猛暑の夏を省エネでも涼しく快適に乗り切るためには、エアコンと扇風機を効率よく使い分けるのがベストです。

扇風機にもさまざまなタイプがありますが、最近ではスリムで場所をとらないタワーファンの人気が高まっています。

部屋の隅っこや、家具のすき間にも無理なく設置することができ、デザインもすっきりしていて、ハイセンスなインテリアになじみやすいのも魅力です。

話題のダイソンをはじめ、デザインや機能のバリエーションも豊富で、空気清浄機やヒーター兼用タイプもあります。ここでは人気のタワーファンの機能や特徴、人気モデルについて解説します。

タワーファンと扇風機の違い

ふつうの扇風機は、一目見ればわかるように、プラスチック製の大きなプロペラが、人に向き合う形で風を送り出しています。

一方、ダイソン以外の一番的なタワーファンは、シロッコファンという円筒形のプロペラを内部で回して送風します。

ふつうの扇風機を首振りモードにすると、モーターとプロペラのユニットごと左右に振るため、障害物があるとぶつかりますが、タワーファンはボディが円筒形なので、左右に首を振ってもぶつかることはありません。

中には日立のHSF-DC920のように、ボディを全く動かさずに内部ダクトをスイングさせて風を左右に振り分けるモデルもあります。

ちなみにダイソンの空気清浄タワーファン「Pure Cool」は、一般的なタワーファンとちがって、底部に「エアマルチプライア」というジェットエンジンによく似た構造のファンがあります。

長円形の筒型フレームのスリットから強力な風を送り出す仕組みになっており、首振りモードにすると、筒型フレームが左右に動きます。

タワーファンの特徴

タワーファンはぱっと見、扇風機とは思えないスリムなデザインによる省スペース性が最大の特徴であり、メリットです。ふつうの扇風機のように首振りモードで場所をとる心配もありません。

部屋のコーナーの奥まった場所や、家具と家具のすき間に押し込むように設置しても支障はありません。また、ふつうの扇風機はプロペラの幅を直径とする円の面積から送風されますが、タワーファンの送風口は、すきま風のように縦に長いスリットになります。首振りの角度も広いとはいえないモデルが多く、風量もあまり強くありません。

タワーファンは特定の位置にスポット的に送風する用途に最適ですが、サーキュレーターのように部屋全体にまんべんなく風を行き渡らせるのは苦手なモデルがほとんどです。

したがって、広いリビングで家族全員に涼しい風を振り分けるような用途にタワーファンを選ぶメリットは多くありません。設置場所に困らなければ、ふつうの扇風機を選ぶ方が理にかなっています。

タワーファンは、たとえばデスクの横やキッチンの隅に置いて、自分一人が涼むような使い方が一番しっくり来ます。

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タワーファンの価格

ダイソンのハイクラスなタワーファンは別格としても、一般的に言ってタワーファンは構造が複雑で生産量も多くないので、ふつうの扇風機よりも価格は総じて割高になります。

もちろん、探せば3000円程度でも購入できる製品があるかもしれません。しかし、タワーファンはふつうの扇風機よりも風量が乏しく音も大きいので、安価なモデルでは不満やストレスを感じる可能性があります。

タワーファンに満足できる機能や性能を望むなら、予算は高めにするのが無難です。

おすすめのタワーファン

日立 HSF-DC920

日立コンシューマ・マーケティング株式会社 リビングサプライ社のHSF-DC920は、省エネDCモーターを搭載した大型のスリムファンです。

風量は最大の「6」から、うちわのような微風の「1」まで、6段階から選ぶことができます。さらに温度センサーで室温を感知して、強弱の2モードで自動的に風量を切り替えます。

風向の上下調節はできませんが、ファンは縦に50cm以上あり、上下にワイドな風を送ります。左右の首振り角度は55度。本体ではなく、内部のルーバーがスイングするので、ボディは首振りモードでも動きません。

回転ファンも内部にあるため、小さなお子様が触れてもケガをする心配はまずありません。

運転モードは風量がリズミカルに変化するリズム運転や、風量が約20分ごとに「3」から1段階ずつ下がる「お休み運転」があり、「切」と「入」同時に設定できる最大9時間の同時タイマーなど、便利機能がてんこ盛りです。

タワーファンとしては大型の部類ですが、多機能で信頼性が高く、高級感のあるモデルをお求めの方には、最適のモデルといえるでしょう。

アイリスオーヤマ TWF-M72

アイリスオーヤマのTWF-M72は実売価格が5000円以下の比較的安価なタワーファンです。

台座の直径はわずか24.5センチ。比較的小型の省スペース設計ですが、左右自動首ふり機能で広い範囲に風を送ることができます。

風量調整は「弱・中・強」の3段階。最長3時間の切タイマー機能を搭載していますので、就寝前前にセットしておけば、寝ている間に自動でオフにすることができます。重量は約3.0kg。軽量なので、持ち運びも苦になりません。

冷暖房ができるタワーファン

ダイソン Pure Hot+Cool Link HP03WS

ダイソンのPure Hot+Cool Link HP03WSは、空気清浄機能を備えた扇風機兼温風ヒーターという、他に類を見ない1台3役のモデルです。空気清浄機能はPM0.1以下の微細な粒子を99.95パーセント除去する強力なフィルターを搭載。

バクテリアやウイルスはもちろん、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンゼンなどのVOC(揮発性化合物)や不快な臭いも、高密度の活性炭フィルターで、季節を問わず除去します。

また、風向をワイドからスポットまで自由に調整できるジェットフォーカステクノロジーで、冬場はスピーディーに部屋を暖め、夏にはパワフルな涼風を部屋中に届けます。

さらにDyson Linkアプリを利用してスマートフォンで遠隔操作したり、フィルターの交換時期をアプリ上で通知することができます。高価なモデルではありますが、デザイン性と機能性の高さはさすがです。

シャープ PF-JTH1-N

シャープのPF-JTH1-Nはイオン発生機を内蔵した扇風機兼暖房機として、一年中活躍できるスリムイオンファンです。

夏場は扇風機として快適な風で暑さを和らげ、寒い季節には最大1200Wの暖房機としても使えます。さらにシャープが誇るイオン発生機としても、一年中活躍します。

デザインもスタイリッシュで魅力的ですが、残念ながら本製品は2016年9月モデルが最後で、現在はすでに製造を終了しています。経営再建中のシャープは生産体制を絞り込むためか、いまだ本製品の後継機種は発表されていません。

タワーファンのまとめ

  • タワーファンはスリムで設置場所を選ばないトールボーイ型のスタイリッシュな扇風機です。
  • タワーファンはシロッコファンと呼ばれる縦長のファンを回転させて風を送り出しています。
  • 円筒形のタワーファンは、首振りしても周囲の物体に接触する心配がありません。
  • タワーファンは構造が複雑なため、価格はふつうの扇風機よりも高めです。