炊飯器は日本人の食生活に欠かせない家電のひとつです。市場でも数多くの商品が販売されていて、高級機と普及機の価格差は10倍以上という、まさにピンからキリまでの状況です。その中から自分にぴったりのものを選ぶとなると、ほんとうに迷わずにはいられません。そこで、ここでは日本のキッチン家電の主役ともいえる炊飯器について解説します。

炊飯器のおすすめメーカー

近年、日本の家電市場には欧米をはじめ中国や韓国、台湾などの海外メーカーが続々と参入しています。それでも炊飯器については性能と品質で日本製にかなうものはありません。

また、最近では国内の新興メーカーも独自開発の炊飯器を発表して注目を集めていますが、品質の安定感や使い勝手の点では、やはり大手家電メーカーの製品に一日の長があります。炊飯器は頻繁に買い換えるものではありません。

希望の価格帯で好みに合うものを慎重に見極めて選びましょう。ここでは炊飯器の代表的な国内メーカー3社とその製品の特徴を解説します。

タイガー魔法瓶株式会社

大阪府門真市に本社を置くタイガー魔法瓶(タイガーまほうびん)株式会社は、魔法瓶とキッチン家電をメインに開発製造販売する会社です。

炊飯器は同社の主力商品のひとつで、圧力IH炊飯型、IH炊飯型、マイコン炊飯型、通常炊飯型、電子ジャーなど多様なタイプをそろえています。最上位モデルの「THE炊きたて」JPG-X100は、内釜に土鍋を採用した土鍋圧力IH炊飯ジャーで、熱伝導率が低く保温性が高い土鍋ならではの特長を生かして、ご飯のうまみと粘りを引き出します。

また、リーズナブルなマイコン炊飯ジャーでは、専用の内ぶたでご飯を炊きながら、おかずも同時に調理できるtacookシリーズが人気です。

象印マホービン株式会社

大阪市に本社を置く象印マホービン株式会社は、2018年に創業100周年を迎えた老舗で、魔法瓶をはじめ調理用家電をメインに開発製造販売しています。

社名の「象印」は、同じ大阪府内にあるライバルのタイガー魔法瓶への対抗意識から、虎よりも強くて神聖な生き物として象をマスコットに選んだことが由来です。

炊飯器は象印にとっても主力商品のひとつで、圧力IH炊飯、IH炊飯、マイコン炊飯の3タイプをそろえています。

最上位モデルのNW-KA10は、内釜にアルミとステンレス、鉄を接合した「豪炎かまど釜」を採用し、底部のIHヒーターを3分割して、炎のゆらぎを再現しています。その他の上級モデルは南部鉄器の「極め羽釜」を採用。蓄熱性が高い南部鉄器ならではの「おこげごはん」が自慢です。

パナソニック株式会社

パナソニック株式会社は、タイガー魔法瓶と同じ大阪府門真市に本社を置く総合電機メーカーです。

日本を代表する家電メーカーだけに、炊飯器も日本の家庭のニーズにあった多彩なバリエーションを展開しています。

家庭用では圧力IH炊飯器とIH炊飯器をメインに10種を超える製品をラインナップしています。最上位の「Wおどり炊き」シリーズは、内釜にステンレスとアルミの接合材に熱伝導率の高いダイヤモンドをコーティングした、ダイヤモンド竈釜を採用しています。

パナソニックの炊飯器は最高級モデルでも軽くて丈夫な内釜を採用していますので、他社の鉄鍋や土鍋に比べると女性にも扱いやすいのが特徴です。

保温機能がいいおすすめの炊飯器

2017年にバルミューダが発表した電気炊飯器「The Gohan」は保温機能をあえて無くしたことで話題になりましたが、炊飯器のご飯が冷めるのはいやだ、と思う人も多いのではないでしょうか。

ここでは炊飯器の保温機能に着目して、おすすめの商品をご紹介します。

日立アプライアンス ふっくら御膳 RZ-AW3000M

RZ-AW3000Mは保温中のごはんにスチームを当てて乾燥を抑えることで、40時間過ぎてもおいしくいただける長時間保温を実現しています。

保温モードは「高・低」の2段階から選択します。「保温低」は、内部にスチームを送り込み、ご飯の乾燥や変色を防止。「保温高」では、逆に温度をあげることで内部の結露をおさえます。

東芝 圧力+真空 合わせ炊き IH RC-10VXM

東芝の最新モデル「真空圧力IH RC-10VXM」は、ご飯を炊く前に釜の内部を減圧する「真空αテクノロジー」を採用。

さらに、内釜を密閉して蒸気圧を上げる「圧力可変コントロール」によって、甘みのあるふっくらしたご飯を炊きあげます。

保温中も内釜の空気を抜く真空保温でお米の酸化を防ぎ、最大40時間までおいしさを維持することができます。

コスパのいいおすすめの炊飯器

象印 極め炊き NL-BB05

象印のNL-BB05はマイコン炊飯器のエントリーモデルです。従来のマイコン炊飯器は、底部のヒーターで加熱するため、IH炊飯器のようなふっくらしたご飯が炊けませんでした。

そこでNL-BB05は上ぶたと側面と底にヒーターを分散して内釜全体を加熱。炊きムラを抑えて、IHに負けないおいしいご飯を炊けるようにしました。価格も手頃で、1人暮らしの学生や単身者に人気の炊飯器です。

タイガー マイコン炊飯ジャー〈炊きたて〉JAJ-A552

タイガー JAJ-A552は単身者に最適な小容量タイプの炊飯器です。一見すると炊飯器とは思えないシンプルなキュービックフォルムは、一人暮らしのワンルームになじむモダンなインテリアツールをイメージしています。

ごちゃごちゃしたメニューリストや操作部はパネルカバーで隠されています。カラーも炊飯器には珍しい3色展開。インテリアとのカラーコーディネートも可能です。

さらに専用クッキングプレートと内なべでご飯とおかずを同時に調理できるtacookを採用。おかずを別々に作る手間と時間がはぶけます。付属の「クックブック」には40種類のメニューを掲載しています。

2018年おすすめの炊飯器

象印マホービン株式会社 圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」NW-KA型

象印マホービン株式会社の最高級圧力IH炊飯ジャーNW-KA型「炎舞炊き」は、3つの底IHヒーターを独立制御し、かまど炊きの激しい炎の「ゆらぎ」を再現。釜内のお米を大きくかき混ぜながら、ふっくらと甘み豊かに炊き上げます。

また、内釜に採用した『鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜』は、熱伝導率の高いアルミと、蓄熱性と耐久性に優れたステンレスの間に、IHと相性が良い鉄素材を接合しています。

さらに炊飯時に圧力の強さと時間を調整することで、お好みの食感に炊き分けることができます。皮の固い玄米や寿司飯、雑穀米など、さまざまなお米に対応し、ふっくらやわらかく炊き上げます。また最高級機ではめずらしく、5.5合と1升の2サイズを用意しています。

パナソニック「Wおどり炊き」SR-VSX8シリーズ

パナソニック株式会社の圧力IH炊飯ジャー「Wおどり炊き」SR-VSX8シリーズは大火力と可変圧力で釜の中の対流を変化させ、お米を活発におどらせる「Wおどり炊き」を採用。

一粒一粒に熱をムラなく均一にいき渡らせて、もちもち感のある甘くふっくらしたおいしいお米に炊き上がります。

また内部の圧力センサーでリアルタイムに釜内の圧力を検知する「鮮度センシング」により、米の鮮度に合わせて炊き方を調整。精米から時間が経過したお米でもパサつきをおさえ、新米のようなおいしさを実現しました。さらに新開発のダイヤモンドかまど釜と6段IHヒーターでお米の芯までしっかり熱を伝えます。

炊飯器のおすすめ まとめ

  • 炊飯器は日本人の食生活に欠かせない家電であり、多くの家電メーカーが市場に参入しています。
  • 各メーカーとも高級炊飯器はIH圧力炊飯型が多く、高級品ほど内釜の造りや素材にこだわっています。
  • バルミューダの電気炊飯器「The Gohan」は保温機能を省略しましたが、逆にご飯を長時間保温しても味や色や香りが劣化しないように工夫された炊飯器もあります。
  • IH型でないマイコン炊飯器は安価な製品が多く、単身者をターゲットにした小容量タイプも数多くあります。