルでは、薄型ラウンドフェイスの文字盤にレザーベルトを備えた「ANITA(アニタ)」などが高評価を獲得しています。

ワンポイント
価格が1万円〜3万円台
ミニマルなデザインが男女問わず新社会人に人気!

フルボデザイン 新社会人に特におすすめ

フルボデザインは、高品質な日本製の機械式ムーブメントを搭載した腕時計を手がけるブランド。イタリア語で”抜け目のない”という意味を持つフルボをブランド名に冠し、新社会人にも貫禄を備えさせます。

フルボデザインの腕時計の特徴は、文字盤側から機械式ムーブメントの動きが鑑賞できるという点です。ムーブメントの見え具合はモデルによってさまざまですが、ビジネスで使うならテンプの部分だけが見える”オープンハート“仕様のものがおすすめです。

スーツの袖からちらっと見えるオープンハートが、ワンランク上の個性を演出します。

ワンポイント
価格が1万円〜3万円台
ムーブメントが鑑賞できるスケルトン文字盤が存在感抜群!

ダニエルウェリントン 新社会人におすすめ

シンプルかつミニマルなデザインで、男女問わず絶大な人気を誇るスウェーデン発祥のダニエルウェリントン。豊富なサイズ展開と簡単に取り替えられるベルトが支持されている理由です。

ビジネスだけでなく結婚式やパーティなどでも着用するなら、白文字盤のモデルがおすすめ。黒のレザーバンドを装着すればクラシックな雰囲気を演出できます。

ナイロン製のNATOブレスに付け替えれば、休日のカジュアルスタイルにも対応。シーンに応じて自由自在に印象をアレンジできるのが魅力です。

ワンポイント
価格が1万円〜2万円台
新社会人でも購入できるリーズナブルな価格設定とクラシックなデザインが人気の理由!

社会人の腕時計選びについてのまとめ

    • 社会人の腕時計選びは、自身の職場環境や立場に適したものであるかどうかを見極めるのがポイントです。顧客や上司に対してマイナスの印象を与えたくない人は、レザーブレスレットの3針白文字盤時計を選ぶのがベターだと言えるでしょう。
    • 特に新社会人の場合は、時計デザインが派手すぎないかどうか購入前に一考することをおすすめします。また、若手だからといって見くびられないよう1万円以上のものを選ぶのが理想です。
    • 職場では無難なものを巻きたいけどクロノグラフのような時計にも憧れるという人は、仕事用と休日用で使い分けるのもひとつの手段ですね。

ワンポイントアドバイス

社会人の腕時計はシンプルで安すぎないものを選ぶのがスマート!