こちらの記事は2022年3月4日に加筆修正いたしました。

「旅行先の旅館でネット回線につなぎたい」「新幹線での移動中にPCで仕事がしたい」など、外出先でパソコンやタブレットをネット回線が必要となるケースは意外にも多いです。

無料でWi-Fiが飛んでいる駅やカフェなども徐々に増えてきましたが、まだまだネット環境が無い場所のほうが多いのが現実。
そこで役立つのがスマホをルーター代わりにするという方法です。
ここではスマホのテザリング方法や、注意点などについて紹介します。

スマホをルーター代わりにする方法

ノートPCやタブレット、携帯ゲーム機などを持ち歩くとき、必要となるのがネット環境。モバイルWi-Fiルーターを持ち歩いてもいいですが、ルーターを所有していない場合に重宝するのがスマホのテザリング機能です。

スマホと同じパケット通信を利用して行うテザリングは、電波が入るエリアであれば場所を気にせずどこでもネット回線に繋ぐことができます。Wi-Fi回線事業者に使用量を支払ってモバイルルーターを持ち歩く必要もなく、外出先で気軽にネット接続できるのがメリットです。

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テザリングの3つの方法(Wifi,USB,Bluetoothの3つなど)

ひと口にテザリングと言っても、その方法は3種類に分かれます。

最もポピュラーなのが「Wi-Fi」によるテザリング。ほとんどの人がテザリングと言えばこの方法を思い浮かべるほど一般的な接続方法です。

〇Wi-Fiテザリングは、スマホの通信回線をWi-Fiで他のデバイスにシェアする機能です。まさにスマホがWi-Fiルーターの代わりとなり、タブレットやPC、デジカメやテレビなど、Wi-Fiの通信に対応している機器であればほとんどのもので使用できます。
通信速度はスマホの契約回線に依存しますが、Bluetoothテザリングよりもハイスピードとなります。

〇2つ目はBluetoothを介したテザリング方法。Wi-Fiと同じく無線での接続方法ですが、Wi-Fiと比べるとBluetoothの規格は通信スピードがやや劣ります。また、Wi-Fiよりも通信距離が短くなるのも注意ポイントです。

さらに、Bluetoothテザリング機能を備えていないゲーム機やデジカメには対応していません。
ただし、バッテリーの消費量が抑えられるというメリットがあります。

〇3つ目は、USBケーブルで直接繋ぐというテザリング方法です。有線での接続と鳴るため、通信距離は物理的なケーブルの長さとなります。安定した通信が可能である反面、USBテザリングに対応する機器はほとんどなく、実質的にこの方法が行えるのはPCのみです。

通信スピードは他のテザリング方法よりも速く、スマホを充電しながら行えるのもメリットです。

スマホのテザリングのデメリット

スマホのテザリングのデメリット
通信速度が不安定
通信制限がかかるかもしれない
バッテリー消耗が早い
音声発着信が優先される

テザリングが普及したことによって、外出時のネット接続がとても便利になりました。
とは言え、テザリングにはいくつかの注意ポイントもあります。
テザリングはあくまでスマホの1つの機能でしかないので、便利だからといって無闇に使用していると他の機能が使えなくなるなどの事態に陥ってしまうので、そうならないためにもデメリットをあらかじめ把握しておきましょう。

通信速度が不安定なのがデメリット

Wi-FiやBluetoothのような無線でのテザリングの場合、場所や時間によっては通信速度が不安定になることがあります。

テザリングの通信はスマホの回線に依存するので、スマホが繋がりにくい環境だとテザリングの接続環境も悪くなります。

たとえば休日の繁華街や音楽フェスなど、人が大勢集まる場所では多くの人がネットワークにアクセスするため、テザリングの接続も不安定になるでしょう。

また、サラリーマンのランチタイムにあたる平日の12時台などもネット回線は重くなりがちです。特に最近流行りのMVNOを利用した格安SIMなどは、費用が安いぶん通信も不安定になりやすくなってしまいます。

通信制限がかかるかもしれないのがデメリット

テザリングで特に気をつけたいのが、データ使用量が上限を超えることによる「通信制限」です。

ドコモやau、SoftBankなどの通信キャリアやMVNO事業者では、1ヶ月に使用できるデータ通信量の上限がプランごとに設定されており、それを越えると通信制限がかかります。通信制限がかかると回線速度が非常に遅くなり、解除するためには翌月まで我慢するか、MB〜1GB単位で通信量を追加購入するしかありません。

テザリングは、スマホの通信回線を利用してPCやタブレットをネット回線に繋ぐため、普通にスマホを使用するよりも激しく通信量を消費していきます。

何気なくパソコンで動画を見ていると、想像以上に速く通信量をオーバーしてしまうでしょう。
特に、パソコンのOSアップデートや、動画の閲覧、大容量ファイルのダウンロードなどには要注意。通信量を多く使う作業に関しては、テザリングではなく自宅の固定回線やWi-Fiのフリースポットを使うのがおすすめです。

バッテリー消耗が早いのがデメリット

Wi-Fiでテザリングを使用するということは、スマホが常に電波を飛ばしているということです。

そのため、バッテリーが通常に比べて早く消耗してしまいます。
外出時にテザリングを使う場合は、モバイルバッテリーを持ち歩くのがおすすめです。
PCでテザリングをするなら、スマホを充電しながら行えるUSBケーブルでのテザリングも検討しましょう。

電源コンセントのあるカフェなどであれば、PCを充電しながらUSBテザリングを行えるため、バッテリーの消耗に怯える必要がありません。

音声発着信が優先されるのがデメリット

テザリングはスマホの機能の一つであるそのため、電話がかかってきた場合などはそちらが有線され、通信が中断されてしまいます。

動画を見ているときや、ファイルのダウンロード中に着信があると途中で回線が切れてしまうので注意しましょう。
特にテザリングで大事な作業をしているときは、念のため小まめにデータ保存するのがおすすめです。

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スマホをルーター代わりにする方法についてのまとめ

  • 外出先でネット環境に接続するなら、テザリング機能が便利。スマホをルーター代わりにして、ノートPCやタブレット、デジカメなどをネットに接続できるようになります。
  • テザリング方法は主に3つ。最も手軽で安定している「Wi-Fiテザリング」、バッテリーの消費を抑えられる「Bluetoothテザリング」、通信スピードの速い「USBテザリング」があります。
  • 非常に便利なテザリングですが、バッテリーの消耗や混雑時の通信スピード低下、パケット通信量の超過など、デメリットも知っておきましょう。
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