薄型テレビの市場シェアは現在、液晶テレビが独占していますが、近年では有機ELテレビの売上高も伸びています。

この記事では、液晶テレビと有機ELテレビのちがいや特徴、おすすめの機種について解説します。

テレビは大きく分けて2種類

現在主流の薄型テレビは、以下の2種類に分けることができます。

液晶テレビ
その名の通り、液晶を使ったテレビですが、液晶自体は発光せず、色もありません。電気の作用によって光の透過率が変わることが特徴です。液晶にカラーフィルターを貼り付け、裏側からライトを当て、不要な光を液晶でさえぎることでカラーの映像表示を可能にしました。

 

有機ELテレビ
パネルには電圧をかけると発光する、特殊な有機物が使われています。液晶のようなバックライトは必要なく、画素ごとに明るさを調整できるため、発色が鮮やかでコントラストが高いです。黒い色は特に、液晶ではとても表現できない深みがあります。

液晶テレビはHDと4K、有機ELテレビは4Kのみ

液晶テレビの解像度は、サイズによって異なります。

40インチ未満・・・1366×768ピクセルのハイビジョンが多い
それ以上のサイズ・・・1920×1080ピクセルのフルハイビジョン・3840×2160ピクセルの4Kが主流

このように画面解像度とサイズのバラエティが多いことが液晶テレビの特徴です。

一方、家電各社の有機ELテレビは、以下のような理由から、55インチ以上のプレミアムな4Kモデルに限られています。

・登場から間もないこと
・パネルの製造元がLGエレクトロニクス1社しかないこと
・サイズが55、65、77インチの4Kパネルしかないこと

おすすめの4Kプレミアムテレビ

日本で販売されている4Kテレビは、有機ELと液晶に分けられます。その中でも、各社とも主力商品に位置づけているのは55~65インチクラスのモデルです。

この項目では、東芝とパナソニックのプレミアムモデルをご紹介します。

東芝 55X920

東芝が2018年5月に発表した4K対応テレビ「REGZA」シリーズの新ラインは、BS/CS 4K受信チューナーを他社に先駆けて内蔵しています。

X920シリーズは、新世代の4K有機ELパネルを採用したハイエンドモデルとなっています。

・65インチの65X920
・55インチの55X920

上記の2つのタイプがあります。

両モデルとも、以下のような特徴があります。

・DCI-P3のカバー率約100%という広い色域を確保
・新開発の画像エンジン「レグザエンジンEvolution PRO」と「BS/CS 4KビューティX PRO」を搭載し、高精細な画質を実現

音質も「有機ELレグザオーディオシステム」の採用で、臨場感たっぷりの迫力あるサウンドを再現します。

東芝 55X920

パナソニックVIERA TH-65FZ1000

パナソニックの薄型テレビ、VIERA(ビエラ)シリーズは、トップレンジの5機種が4K対応の有機ELモデルです。

2018年に発表されたFZ1000シリーズは、65インチと55インチの2モデルを展開しています。

有機ELが苦手としているハイライトの色彩と階調表現を改善するために、映像の明るさに応じて補正量をダイナミックに変化させる「ダイナミック 3D-LUT」を搭載しています。また暗部の色彩と階調の再現性も、補正ポイントを当社比で約1.6倍に増加して、大幅に改善しています。

さらに、テクニクスの音響設計チームがチューンしたスピーカーシステムにより、クリアで立体感のあるサウンドを実現しています。

パナソニックVIERA TH-65FZ1000

おすすめの有機ELテレビ

この項目では、ソニーとLGエレクトロニクスの代表的な有機ELテレビをご紹介します。

ソニー KJ-55A8F

ソニーのBRAVIAテレビの最新モデル、A8Fシリーズは4K有機ELテレビのトップレンジです。こちらも、65インチと55インチの2モデルを展開しています。

A8Fシリーズ最大の特徴は、テレビの画面をスピーカーのように振動させて音を出す「アコースティックサーフェイス」機能を搭載していることでしょう。これはテレビの裏面に設置した4個のアクチュエータにより、画面そのものを振動させて音を出し、音像と映像のマッチングを大幅に改善しました。

画質面でも、HDR対応の高画質プロセッサ「X1 Extreme」を搭載しています。有機ELらしい暗部の階調表現と高コントラストの両立を実現を可能にしました。

ソニー KJ-55A8F

LGエレクトロニクス

LGエレクトロニクスは有機ELパネルを世界で唯一生産供給している韓国の総合家電メーカーです。

日本市場向けの最新モデルW8PJAシリーズは、有機ELパネルの薄さと軽さを最大限に生かした壁掛け専用テレビです。65インチモデル、OLED65W8PJAのパネルの厚さはわずか3.9mmとなっています。

テレビの常識を越える軽さと薄さを生かして、理想のインテリア空間を実現します。

LGエレクトロニクス OLED65W8PJA

おすすめのスタンダード4Kテレビ

国内大手メーカー製の4Kテレビでも、スタンダードな液晶モデルは、12万円程度で購入することができます。

シャープ 4T-C45AJ1

シャープの4Kテレビはすべて自社製の液晶パネルを搭載しています。

エントリーモデルの4T-C45AJ1は45インチの4Kテレビで、以下のような特徴があります。

・Android TVの音声検索
・シャープ独自のクラウドサービス「COCORO VISION」にも対応
・液晶パネルは低反射タイプで「AQUOS 4K Smart Engine」を搭載

4KのHDR映像をはじめインターネットのコンテンツまで高品位な映像描写を実現しました。

さらに、新開発の4K-Masterアップコンバートにより、地デジやBlu-rayなどのハイビジョン映像を4Kに匹敵する高精細映像に変換します。

サウンドシステムには音声を前方に放射する「フロントオープンサウンドシステム」を採用しています。

シャープ 4T-C45AJ1

ソニー KJ-43X7500F

ソニーのKJ-43X7500Fは、価格を抑えたベーシックな4Kテレビで、43インチの液晶パネルを搭載しています。

以下のような特徴が魅力です。

・HDR方式・・・HDR10と4K放送の「HLG(ハイブリッドログガンマ)」に対応。(「Dolby Vision」や倍速駆動には非対応)
アップコンバーター・・・「4K X-Reality PRO」を搭載
スピーカー・・・フルレンジ2個。出力10W×2のデジタルアンプ「S-Master」も搭載。

「4K X-Reality PRO」を搭載することで、ハイビジョン映像を4Kクラスの高精細映像に変換することができます。

OSはAndroid7.0で 、映像配信サービスやゲームアプリ、ネット検索などに対応しています。

ソニー KJ-43X7500F

テレビの種類についてのまとめ

  • 薄型テレビは液晶テレビと有機ELテレビに大別することができる。
  • 薄型テレビのシェアは液晶テレビがほぼ独占しているが、近年ではハイエンドモデルを中心に有機ELテレビが売り上げを伸ばしている。
  • 有機ELのテレビ用パネルを製造できるのは、現状では韓国のLGエレクトロニクス1社しかない。
  • 有機ELテレビは商品バリエーションが少なく、価格は高いが、画質は液晶テレビをしのぐ。